[あらすじ] 亡父の作った地下室の壁はモルタルが脆く、水漏れした。
おかげで保管してあった本はカビだらけ。
遺品に固執する母が留守の間に、片付けを進めよう。
たまに、本以外の物も置いてあるようだ。
段ボールは湿気を吸う。
湿気を含んだ段ボール箱は、すっかりカビている。
中には、私が小中学生の頃に作ったプラモデルが入っていた。
他にもいくつも有ったが、その中の新しめの物が最後まで有ったのだろうか。
思い出した。「箱庭シリーズ」というのをずいぶん作った。
写真の中で、屋根が外れているのは、壊れているのではなく、
建物の中もそれらしくこまこまと作り込まれているのが面白いからだ。
作り方の説明に、わりに忠実に従っていく子だった。
思えばもっといろいろやっても良かったような気がする。
そこまでしないけれど組み立てたりするのが好きという程度に、
プラモデルという物がちょうど当てはまったのだろう。
左上から時計周りに、
「牧場」サイロと納屋が有って、野と池と柵と牛馬がいる。そんだけ。
「駄菓子屋」店にはあの特有の平たいガラスケース、飴玉の瓶が並び、壁にメンコや風船が有り、
奥はすぐに茶の間が続いている。
「田舎の駅」待合室に達磨ストーブが有る。線路の反対側は田んぼで、この田んぼには
カーゼを敷いて水を含ませ、そこに種を蒔いてなんとかグラスが生えて、ほんとに稲田に見えるようなセットだった。
あと、2ヶ所に電灯が点けられた。麦球(むぎきゅう)という小さな電球を使った。
「芝居小屋」役者絵とか幟とか祝いの酒樽とか、しつらえは楽しいが、組み立てに面白みは無かった。
「水車小屋」ちゃんと水車が回り、小屋の中の杵が臼を搗く仕組みになっている。
なかなか楽しいが、
全て壊して捨てた。
あっ、いっそ怪獣シーンでも撮れば良かったかなっ、
なんてなことを言っているといつまでも捨てられない。
思えば、初めて作ったプラモデルは、「姫路城」だった。
小学3年生くらいだったか。
渋い選択だなあ。
今もまた作ってみたいくらいだ。
おかげで保管してあった本はカビだらけ。
遺品に固執する母が留守の間に、片付けを進めよう。
たまに、本以外の物も置いてあるようだ。
段ボールは湿気を吸う。
湿気を含んだ段ボール箱は、すっかりカビている。
中には、私が小中学生の頃に作ったプラモデルが入っていた。
他にもいくつも有ったが、その中の新しめの物が最後まで有ったのだろうか。
思い出した。「箱庭シリーズ」というのをずいぶん作った。
写真の中で、屋根が外れているのは、壊れているのではなく、
建物の中もそれらしくこまこまと作り込まれているのが面白いからだ。
作り方の説明に、わりに忠実に従っていく子だった。
思えばもっといろいろやっても良かったような気がする。
そこまでしないけれど組み立てたりするのが好きという程度に、
プラモデルという物がちょうど当てはまったのだろう。
左上から時計周りに、
「牧場」サイロと納屋が有って、野と池と柵と牛馬がいる。そんだけ。
「駄菓子屋」店にはあの特有の平たいガラスケース、飴玉の瓶が並び、壁にメンコや風船が有り、
奥はすぐに茶の間が続いている。
「田舎の駅」待合室に達磨ストーブが有る。線路の反対側は田んぼで、この田んぼには
カーゼを敷いて水を含ませ、そこに種を蒔いてなんとかグラスが生えて、ほんとに稲田に見えるようなセットだった。
あと、2ヶ所に電灯が点けられた。麦球(むぎきゅう)という小さな電球を使った。
「芝居小屋」役者絵とか幟とか祝いの酒樽とか、しつらえは楽しいが、組み立てに面白みは無かった。
「水車小屋」ちゃんと水車が回り、小屋の中の杵が臼を搗く仕組みになっている。
なかなか楽しいが、
全て壊して捨てた。
あっ、いっそ怪獣シーンでも撮れば良かったかなっ、
なんてなことを言っているといつまでも捨てられない。
思えば、初めて作ったプラモデルは、「姫路城」だった。
小学3年生くらいだったか。
渋い選択だなあ。
今もまた作ってみたいくらいだ。
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