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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

ちんどん

2017年11月03日 | なりもの
昨日はライブであった。
廣島リマの歌に堀端大路のウッドベースと私のウクレレで伴奏する。

私はコーラスを入れたり、口笛でオブリガートを入れてみたりしてきたが、
今回は新兵器を投入してみた。
写真の物である。
というのも、今回のテーマは「酒」ということで、
酔っ払いソングが多かったので、ちょいとおふざけも良いかな、と思ったからだ。

トランペットの形をしているけれど、それは形だけだ。
そういう形という見た目だけの面白さの意味しか無い。
ピストンはちゃんと押せて動くのだが、飾りなのよ。
吹き口の近くに付いている丸い部分の中に、直径5mmくらいの穴が有って、
セロハンか何かの膜が張ってある。
この膜のおかげで、ビービーと素っ頓狂な音がする。

お客さんに言われた。
「いろいろやれて、器用だよね」
そう、いろいろやりたくていろいろ手を出すものだから、
ひとつのものをとことんやって極める、ということができない。
どれも中途半端なままだ。

思えば子どもの頃、「マルチプレイヤーになりたい」と思っていた。
いつか忘れていたが、あれこれやりたいのは変わらないので、
その時その時に叩いたり吹いたり弾いたりしているうちに、
ネタが増えてきた。
本当に器用な人や、本当に楽器をとことんやる人は、
十代二十代のうちにいくつもの楽器をマスターする。
そういう人をマルチプレイヤーと呼ぶ。

両手はウクレレでふさがるので、これを、ハモニカホルダーで挟んでみたら、
とてもうまくいった。
メンバーに言われた。
「す~さん、ちんどん屋みたいですね」
・・・
そうですね。

演奏終了後、お客さんに「あれはなんという楽器ですか」と聞かれた。
カズーです。楽器というより、ほとんどおもちゃみたいなもんです。
あれ、吹いてるんじゃないんです。声を出してるんです。
吹いても、スカーと息が抜けるだけ。歌ってるんです。

「何か、音程を狂わすような仕組みになってるんですか」
あいや、酔いどれな感じを出すためにわざと調子っぱずれに歌ってるんです。
「コーラスではちゃんと歌ってたので、あの楽器で音がズレるのかと思いました」
あはは。真面目なコーラスもやっといて良かった。

「どこの国の楽器なんですか」
わー、知りません。考えたことも無かった。

いい質問をいただいた。
知ってることを聞かれてペラペラ答えるよりも、
知らないことを聞かれてオタオタして持ち帰るのは楽しいもんだな。
調べた。

ウィキペディアには、
「元はアフリカの楽器で、黒人奴隷によってアメリカにもたらされた。」
とある。
ほんまかいな。

様々な民族楽器を紹介するホームページに、こうあった。
「カズーの起源はアフリカだ。
特定の地域ではなく、アフリカの各地にあったという。
管状の鳥の骨や木の筒に蜘蛛の巣の膜を張り、声を吹き込み、
その不思議な音声を儀式や祭礼に用いたようだ。
今日では娯楽用として存在しているという。
こうしたアフリカの楽器が、17世紀以降、
奴隷としてつれてこられた黒人によって合衆国にもたらされた。
カズーは合衆国の初期のジャズで使われ、
1920年から1930代にかけて黒人労働者のバンドでさかんに使われたといわれている。」

なるほど、ブルースに相性が良いわけだ。
しかし、蜘蛛の巣で作ったとは。
蜘蛛の巣なら家に豊富に有る。
手作りしてみるかな…


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