犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

犬様と起きる

2021年06月29日 | 犬と暮らす
[あらすじ] 10月初めに保護団体から引き取った犬ウーゴ4歳11ヶ月。
この生活にもだいぶ慣れてきて、私の寝ている布団の脇に敷いたマットで寝ることも増えてきた。

先住犬の使っていた直径90㎝の円形のマットを部屋に置いたら、
すぐに気に入ってそこに寝た。
しかし、一度そこでおねしょをした。
洗って、干した。
その間、もう一つの犬用マットを使うようになった。

円形マットが乾くのには何日か掛かる。
一旦濡れてしまうとなかなか厄介だ。
そこで、犬用の薄いトイレシートをかぶせて、その上からシーツで覆った。

これが気に入らなかったのだろうか。
元の位置に戻したが、もうそこには寝なくなってしまった。

神経の細かい犬である。



初めてのものに対して、何でも警戒する。
犬でも、人でも、場所でも、物でも。
これは、ハードルの低い順である。

犬同士はけっこうすぐに馴染むタイプだ。
しつこくされると割とすぐに「ウウウ」と低く呻って、不快を伝える。
ちゃんと文句を言うので、相手も引きさがるから、トラブルになりにくい。

以前飼っていた犬は、近付かれるのが嫌いなのに黙って我慢した。
だから、相手の犬にもその飼い主さんにも、近付いて欲しくないことが伝わらなかった。
飼い主の私が「黙っているけれどあまり近付くと怒ります。」と説明しても
相手の飼い主さんが「大丈夫よ」と犬を近付けてしまうことも有った。
そうすると限界線を越え、私の犬は相手に突如、猛然と攻撃することになった。

犬は犬の言葉で「それ以上近付くな」という気持ちを伝える。
言われたら従ったほうがいい。



初めての人には近付きたがらない。
犬好きの人なら、犬の様子を見ればその気持ちが分かる。
身体全体が緊張し、少し顔をそむけ、直視しようとせず、
耳は伏せがち、尻尾は下がり気味になる。

そういう時には、まず自己紹介からする。
手の甲を近付けて、犬に嗅がせる。
充分に嗅いで、納得した様子なら、視界の下から耳の下の辺りを撫でてやる。
これが初対面の犬に対する礼儀である。

頭を撫でようとして上から手を伸ばすと、
犬は恐れる。
恐れのあまりに口で対応してしまうことも有る。
つまり、咬んだの咬まれたのという事になってしまう。
しかしこれは、人間の側が犬に対して礼儀を欠いた結果なのだ。

我が犬ウーゴの場合、ちょっと違う。
初めての人に対して、全く近付きたがらない。
手の甲を差し出しても、嗅ごうとしない。
身体を横に向けて、目を合わせようとしない。
だから、犬の気持ちを知る者としては、遠慮して触らないことにする。
それがフツウの犬に良い対応なんである。

しかし、これではウーゴとの関係は一向に縮まらない。
どんどん手を伸ばして頭を撫でるのが、実は正解なんである。

手を伸ばして頭を撫でると、ウーゴは緊張する。
そこで人間はひるんではいけない。
撫で続ければよろしい。
ウーゴはちょっと身を引く。
手が届かないからと、一歩近づくと、ウーゴはまた離れていく。
身体は近付けずに、精一杯腕を伸ばしきって頭を撫でてやるのが良い。
辛抱して撫で続けていると、数分もすると変わってくる。

変わったら最後、今度は撫でる手をやめると、
「もっと撫で続けてくれ」とお手をする。
そういう犬なんである。



初めての場所も好きじゃない。
知らない道には行きたくない。

知っている道でも、イヤなことが一度有ると
もうそっちへは行きたがらない。
イヤなこととは、子供が突然走り出すとか、子供が突然大声をあげたとか、
親子連れが大勢いたとか、そういったことだ。

ちなみに私は、通ったことの無い道は全て通ってみたい。
白地図は全部の道に赤鉛筆を引きたい。
ウーゴとの散歩は決まったコースを行くばかりになるので、
正直、退屈である。



物も怖い。
部屋の中に何か置いてあるのがイヤだ。

踏み台にするためにちょいと椅子を運ぶと
オドオドと歩き回る。
ほぼ一日中、自分の寝床にいる。

私のいる食卓周りには物があれこれ置いてある。
怖くて近寄れない。

犬用のマットをすぐに気に入ってくれたのは幸いだ。
先住犬のにおいが付いていたのが却って良かったのかもしれない。



朝、目が覚めると自分の寝床から起き出して、
私の寝ている布団の脇に敷いたマットに移動してくる。
そこでおすわりして、私を見下ろして起きるのをずーっと待っていることも有る。
この頃は、そこに来て寝直して待っていることが多い。

私が目覚めるとすぐに気付く。
この頃は、すぐに立ち上がらず、マットの上で腹を見せて甘えることが多い。
ひとしきり、腹を撫でたり、私の手と犬の口で甘噛みし合ったりしていちゃつく。




4月頃から、日の出前に起きていた。
毎日3時半起きだった。
早いよ。

私も早起きなほうだ。
3時半起きの時季も有る。
ただ、私は太陽の動きに遅れてピークが来る。
明るさよりも気温が影響しているのだろうか。

日の出が最も早くなるのは夏至の前の10日間くらいだ。
しかし、私の目覚めが早くなるのは、7月以降なのだ。

ウーゴは逆らしい。
日の出のピークのずっと前に早起きになる。
夏至を過ぎた今、犬の起床時刻がだいぶ遅くなり、4時過ぎのことが多い。
お互い、起きるのが4時半くらいになって、釣り合っている。

今までの2ヶ月あまり、寝不足で起こされて参ったが、
これからの時季、私のほうが早くなったりするかも?
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 犬様と寝る | トップ | 犬様を慣らす »

コメントを投稿

犬と暮らす」カテゴリの最新記事