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LGBT用語集 FTM、MTF篇

2015年11月28日 | LGB&T
[あらすじ] LGBTとは、4つの英語の頭文字だ。
Lesbian:レズビアン:女性の同性愛者、Gay:ゲイ:男性の同性愛者、Bisexual:バイセクシュアル:両性愛者、
Transgender:トランスジェンダー:性同一性障害など、性別を越境するひと。
TはトランスのTなので、TS:トランスセクシュアル:異性になりたい、なったひとや
TV:トランスヴェスタイト:異性装者も。


ちょいと話を戻すと、トランスジェンダーやトランスセクシュアルにも、
その性別によってそれぞれの呼び方がある。
ついつい各論的になりがちだが、そもそも「用語集」と題しているのだから、
ここを説明しなくちゃね。

FTM(female to male=女性から男性へ):うまれつきの体は女性で、
男性になりたいひと。
MTF(male to female=男性から女性へ):うまれつきの体は男性で、
女性になりたいひと。
FTX、MTX:うまれつきの性別そのまんまのジェンダーではいたくないが、
逆の性になりたいわけでもない、中性的なひと。

FTMやMTFの場合、ジェンダーだけトランスするひともあれば、
身体的にもトランスしたいひともいる。
身体的にと言っても、ホルモン治療だけなのか、外性器の手術をするのか、
内性器の手術をするのか、と様々なレベルがある。

FTX、MTXのトランスぶりも、また様々である。
なんせ、中性という未開拓の辺境地帯は広大だ。
どこまでを女性と見て、どこまでを男性と見るかという、
そのひとが所属する文化にも影響される。

現代の日本の文化の中では、
男性が女性的な服を着たり女性的に振舞ったりすることには敏感で、
女性が男性的な服を着たり男性的に振舞ったりすることへの嫌悪感はあまり強くない。
だから、MTFは学校ではいじめられやすく、社会では目立ちやすい。
FTMは「ボーイッシュ」というくくりに入りやすく、「自立した女性」などという像と
重なって生き抜けたりする。

現代日本のジェンダーでは、「男らしさ」のほうが厳しく求められているのだろう。
男は男でいなけりゃいけない。
女はちょっとくらい女らしくなくても、あまり問題にされない。
ほんとうに、「男はつらいよ」だ。

性別は男か女しか無いと信じられてきたので、
それ以外のひとはなかなか理解されにくい。
「中性的」という表現はよく聞くが、「中性だ」という言い方はあまりしない。
「あのひとは中性的だ」とは言うけれど、「あのひとは中性だ」とは言わない。
「中性」である人は存在しないことになっていて、「中性」というのはあくまで
意味の上での言葉なのだ。
だから、イメージを表すために「中性的」と言う表現になる。

だが、実は「中性」はいる。

これが常識となれば、性的マイノリティはマイノリティでなくなる。



×山さんは、なんなんですか?
女性扱いはされたくない、かと言って男性になりたいわけでもない。
十代の頃はボーイッシュだったんですか?
でも今はタダのおばさんで通りますよね?

あ、しまった、またなんか怒らしちゃったなあ…

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