犬様に導かれる

[あらすじ] 毎月一日は法螺を書いているけれど、昨日は休んだよ。

副鼻腔炎ぽい症状が出た翌日、特養に入居している老母を大学病院に連れて行き、
疲れて帰宅して昼寝したらのどが痛く、体を温めようと入浴したら
３週間近く前に茶毒蛾にかぶれた名残でやたらと痒くなった。
法螺を吹く余裕が無かった。

こんな夜は、ちょっとでも目が覚めた時にすかさず水を飲むと良い。
こまめに水を飲んで、咽を洗えば、寝起きの症状が重くならなくて済む。
唾を飲み込むだけで咽が痛いってのは御免だ。

コップに水を用意して、寝る。

犬の起きる気配で目が覚めて時計を見ると、３時少し前だった。
かすかに咽が痛い。
起きて枕元の水を飲めば良いのだが、起き上がりたくない。
起き上がりたくないくらいには、だるさが有る。
いや調子悪いからこそ咽を洗いませんと、と思いながらも起きない。

飼い犬ウーゴが起きている。
早い。
３時前だし、まだ散歩には行かないよ。

水を飲むために起き上がれば、犬は期待して喜ぶだろう。
その意味では寝たふりをしていたい。
しかし咽が痛くならないためには水を飲みたい。

気付けば、静かである。
雨が止んでいる。

ウーゴが部屋の出口に向かって「ふぅん」と鼻を鳴らした。
ウンチが出たいピンチの合図である。

体調も悪いので、こんなに早くから散歩に出る気になれない。
しかし、雨が止んでいる。

すかさず、高解像度レーダーナウキャストを見る。
薄く雨雲がかかっている。
時間を進めると、雨はどんどんやって来る。
数十分後には降りだすようだ。

ここは散歩に出たほうがいい。
跳ね起きた。
すぐに外に出て、降っていないことを確認した。

合羽は上だけでいいだろう。
犬には着せなくていいだろう。
楽だ。

風邪気味だし、雨の中、散歩に出るのは負担だ。
少しの間だけでも、降っていないほうがいい。

ウーゴ、よくぞ起きてくれた起こしてくれた。
行くよ！

※

ドッグランに着くと、わりにすぐに排便した。
見れば健康な便である。
鳴いて出かけたがる時は、大概お腹を壊しているのだが。
二度目が出るのだろう。
ゆるいのが出るかもしれない。

などと考えていたら、また回り始めた。
何度も何度も回って、やっとしゃがんだ。
よしよし。やっぱり今日は二度目が出るね。

しかしこれもまた元気なウンチであった。

なんで出かけたがったのだろう。

※

その後すぐ、雨が降り始めた。
犬はもう少し遊びたそうだったが、促して帰る。

あまり濡れずに済んで助かった。

※

犬様ありがとう。
お礼に今日は、犬の散歩友達が撮ってくれたブロマイドを公開。