犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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カータンと会った

2023年03月02日 | 毎月馬鹿
毎月一日に法螺を吹いている。
嘘っぱちをブログに書いている。
読者のネットリテラシーを試すつもりなんかではない。
ただ自分の虚言欲を満たしたいがためであるよ。



2年半前から特別養護老人ホームに入居した老母は、
2月28日がお誕生日である。
新型コロナウイルスの感染防止対策のため、
面会は基本的に無かった。
ただ、母の場合、2~3ヶ月に一度、大学病院に通院する必要が有る。
私がホームに迎えに行って、病院を車椅子で連れ回して、またホームに送っている。
それが面会の機会となっている。

来週、大学病院受診の予定が有る。
お誕生日当日は、私はお菓子と書類を届けにホームに行った。



玄関を入ってすぐの事務室前で職員さんを待っていると、
壁に貼った色紙が目に入った。

とてもこなれたタッチで、カータンの絵が描いてある。
「カータン
ママとあそぼう ピンポンパン!
大竹宏」

帰り際に聞いてみた。
「カータンの声優さんです。
ここにいらっしゃったんですよ。
亡くなってしまったんですけどね。」
へええ!

帰宅してから、インターネット検索してみた。
なるほど。
2022年の8月に亡くなっている。

声優さんであるが、絵も達者であることから、
自身でカータンの着ぐるみに入っていた。

そうだ。
カータンがさらさらと絵を描くコーナーが有った。

You tubeで探してみると、一部分ではあるけれど
当時の番組のビデオを見ることができる。



「私、カータンに会ったことが有るんですよ。」
私は職員さんに自慢した。
「3,4歳の頃、母に連れられて当時住んでいた所の近くの銀行に行って。
たしかしんぺいちゃんもいたような。
着ぐるみが怖くって、私は近寄れなかったです。」

ちょっと記憶違いのような気もする。
今度、母に会ったら聞いてみよう。
憶えていないかもしれないけれど。



大竹宏さんのwikipediaを見ると、1932年生まれとのこと。
2021年まで仕事の記録が有る。
すげえ。

「第9回声優アワードで功労賞を受賞した際には、
100歳まで現役生活を送ることを宣言していたが、果たせなかった。」
「介護施設でケアを受けつつ、1年前まではゲームの収録も行い、
最近も元気だったが容体が急変したという。」

そうか。
89歳まで仕事をしていたのはすごいことだけれど、
本人としては「もっともっと」という思いだったのだ。



カータンの絵を見て、
ピンポンパンのビデオを見て、
私の記憶がこちょこちょと刺激される。

’しんぺいちゃん’という名前がツルッと出てきたのは
自分でもビックリだ。

憧れのキャラクターの着ぐるみにも近付けないくらい、私は引っ込みがちな子だった。
母という守りを必要としていた。
必要としていた頃に、いてくれたこと、してくれたことの数々を
私は母に感謝しなくちゃ。

カータンは私をそんな心境にさせてくれた。

今や私に依存しっぱなしの母に会うことはそれでもやっぱり億劫ではあるのだけれど。
会ったらボケ対策として話してみようと思う話題を考えるように、最近はなった。
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