goo blog サービス終了のお知らせ 

犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

性自認遍歴の序

2014年06月17日 | LGB&T
[あらすじ] ブログ上でカムアウトした。
http://blog.goo.ne.jp/su-san43/e/52070d05edf2677ddafe5136fe54b25a
生物学的には立派な女性だけれど、 性自認は女性でもなければ男性でもなく、
それでいて恋愛対象は女性。



私自身の性自認や性的指向について、今後、説明していこうと思っている。
が、いつも念頭において欲しいのは、それはほんの須山個人のエピソードに
過ぎない、ということだ。
仮に私をトランス・ジェンダー(生まれつきの性と性自認が異なる人)と
カテゴライズするとして、私はトランス・ジェンダーの代表ではないし、
そもそもトランス・ジェンダーにステレオ・タイプなどありえない。
そういうところから外れたものがトランス・ジェンダーだから。

私がこの場で自分について語るのは、私のケースを知ることを通じて、
こんな人もいる、ということ知ってもらうこと、
そして、そんな人は自分の身近にもいるはずだ、ということに気付いてもらうこと、
そこから、若いLGBT(性的マイノリティ)が生きやすくなることが
目的だと言っていい。



たぶん、初めて好きな女の子ができたのは、小学校5年生の頃だったように思う。
もう、はっきり憶えていないけれど。
思春期がやって来た、ヤァ!ヤァ!ヤァ!ってだけのことだ。

初潮も同じ頃だった。第二次性徴がやって来た、ヤァ!ヤァ!ヤァ!ってわけだ。
まとめると、女性である自分が女性を好きになっている、ということだ。
それは、女性の同性愛、レズビアンである。

それが世間一般のことでないことくらいはすぐに気付くので、ちょいと悩む。

ステレオ・タイプなど無いと上に書いたわりには、矛盾するような言葉を使うが、
ご多聞に洩れず、私は心理学や精神医学の書物をひもとく。

すると、そこでは治療対象として同性愛が扱われている。
思春期において一時的なことだとか、
カウンセリングによって解消していけるとか解消は困難だとか、
書いてあるのを読むことになる。

治療対象、つまり、病気だ、ということだ。
女性に恋する女性である自分は精神を病んでいるのだ。
ということになる。

この困難な状況が、治療で治るんなら治してもらいたい、と思ったものだ。

しかしどうも、治さなきゃいけないような悪いことだとも思えない。
思えないのだけれど、学術的な主流は、病気だと言っている。

自分がひとを好きになるのは、病的なこと。
自分がだれかのことをとても大事に思うのは、治すべき悪いこと。

そういう、外から仕入れた価値観と、どうしても湧いてくる思慕の念との
ぶつかりあいが、ずーっと続いた。

十代は、そんなふうだった。


コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。