昨日の事を詳しく話そう。
朝起きてPCを起動させたら、インターネットに接続できなくなっていた。
ポケットwi-fiのルーターには【圏外 No Service】と表示されている。
困った。
朝一番にブログを更新するのが日課になっている。
私は明るいと目が覚めるので、どの季節でも日の出とともに目が覚める。
理屈ではそうなのだが、どうも日の出より少し前に目が覚める習慣になる。
体内時計は25時間だ、なんてなことをよく聞くが、あれはあくまで平均値である。
25時間より長い人もいれば、短い人もいる。
どうやら私は短い方なのか。
しかし、暗いと目が覚めにくいのも事実だ。
晴れの日はよく目が覚めるが、天気が悪いと寝坊する。
寒い時期は頭まで寝袋をかぶって眠るので、日が昇っても明るくならない。
だから、冬は寝坊しがちだ。
ただ、ここ数週間は朝6時に介護ヘルパーさんが巡回に来る。
おかげでその前にはきちんきちんと目が覚める。
それで昨日も5時台に目が覚めた。
そしてルーターは【圏外】である。
原因を探ろうと思っても、インターネットに接続できないと調べようにも調べられない。
こんな時にスマホも使っていれば、と思うが、
このくらいの不便は有ってもいい範囲だろう、という考えがある。
ルーターの設定画面を出していろいろいじってみたり、
ルーターを再起動させてみたり、
あれこれやってみるが、変化無い。【圏外】。
気付いたら6時はとうに過ぎている。
ヘルパーさんが来ないのも妙だ。
雪で路面が悪いわけでもないのに。
しかしひどい曇り空だ。
一面にのっぺりと灰色だ。
と、あらためて窓の外を見る。
いや本当に不気味なくらいの曇天だ。
??隣家が見えない。
朝、南隣の酒屋のおばちゃんが裏庭に出て、たき火をして体操をするが、その姿が見えない。
その姿どころか、隣家そのものが見えない。
自宅の庭の向こうはいきなり曇天が広がっている。
いやいや、
身を乗り出して、庭の東の方を見てもやはり隣家の畑は見えない。
西側も同様、2年前に建った家々は見えない。
どっちを向いても、のっぺりとした曇り空があるだけだ。
目を凝らしているうちに、何か、壁のようなものに囲まれているらしいのが見えてきた。
灰色の壁に、私の家と敷地だけがすっぽり囲まれているのだ。
なんだろう。
うちから放射能が漏れて、コンクリートの壁で囲まれたのか?
まさか。
玄関を出てみた。
桃の木も有る、桜の木も有る。
桜の根方の郵便受けも有る。
郵便受けには新聞は入っていない。
郵便受けのすぐ際に、その灰色の壁が立っている。
これでは新聞が配達されるわけもない。
そうか、少なくとも、新聞配達の時間より前にこの壁はできていたのか。
おそるおそる、壁に近付いてみた。
なんとも薄暗い色だ。
灰色と書いてきたが、ベージュと言えばベージュとも言えるし、
カーキ色とも言えば言えるし、なんとなく透明感もあるが透けてはいない。
よく見ると、グラスファイバーか何かを押し固めたボードのような、
不織布のような、そんな表面をしている。
触ってみると、非常にきめ細やかな繊維の集まりなのが分かる。
何の材質か分からないが、これがwi-fiを妨害しているのだろう。
電気は使えるので、電線は切れずに通っているのが分かる。
何が起きているのか見当もつかないが、
パニックに陥ろうにも、わりと沈着な自分しかいない。
老母が何も騒いでいないのは、単に外を見ていないだけのことだろう。
犬も、ヘルパーさんが来ないので普段より安心して寝ている。
これでは犬の散歩にも出られないな、と思ったが、
これはむしろ都合が良いということで、早速ジーロ君を外に出して、
庭に放してやった。
どうせ出られないのだ。
ドッグランとしてこの状況を利用しよう。
しかし、狭い。
囲まれているのは我が家だけなのだ。
しかも、灰色。
トゥルーマンショーだったら、都市ごと覆う大規模なドームだし、
天気も変わるし他の人もいるし、生活が成り立つのだから、いい。
さて。
今日はブログを書いているが、無事に脱出したからではない。
なんとかwi-fiだけはキャッチできたのだ。
壁は今も在り、私は中にいる。
母には、ヘルパー事務所でインフルエンザが流行って全員お休み、と
嘘こいておいた。
内側から、ディスクグラインダーで切りつけてみた。
繊維の集積でできているので、なかなかみっちりとくっつき合って、
隙間を作ることすら難しい。
少し切っては、そこに斧の刃を突き立ててみる。
「パリンと裂ける」かな、と期待していたのだが、なかなかそうもいかない。
ただ、ある瞬間にスッと冷気が感じられた。
そこで、疲れていることにも気付いたので、作業を中断し、
PCに戻ってみると、ルーターの【圏外】表示は消えて、
アンテナのアイコンもかろうじて1本立っていたのだ。
それで、早速これを書いているという次第である。
しかし、ここからどうしよう。
というか、周囲からはどう見えているのだ。
なぜ誰も何も言ってこないのだ。
※
一日の毎月馬鹿の法螺話です。
部分的に事実ですよーだ。
朝起きてPCを起動させたら、インターネットに接続できなくなっていた。
ポケットwi-fiのルーターには【圏外 No Service】と表示されている。
困った。
朝一番にブログを更新するのが日課になっている。
私は明るいと目が覚めるので、どの季節でも日の出とともに目が覚める。
理屈ではそうなのだが、どうも日の出より少し前に目が覚める習慣になる。
体内時計は25時間だ、なんてなことをよく聞くが、あれはあくまで平均値である。
25時間より長い人もいれば、短い人もいる。
どうやら私は短い方なのか。
しかし、暗いと目が覚めにくいのも事実だ。
晴れの日はよく目が覚めるが、天気が悪いと寝坊する。
寒い時期は頭まで寝袋をかぶって眠るので、日が昇っても明るくならない。
だから、冬は寝坊しがちだ。
ただ、ここ数週間は朝6時に介護ヘルパーさんが巡回に来る。
おかげでその前にはきちんきちんと目が覚める。
それで昨日も5時台に目が覚めた。
そしてルーターは【圏外】である。
原因を探ろうと思っても、インターネットに接続できないと調べようにも調べられない。
こんな時にスマホも使っていれば、と思うが、
このくらいの不便は有ってもいい範囲だろう、という考えがある。
ルーターの設定画面を出していろいろいじってみたり、
ルーターを再起動させてみたり、
あれこれやってみるが、変化無い。【圏外】。
気付いたら6時はとうに過ぎている。
ヘルパーさんが来ないのも妙だ。
雪で路面が悪いわけでもないのに。
しかしひどい曇り空だ。
一面にのっぺりと灰色だ。
と、あらためて窓の外を見る。
いや本当に不気味なくらいの曇天だ。
??隣家が見えない。
朝、南隣の酒屋のおばちゃんが裏庭に出て、たき火をして体操をするが、その姿が見えない。
その姿どころか、隣家そのものが見えない。
自宅の庭の向こうはいきなり曇天が広がっている。
いやいや、
身を乗り出して、庭の東の方を見てもやはり隣家の畑は見えない。
西側も同様、2年前に建った家々は見えない。
どっちを向いても、のっぺりとした曇り空があるだけだ。
目を凝らしているうちに、何か、壁のようなものに囲まれているらしいのが見えてきた。
灰色の壁に、私の家と敷地だけがすっぽり囲まれているのだ。
なんだろう。
うちから放射能が漏れて、コンクリートの壁で囲まれたのか?
まさか。
玄関を出てみた。
桃の木も有る、桜の木も有る。
桜の根方の郵便受けも有る。
郵便受けには新聞は入っていない。
郵便受けのすぐ際に、その灰色の壁が立っている。
これでは新聞が配達されるわけもない。
そうか、少なくとも、新聞配達の時間より前にこの壁はできていたのか。
おそるおそる、壁に近付いてみた。
なんとも薄暗い色だ。
灰色と書いてきたが、ベージュと言えばベージュとも言えるし、
カーキ色とも言えば言えるし、なんとなく透明感もあるが透けてはいない。
よく見ると、グラスファイバーか何かを押し固めたボードのような、
不織布のような、そんな表面をしている。
触ってみると、非常にきめ細やかな繊維の集まりなのが分かる。
何の材質か分からないが、これがwi-fiを妨害しているのだろう。
電気は使えるので、電線は切れずに通っているのが分かる。
何が起きているのか見当もつかないが、
パニックに陥ろうにも、わりと沈着な自分しかいない。
老母が何も騒いでいないのは、単に外を見ていないだけのことだろう。
犬も、ヘルパーさんが来ないので普段より安心して寝ている。
これでは犬の散歩にも出られないな、と思ったが、
これはむしろ都合が良いということで、早速ジーロ君を外に出して、
庭に放してやった。
どうせ出られないのだ。
ドッグランとしてこの状況を利用しよう。
しかし、狭い。
囲まれているのは我が家だけなのだ。
しかも、灰色。
トゥルーマンショーだったら、都市ごと覆う大規模なドームだし、
天気も変わるし他の人もいるし、生活が成り立つのだから、いい。
さて。
今日はブログを書いているが、無事に脱出したからではない。
なんとかwi-fiだけはキャッチできたのだ。
壁は今も在り、私は中にいる。
母には、ヘルパー事務所でインフルエンザが流行って全員お休み、と
嘘こいておいた。
内側から、ディスクグラインダーで切りつけてみた。
繊維の集積でできているので、なかなかみっちりとくっつき合って、
隙間を作ることすら難しい。
少し切っては、そこに斧の刃を突き立ててみる。
「パリンと裂ける」かな、と期待していたのだが、なかなかそうもいかない。
ただ、ある瞬間にスッと冷気が感じられた。
そこで、疲れていることにも気付いたので、作業を中断し、
PCに戻ってみると、ルーターの【圏外】表示は消えて、
アンテナのアイコンもかろうじて1本立っていたのだ。
それで、早速これを書いているという次第である。
しかし、ここからどうしよう。
というか、周囲からはどう見えているのだ。
なぜ誰も何も言ってこないのだ。
※
一日の毎月馬鹿の法螺話です。
部分的に事実ですよーだ。
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