犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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戌年ジーロくんカレンダー 七夕篇

2018年07月07日 | 自画自賛
[あらすじ] ご近所幼なじみMが、年末に犬にニット帽を編んでくれた。
帽子の上には、編みぐるみの鏡餅が乗っていた。
かぶって散歩に出たら、ウケた。

飼い犬ジーロは2005年生まれなので、酉年である。
でもまあ犬だし。
これはかわいい気がするので、毎月何か作って頭に乗せて写真を撮ろう、ということにした。
偶数月は私が作り、奇数月は友人Mに作ってもらう。

長生きの記念にもなる。
犬にとっての1ヶ月は、人間の半年分くらいだ。
変調したら、数ヶ月で逝ってしまう。
もうすぐ13歳の誕生日だ。
12ヶ月撮り終える頃には、老いも進んでいるかもしれない。



―もうすぐ七夕だね、ジーロくん―と、
友人Mにメールしてみた。
すると翌日、
「今、氷を削ってるからね」と返事が来た。
カップに真っ白のかき氷が盛り付けられた写真が添えられている。

もちろん、本物の氷ではない。
友人Mはもっぱら毛糸で作る。

真っ白な氷の上に、どんなシロップ(毛糸)が掛けられるのだろう。
いちごかな、小倉抹茶もいいな、いやブルーハワイかも。



―できたかな?できたかな?―
「もうちょっと待ってね、あとパインとチェリーを乗せるだけ」

おおお!しろくまか!?
ジロくまか?



毎月毎月、イヤなんである。
犬としては、帽子なんて、かぶりたくないのだ。
だから、プルプルプルッと頭を振る。

チェリーが飛ぶ。パインが飛ぶ。
傘が飛ぶ。紙飾りが飛ぶ。
氷もすっぽり抜けて飛ぶ。

「ああ、ああ」とか言いながら、人間たちは小雨の中、飾りを拾い集める。
かき氷を完成させてから、またカップに戻して撮影続行するが、
もう犬はイヤイヤになっているので、うまく撮れない。ごめんね。

なんてなことをやっていると、
「雨に濡れるのではありませんか」
とご親切なことを言う通行人がいると思えば、
友人Kである。
会社からの帰り道ですか。今日もおつかれさまでした。



そんなことをやって家に帰ると、雨は勢いを増して音を立て始めた。
まあ、撮れて良かった、ってとこか。

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