犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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できるもん

2018年05月20日 | 介護ウチのバヤイ
夜、帰宅したら、母85歳パーキンソン病のうなじがこざっぱりしておる。
おや。散髪しましたね?
「ST美容室に行って来たの。」
ほ、ほーお。



1月に、室内で転倒すること数回。
ついには頭にケガをして、遠い病院の夜間診療にまで行くことになった。
事ここに及んで、介護チームはこのままではいかんと考え、
一旦、介護老人保健施設に入所して体調を整えつつリハビリすることになった。

病院の待合室で待っている間にも、受付さんが電話に対応している様子が聞こえてくる。
どうやら、83歳の人が歩道で転倒して頭部にケガをして、今はこういう様子なのだが、
受診できるか、という相談のようだった。

私は母にその話を説明した。
転んだのが室内だったからケガもこれだけで済んだが、
路上だったらもっと地面は固いし、転んだところへ車が来れば事故にもなるし、
周囲にいるのは他人ばかりだし、もっと事態はたいへんなことになる。

退所後も、一人で外出というのは今は考えられない、というのが
私だけでなく、介護チームの意見であり、それは繰り返し説明してきた。



数日前、朝のヘルパーさんが、母に薬のことについて質問された、
ということを、翌日にヘルパーの責任者から私は聞いた。
薬のことはヘルパーさんは分からない。
事務所に帰って、所属の看護師さんに聞いたが、そこでも
処方してくれたかかりつけの医師に聞いてください、という返事だったという。

母の今の病状と薬の状況では、3時間おきの服薬が必要になる。
それ以上時間をあけると、動きが悪くなる。
また、それを守っていても調子が悪いことが有った場合のために、頓服用の薬も出してもらっている。

質問は、「頓服をのんでからどれくらいで効き目が出るか」というものだった。
それは、何ヶ月も前に「のんで30分くらいで効く」と本人が言っていた。
なぜ今あらためてひとに質問するのだろうか。
質問には続きが有って、「例えば用事が有るとして、事前に薬をのんでおくとしたら、
何分前にのめば良いか」というものだった。

ヘルパーさんが、「かかりつけの先生に聞いてください。」と返事を伝える。
その横から、話を聞いた私が「30分ですよ。」と言った。

と、いう事が、数日前に有った。



まとめ。

デイサービスや施設の理容サービスではなく、40年来やってもらっている美容室に行きたい。
自分で行きたい。
でも一人で行くと言うと反対される。
だから黙って行く。
でも動けなくなったら困る。
事前に頓服をのんでおこう。
どれくらいで効くんだったっけ?入所中は必要無かったから忘れちゃった。



頓服についての質問の内容を聞いた時に、私は「何か計画が有る」というところまでは
気付かなかった。
敵は賢いのである。
すっかり欺かれて、怒る気にもなれない。

母は成功体験をしてしまった。
これに味をしめて、また一人でお出かけするかもしれない。

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