犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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犬も歩けばレインボーに当たる

2018年06月29日 | LGB&T
[あおもり] 6月24日は青森レインボーパレードを飼い犬ジーロくんと歩いたよ。

犬と歩くのは本当にトクだ。
犬を連れているという、たったそれだけのことで、話しかける。
一人で歩いていたって、こんなに話しかけられることは無い。

旅歩きをしていたって、自然だ。
知らない住宅街を歩いていたって、自然だ。
道端でしばらく立ち止まっていても、自然だ。



「かしこそうな顔してるねー」
「おとなしいですね」
「きれいなブチだね」
「オスだんべ?」
「おさんぽですか?」

「おさんぽですか?」なんてセリフも、
陸奥湾に飛び出している夏泊半島の先端、
十数軒の小さな食堂や民宿の並ぶ道、もう日は暮れかかっているから店は閉まっている、
中に灯りが点いて、人が集まって食事している店も2、3有る、そんな道で、
向こうから来るおっちゃんに言われてみると、
ひと味もふた味も違う。



我が犬ジーロは、人の集まる所が得意ではない。
しかし、耐える。
人が嫌いではない。
知らない人に撫でられることも嫌いではない。
しかし、たくさんの知らない人に囲まれるのは、緊張する。

なるべく仲良くしてもらえるように、
プラカードとして用意したスケッチブックに、名前をまず書いた。
パレードの準備で人の集まる、駅前銀座のコミュニティカフェosora ni niji wo kake mashitaの
脇に車を停め、顔を出せるくらいウインドウを開け、
そこに張り紙した。
「ジーロです。
歩くの大好き。
パレードに参加します。」

参加者の中の犬好きはみんな挨拶してくれる。
犬好きの人は、ズカズカと近寄ったりしない。
声をかけながら静かに犬に近寄って、柔らかく握った手の、甲を犬の鼻先に差し出す。
これが、人から犬への「はじめまして、仲良くしようね。」の挨拶だ。
なんなら、この手の甲をまず自分で舐めておくのも良いそうだ。



名前を聞かれることは予想していたので、
スケッチブックに名前を書いた。「ジーロです。」
そこから、プラカードを犬の言葉として書くことを思い付いた。
「ジーロです。一緒にいるのは飼い主のす~さんです。」
「ジーロです。す~さんは飼い主です。"ママ"ではありません。」
「ジーロです。飼い主のす~さんはトランスジェンダーです。」
「ジーロです。性別や年齢を、犬は嗅いで判断します。人間はどうするんですか?」



そんなもん持っていたって、名前は聞かれる。
それはそれでいい。
ジーロです。
「えっ!?にじいろ?」
聞き間違えられた。が、ステキな聞き間違えだ。
ジーロという名前にそんな可能性が潜んでいたとは。



写真は、パレードを歩いた後の集合写真。
ジーロくんをさがせ!

もう一匹の黒犬は、14歳だという。
173人と老犬2匹の歩いたパレードでした。

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