手作り網戸に桟を入れる

[あらすじ] サンルームの壁のペンキを塗り直し、
雨漏りを修繕し、肘掛け椅子の座面を作り直し、
床のコルクタイルを一部分貼り換えてワックスをかけ、
窓を掃除したので、とても過ごしやすくなった。

いや、亡父の主義により、我が家には網戸が無い。
本当に過ごしやすくするためには、網戸を作らねば。

15㎜角の材を買って網戸を作ったが、
網を張ったら材が弓なりに撓んで、隙間ができそうになってしまった。
皺ができないように張ったのだが、張れば張るほど撓むから
新たな皺が寄るので、張っても皺は取れないわけである。


さて。
余った材が有る。
それを切って、真ん中に横一本の桟を足すことにしよう。

材を買う時に、ギリギリ足りる長さを買うか、
長い材を買って余らせるか迷ったのだが、
余らせるだけ買っておいて良かった。

考えてみれば、大きい窓や掃き出しのサッシの網戸には、
真ん中に幅の有る桟が入っているものだ。
我が家にお手本になる網戸が無いから、忘れていた。
いや、網を張るから枠が撓むなんてことは、ちょっと考えりゃ分かるのだが。

※

余っている材を、まだ網を張っていない枠の短い辺に合わせて切る。
枠の長辺の中央と、今切った材の切り口に下穴をあける。
枠の穴のほうにネジを入れ、先端が２㎜くらい出るところまでねじ込む。
そのちょっと出たネジの先を利用して、桟の材を引っ掛ける。
そして、ネジをしっかりとねじ込んでいく。


足した部分にペンキを塗る。

※

真ん中に一本の桟が有っても、網を張る時に思いっきり張れば、
枠は撓んでしまうだろう。
適度に張るために、網を張っていくときに、つっかえ棒を入れた。


枠が撓まないので、均等に張ることができる。
おかげで網も皺が寄らない。
いいぞ。

※

できやがり。


やっぱり黒の網戸は良い。
なんの違和感も無く見通せる。
なんなら、ガラス戸のほうが映り込みが有る分、邪魔である。

※

風が吹き抜けてゆく。
ますます過ごしやすくなった。

庭仕事を終えて、風呂に入って、犬の散歩をして、
缶ビールをプシュッと開けて、ここの肘掛椅子に腰を下ろして、
夕風なんか浴びちゃってごらんなさい。

家ってこんなに過ごしやすい場所だったか。

※

そうなってみると今度は、サイドテーブルが欲しい。
ちょいとグラスを置いたり、少しくらいのつまみが手元に置けたら、
楽ちんではないか。

しかし、サイドテーブルなどを置いてまた物が増えるとたちまち手狭になる。
それはいやだ。

地下室への階段との仕切りが有り、
高さは46㎝と、肘掛椅子の肘掛とちょうど同じくらいの高さである。
ここにちょいとグラスを置きたくなる。

けれど、幅は15cmほどで、その向こうは降り階段だ。
グラスを取ろうと伸ばした手の甲がグラスに当たって直下ガッシャーン！
となることは目に見えている。

そうだ。
この仕切りの上に、ちょっと台を作り付けたらいいんじゃないだろうか。
物が落ちないように、ちょっと高めの縁の有る台を。

※

こうしてやっぱり作業は終わらない。