食卓の天板が傷んでいる。
塗装が剥げている。
木目に汚れがしみ込んでいる。
きれいにしたい。
しかし、この上から何か塗るだけではもう追っつかない。
剥げかけの塗装をきちんと剥がしてから塗るか。
※
老母が特別養護老人ホームに入居して、来月末で2年になる。
入居前の数年間は、この食卓が母の居場所であった。
毎日毎食、食べ物も飲み物もこぼすので、食卓は汚れた。
いやだったけれど、最後の頃はビニールのクロスをかけた。
その前は撥水性のあるテーブルクロスをかけていた。
何かをこぼすと、母はテーブルクロスを洗おうとして外してしまう。
しかし、代わりのテーブルクロスを出して掛けるということはできない。
そしてまたすぐにこぼしてしまう。
クロスの無いテーブルに直接こぼれるわけだ。
だから、テーブルクロスを外さないように言っていたが、
グチャグチャになってしまったら外したくなるのも止むを得ない。
※
塗装を剥がすためにグラインダーを掛けながら、
同居で介護していた、掃除に追われる日々を思い出した。
※
引っ越してきた時から使っているのだから、
47年から使っていることになる。
分解してみたら、製作年の印が出てきた。
昭和49年9月。
引っ越しは確か、10月だったはずだ。
※
天板の裏側も汚れている。
ある一角とその対角が汚れている。
これは、亡兄の席だった位置である。
テーブルを置き替えることが有るので、対角が入れ替わることも有る。
だから、対角で同じように汚れている。
兄は、テーブルの下に手を入れて、ほじった鼻くそを天板の裏になすり付けていたのだ。
きちゃない。
※
物には思い出が宿る。
それを懐かしさだけで思い起こすのなら、物も存在のし甲斐が有る。
食卓と家族や家の歴史は、私にとってはちょいと重苦しい。
※
だからこそ、きれいに塗り替えたい。
※
天板を脚部分で挟む形で組み立ててある。
そのため、テーブルの端近くにわづかな溝が有る。
この溝に汚れが溜まる溜まる。
母が転倒した時には、思わず食卓に体重を預けたのだろう、
そのせいでネジがゆるみ、この隙間が広がった。
その隙間に汚れが溜まったりした。
今回、分解したら案の定、汚れがひどかった。
げぼーーん
※
ただ、
合板なんである。
十数㎜の板の両面に、2㎜足らずの薄い板が貼ってある。
表面の板は3枚がはぎ合わせてある。
表面だけ、木目がきれいなものを貼ってあるわけだ。
この層が汚れて傷んでいる。
塗装を剥ぎ取るために削る。
削り始めてみると、かなり傷みが深いことが分かった。
板が乾燥して、木目に汚れが食い込んでいる。
乾燥して隙間ができているので、汚れが入ってしまうのだ。
こうなる前にニスを塗り直すなどの手入れをしておけば
きれいに長もちもさせられただろう。
47年も使って長もちではあるが、きれいではない。
きれいで明るい食卓で過ごしたい。
※
それでも削っていけば、汚れた木目が消せそうな感じはした。
だから、がんばって削ってみた。
すると、
汚れが消えてきた、と思った頃に、
木目の層が尽きてきてしまった。
削れて、次の板の層が見えてきたのである。
こうなっちゃ美的でもなんでもない。
ダメ。
※
諦めて、上から薄いベニヤを貼ることにしよう。
そうすれば、隙間にゴミが溜まる問題も無くなる。
つづく・・・
塗装が剥げている。
木目に汚れがしみ込んでいる。
きれいにしたい。
しかし、この上から何か塗るだけではもう追っつかない。
剥げかけの塗装をきちんと剥がしてから塗るか。
※
老母が特別養護老人ホームに入居して、来月末で2年になる。
入居前の数年間は、この食卓が母の居場所であった。
毎日毎食、食べ物も飲み物もこぼすので、食卓は汚れた。
いやだったけれど、最後の頃はビニールのクロスをかけた。
その前は撥水性のあるテーブルクロスをかけていた。
何かをこぼすと、母はテーブルクロスを洗おうとして外してしまう。
しかし、代わりのテーブルクロスを出して掛けるということはできない。
そしてまたすぐにこぼしてしまう。
クロスの無いテーブルに直接こぼれるわけだ。
だから、テーブルクロスを外さないように言っていたが、
グチャグチャになってしまったら外したくなるのも止むを得ない。
※
塗装を剥がすためにグラインダーを掛けながら、
同居で介護していた、掃除に追われる日々を思い出した。
※
引っ越してきた時から使っているのだから、
47年から使っていることになる。
分解してみたら、製作年の印が出てきた。
昭和49年9月。
引っ越しは確か、10月だったはずだ。
※
天板の裏側も汚れている。
ある一角とその対角が汚れている。
これは、亡兄の席だった位置である。
テーブルを置き替えることが有るので、対角が入れ替わることも有る。
だから、対角で同じように汚れている。
兄は、テーブルの下に手を入れて、ほじった鼻くそを天板の裏になすり付けていたのだ。
きちゃない。
※
物には思い出が宿る。
それを懐かしさだけで思い起こすのなら、物も存在のし甲斐が有る。
食卓と家族や家の歴史は、私にとってはちょいと重苦しい。
※
だからこそ、きれいに塗り替えたい。
※
天板を脚部分で挟む形で組み立ててある。
そのため、テーブルの端近くにわづかな溝が有る。
この溝に汚れが溜まる溜まる。
母が転倒した時には、思わず食卓に体重を預けたのだろう、
そのせいでネジがゆるみ、この隙間が広がった。
その隙間に汚れが溜まったりした。
今回、分解したら案の定、汚れがひどかった。
げぼーーん
※
ただ、
合板なんである。
十数㎜の板の両面に、2㎜足らずの薄い板が貼ってある。
表面の板は3枚がはぎ合わせてある。
表面だけ、木目がきれいなものを貼ってあるわけだ。
この層が汚れて傷んでいる。
塗装を剥ぎ取るために削る。
削り始めてみると、かなり傷みが深いことが分かった。
板が乾燥して、木目に汚れが食い込んでいる。
乾燥して隙間ができているので、汚れが入ってしまうのだ。
こうなる前にニスを塗り直すなどの手入れをしておけば
きれいに長もちもさせられただろう。
47年も使って長もちではあるが、きれいではない。
きれいで明るい食卓で過ごしたい。
※
それでも削っていけば、汚れた木目が消せそうな感じはした。
だから、がんばって削ってみた。
すると、
汚れが消えてきた、と思った頃に、
木目の層が尽きてきてしまった。
削れて、次の板の層が見えてきたのである。
こうなっちゃ美的でもなんでもない。
ダメ。
※
諦めて、上から薄いベニヤを貼ることにしよう。
そうすれば、隙間にゴミが溜まる問題も無くなる。
つづく・・・
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