犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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犬の衣替え

2020年11月14日 | 犬と暮らす
[あらまし] 6月末に同居の母87歳要介護5パーキンソン病ヤール4度が
特別養護老人ホームに入居した。
8月末に飼い犬ジーロくん慢性腎不全癲癇の既往有りが
15歳と1ヶ月で息を引き取った。

10月頭に保護犬ウーゴくん4歳を引き取った。

子どもの頃、そこいらの犬と言えばだいたいが雑種犬で、
雑種と言えば柴かテリアがベースであった。
コリ―が流行ったり、「お座敷犬」という言葉とともに小型犬が流行ったり。
シベリアンハスキーのブームが有ったり、
ゴールデンレトリーバーが流行したりした頃には、
近親交配による弊害が言われるようになった。

言われるようになったと言ったって、んなこと言っているのは一部のようで、
日本では相変わらず生体売買は続いているし、
ホームセンターにはペットショップが当たり前のように有る。

買う人がいるから売る人がいる。
誰も買わなきゃ売れないから商売として存在しなくなるはずだ。
犬を店で買うことが、犬全体にとっては苦難のもとになっているわけだ。
だから、犬を店で買う人が犬好きとは私は到底思えない。

そんな思いを抱えつつ、ホームセンターでメダカを買ったりしている。
困ったものだ。



さて、ザ・雑種犬ウーゴくんは、柴犬ベースの犬である。
立ち耳、巻き尾、柴らしい足、柴的サイズ、
鼻面と耳が黒い。
嗚呼雑種。

先代のきょうだい犬は、
垂れ耳、直尾、スラッとした体形、白地には細かい斑が出て、
ポインターのような猟犬の趣きの有る、
雑種だった。

晩秋の今、大きな違いを感じている。

ウーゴは寒さに強い。



東京(深大寺)でも、かなり冷え込む日が出てきた。
けっこう寒い日なのに、ウーゴは丸くならないで、
四肢をドバーンと伸ばして寝ている。

日中でも角度の低い太陽の光が室内に差し込む。
日向ぼっこが良かろうと思うのだが、
どうやら暑いらしく、日陰の板の間に寝ていたりする。

寒くないのか。

寒くないのだろう。



散歩に出る時には、ハーネスを着ける。
着けてやる時に、わきの下に手が入る。
すごく、温かい。

頭や背などを撫でてやっても、そんなに温かくはない。
わきの下や腹などの、毛の薄いところを触ると、とても温かい。

つまり、毛が断熱しているのだ。
しっかりと断熱して、温かさが体にこもっているのだ。

だから、寒さに強い。



先代の犬は、ポインターっぽい毛並みだった。
寒さには弱かった。
ちょっと気温が下がると、カタカタ震えた。

ストーブを出すと、その前にへばり付いた。
あれ?あんな所にあんな色のブチが有ったかいな、と思うと、
毛が焦げているのだった。

あぶないぞ。



イタリアングレイハウンドとやらいう犬種が有る。
ツルッとぬめらかな短毛である。
触るとすべすべしているほどだ。
細い体形とあいまってすらりとしている。

そして、とても温かい。
撫でるととても温かい。
それはつまり、体毛で断熱できていない、ということだ。



老人ホームの内部はさぞ暖かいのではないかと思う。
スタッフは冬でも半袖で働いている人もいる。
それでも老人は冷えているかもしれない。
動かない、血が巡らない。

ホームのスタッフさんから、母のメモがメールに添付されて送られてくる。
原稿用紙や修正ペンといった文房具の要求や、
チョコレートやあんこの菓子やクッキーなどといった砂糖依存の要求と並んで、
冬物の衣服の要求が有った。

その中に「厚手のオーヴァーコート」というリクエストが有った。
オーバー。
外出する時に着るものだろう。
老人ホームでの生活では、ことに新型コロナ流行の今、
外出することはまず無い。
なぜ必要としているのか。

「なぜ」と問うことに意味は無い。何も産まない。
必要だと思うから必要なだけである。
必要だから必要だと思うのではない。
必要と思うから必要なのである。

いいから持って行こう。
という結論に至る。



先代犬のような被毛をシングルコートといい、
ウーゴのような被毛をダブルコートという。

寒さに強いウーゴは、夏はどうだろう。
興味深い。



犬の毛がよく抜ける時期が来た。

柴系の毛の抜け方は楽しい。
細くてホヤホヤの短い毛が抜けて、
まとまって浮いてくる。
白っぽい塊になっているのをつまんで引っ張ると、
「ポコッ」と抜ける。
この感触がたまらん。

今まで、柴系の犬に会うと抜かせてもらって楽しんでいたが、
今年からは自分の犬で味わうことができる。

せいぜい抜かせてもらうぜ。
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