犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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食卓を塗り替える

2022年05月18日 | Do it myself
食卓の天板が傷んでいる。
塗装が剥げている。
木目に汚れがしみ込んでいる。

きれいにしたい。

しかし、この上から何か塗るだけではもう追っつかない。
剥げかけの塗装をきちんと剥がしてから塗るか。




老母が特別養護老人ホームに入居して、来月末で2年になる。
入居前の数年間は、この食卓が母の居場所であった。

毎日毎食、食べ物も飲み物もこぼすので、食卓は汚れた。
いやだったけれど、最後の頃はビニールのクロスをかけた。
その前は撥水性のあるテーブルクロスをかけていた。

何かをこぼすと、母はテーブルクロスを洗おうとして外してしまう。
しかし、代わりのテーブルクロスを出して掛けるということはできない。
そしてまたすぐにこぼしてしまう。
クロスの無いテーブルに直接こぼれるわけだ。

だから、テーブルクロスを外さないように言っていたが、
グチャグチャになってしまったら外したくなるのも止むを得ない。



塗装を剥がすためにグラインダーを掛けながら、
同居で介護していた、掃除に追われる日々を思い出した。



引っ越してきた時から使っているのだから、
47年から使っていることになる。
分解してみたら、製作年の印が出てきた。
昭和49年9月。
引っ越しは確か、10月だったはずだ。




天板の裏側も汚れている。
ある一角とその対角が汚れている。
これは、亡兄の席だった位置である。
テーブルを置き替えることが有るので、対角が入れ替わることも有る。
だから、対角で同じように汚れている。

兄は、テーブルの下に手を入れて、ほじった鼻くそを天板の裏になすり付けていたのだ。
きちゃない。



物には思い出が宿る。
それを懐かしさだけで思い起こすのなら、物も存在のし甲斐が有る。
食卓と家族や家の歴史は、私にとってはちょいと重苦しい。



だからこそ、きれいに塗り替えたい。



天板を脚部分で挟む形で組み立ててある。
そのため、テーブルの端近くにわづかな溝が有る。
この溝に汚れが溜まる溜まる。

母が転倒した時には、思わず食卓に体重を預けたのだろう、
そのせいでネジがゆるみ、この隙間が広がった。
その隙間に汚れが溜まったりした。

今回、分解したら案の定、汚れがひどかった。
げぼーーん




ただ、
合板なんである。

十数㎜の板の両面に、2㎜足らずの薄い板が貼ってある。
表面の板は3枚がはぎ合わせてある。
表面だけ、木目がきれいなものを貼ってあるわけだ。

この層が汚れて傷んでいる。

塗装を剥ぎ取るために削る。
削り始めてみると、かなり傷みが深いことが分かった。
板が乾燥して、木目に汚れが食い込んでいる。

乾燥して隙間ができているので、汚れが入ってしまうのだ。

こうなる前にニスを塗り直すなどの手入れをしておけば
きれいに長もちもさせられただろう。
47年も使って長もちではあるが、きれいではない。

きれいで明るい食卓で過ごしたい。



それでも削っていけば、汚れた木目が消せそうな感じはした。
だから、がんばって削ってみた。

すると、
汚れが消えてきた、と思った頃に、
木目の層が尽きてきてしまった。
削れて、次の板の層が見えてきたのである。

こうなっちゃ美的でもなんでもない。
ダメ。



諦めて、上から薄いベニヤを貼ることにしよう。
そうすれば、隙間にゴミが溜まる問題も無くなる。

つづく・・・
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