犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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自家薯

2020年02月08日 | うつろい
ご近所の犬のお友達Sさんが引っ越して行ってしまった。

Sさんの犬が死んでしまった後も、犬の友達が入れ替わり立ち替わり、Sさんの庭に寄った。
犬友達の中では年長だったSさんは聞き上手であった。
犬は適当に遊ばせておいて、庭のベンチに腰掛けて、しばらくおしゃべりする。

そんな素敵な時間と空間が、もう無い。



Sさん宅への角にさしかかると、我が犬ジーロくんは曲がりたがる。
行こうとする。
いないんだよ、引っ越しちゃったんだよ。ざーんねん。

自分の家に犬がいなくなっても、遊びに来る犬たちのために
Sさんはいつも犬のオヤツを欠かさなかった。
何もオヤツだけが目当てなわけではないけれど、
我が犬はSさんが大好きだ。



犬が引っ張るので角を曲がって、Sさん宅の前を通る。
庭に残されたベンチを見ると、懐かしい気持ちがこみあげてくる。

譲ってもらうことにした。



ベンチの横には、オリーブの木が有る。
何年か前に植えて、Sさんが丹精して育てたものだ。
オリーブは一本では実らない。
だから、ちょいと離れた場所にもう一本植えてある。

ところが、どうもうまくいかない。
実らない。
なぜだろう。



この2本のオリーブも、引き取ることにした。

日当たりの良い場所。
オリーブ2本分を確保しなければならない。



家の南面に植えることにした。

調べると、オリーブは弱アルカリ性の土壌を好むという。
ちょうどいい。家の裏のナメクジ避けのために、石灰を買ってある。
植える場所を決め、穴を掘って、石灰を撒いておこう。



掘ってみると、自分が数年前に植えたヤマノイモが出てきた。
じわじわと育っている。
10㎝程度の種芋というくらいの大きさになっている。

その芋から伸びた蔓にできたのであろう、ムカゴも落ちている。
ばかでかいムカゴだ。
これはよく育つだろう、将来性の有るムカゴだ。

丁寧に並べて埋め戻した。

あれ?
オリーブの作業じゃなかったっけ?



写真の一番手前に写っている芋は、折れてしまったので、
その日の夜に食べた。
サクサク。

本当は晩秋、蔓が枯れてから掘り出して、
十日くらいは干しておいてから食べるのが良い。
しかし、今掘っても食べられないわけではない。

いつ掘っても食えるのだから、保存を考えなくて良い、
なかなか便利なものだ。
収穫時期にあまり神経を使わずに済み、
育てるのもほったらかしで良いので、私の性分にも合っている。

いやだから、
オリーブの話じゃなかったのか?



種芋を埋めた両脇にオリーブのための穴を掘った。
夏場、オリーブはイモヅルに覆われてしまうこと必至である。
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