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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

わたし帰って来ました

2015年06月23日 | 映画の招き
なんと対照的なんだろう。
Do you come back? と言われてしまうスライ・ストーンと、
I'm back! と叫ぶジェイムス・ブラウン。

共通点もある。
強く希望を持ったメッセージの込められた歌、
薬物と関わる私生活、結婚と離婚。

けれど、どこか陰のあるスライに対して、
J.B.は生命力が溢れていて逞しい。
容貌もどこか日本のオバチャンぽいし…。

映画はJ.B.の生き様を生い立ちから追う。
前進し続ける姿勢、底にひそむ孤独感、
他者を信頼できない原因を描く。

主役の演技がスゴい。
どうかして声を潰して臨んだのだろう、
声もしゃべり方も、J.B.そのものだ。

完全コピーのライブシーンも圧巻だ。
あてぶりなんじゃないかと、何度もまじまじと見つめ耳をひそめたが、
コピーである。

コピーなんかできるわけの無いほどの大人物であり、
いづれ劣らぬ化物たちの集まったバンドだったが、
それをコピーしてのけるのも大国アメリカの底力なんだろう。

映画の下敷きになっているのは、
「Soul survivor」という、インタビューで構成された
83分のドキュメンタリーのようだ。
https://www.youtube.com/watch?v=MBKz8pDNuto

ジミヘン、スライ、J.B.と伝記的映画が続々できた。次は誰かな。
サム・クックとかオーティス・レディングとかダニー・ハザウェイとか、
若くして世を去っていった大歌手の死の真相を追う、とか、どうだ。


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