
白い風船で、高木を作ろうと思い付いた。
絶対似る。そっくりになる。と、確信が有った。
バッドガンの出番が来て、風船を手に楽屋から出ると、
ゼンラアーケストラのメンバーがいて、
「似てる!」と声が挙がった。だろ?
ゼンラのメンバーが言ってくれるなら、ほんものだ。
※
高木には、独特の「無表情」がある。
私などは、無表情にしていると「こわい」と言われたりする。
無表情のつもりでも、ムスッとする筋肉が強くて、表情に出てしまうのだろう。
高木の無表情もムスッと系ではある。
目なんかほんとに何を考えているか分からない。
ゼンラアーケストラの演奏中も、
時々合図を出しながら、ずっとその表情で座っていることもある。
あの「無表情」を描きたかった。
※
高木は背が高いし、ノッてくると軽く飛び跳ねるかっこわるい動きをするから、
風船は断然、浮いているのがいい。
ゴム風船を膨らますには、圧縮ガスを勢い良く注入する必要がある。
しかし、ボンベを買ったら高い。
スプレー缶入りだったら手軽だが、「ゴム風船を膨らますことには適していません。」
と注意書きがある。
そこで、自分でゴム風船を膨らましてしぼまして、というのを2,3回繰り返して、
まずゴムを伸ばしておいた。
そして、ある程度息で膨らましたところへ、スプレー缶の管を差し込んで
ヘリウムを注入する。
うまく膨らんだ。
手を放したら天井に上がって行く。
※
思い出したことがある。
高木がゼンラを始める前に、2、3回セッションをしたことがある。
「ハウスっぽいリズムでやりたいんだ。
す~さん、チューバ吹いて。」
えー?ハウス?興味無えー。
でも生楽器で、しかもベースはチューバでハウス?ヘンにゃにょ
やってみよう!
というわけでチューバを買った。おお、太っ腹ーー
一度はドラムがバッドガンの井戸さんだった。
もう一回は誰かすごくいい感じの女性だった。
ギターの気のいい青年がいたな。
トロンボーンも女性がいた気がする。
あれはいつ頃だったのだろう。
※
高木風船はたちまち愛されて、ゼンラのステージの間も、センターのマイクスタンドから
浮いていた。
客席側へ正面を向けても、くるーーとメンバーのほうを向く。
ゼンラのメンバーも「ソロを取る度に高木さんがこっちを向くんだよ!」
と言っていたそうだ。
※
「よりまし」と読む。
魂を呼び出すときに、宿らせるための人形などのことだ。
そんなつもりも無かったのだが、それを作った結果になった。
※
帰り際、高木の婚約者に風船を渡した。
二人の部屋に風船は帰った。
送ってくれた写真を見ると、どこか和やかな表情に見えた。
やっぱり家が一番、か。
「カメラを向けたらこっちを向きました。」
ははは。
「エアコンもつけていないのに、動いています。」
風も無いのに、天井を移動している。
我が家の中をうろついているらしい。
この2ヶ月の間も、いつもそうしていたのだろう。
風船のおかげでそれを私たちが見えるようになっただけのことだ。
「googleフォトが風船の写真を高木だと認識しました。」
似顔絵描き冥利に尽きるのである。
高木よ、久々のボディはどうだい?
みんなに見えるようになると、いろいろ伝えやすいね。
あ、バッドガンのステージでは、さんざんひっぱたいてごめん!!!
ちゃんと小節頭にこっちに戻ってくるから面白くてさ。
絶対似る。そっくりになる。と、確信が有った。
バッドガンの出番が来て、風船を手に楽屋から出ると、
ゼンラアーケストラのメンバーがいて、
「似てる!」と声が挙がった。だろ?
ゼンラのメンバーが言ってくれるなら、ほんものだ。
※
高木には、独特の「無表情」がある。
私などは、無表情にしていると「こわい」と言われたりする。
無表情のつもりでも、ムスッとする筋肉が強くて、表情に出てしまうのだろう。
高木の無表情もムスッと系ではある。
目なんかほんとに何を考えているか分からない。
ゼンラアーケストラの演奏中も、
時々合図を出しながら、ずっとその表情で座っていることもある。
あの「無表情」を描きたかった。
※
高木は背が高いし、ノッてくると軽く飛び跳ねるかっこわるい動きをするから、
風船は断然、浮いているのがいい。
ゴム風船を膨らますには、圧縮ガスを勢い良く注入する必要がある。
しかし、ボンベを買ったら高い。
スプレー缶入りだったら手軽だが、「ゴム風船を膨らますことには適していません。」
と注意書きがある。
そこで、自分でゴム風船を膨らましてしぼまして、というのを2,3回繰り返して、
まずゴムを伸ばしておいた。
そして、ある程度息で膨らましたところへ、スプレー缶の管を差し込んで
ヘリウムを注入する。
うまく膨らんだ。
手を放したら天井に上がって行く。
※
思い出したことがある。
高木がゼンラを始める前に、2、3回セッションをしたことがある。
「ハウスっぽいリズムでやりたいんだ。
す~さん、チューバ吹いて。」
えー?ハウス?興味無えー。
でも生楽器で、しかもベースはチューバでハウス?ヘンにゃにょ
やってみよう!
というわけでチューバを買った。おお、太っ腹ーー
一度はドラムがバッドガンの井戸さんだった。
もう一回は誰かすごくいい感じの女性だった。
ギターの気のいい青年がいたな。
トロンボーンも女性がいた気がする。
あれはいつ頃だったのだろう。
※
高木風船はたちまち愛されて、ゼンラのステージの間も、センターのマイクスタンドから
浮いていた。
客席側へ正面を向けても、くるーーとメンバーのほうを向く。
ゼンラのメンバーも「ソロを取る度に高木さんがこっちを向くんだよ!」
と言っていたそうだ。
※
「よりまし」と読む。
魂を呼び出すときに、宿らせるための人形などのことだ。
そんなつもりも無かったのだが、それを作った結果になった。
※
帰り際、高木の婚約者に風船を渡した。
二人の部屋に風船は帰った。
送ってくれた写真を見ると、どこか和やかな表情に見えた。
やっぱり家が一番、か。
「カメラを向けたらこっちを向きました。」
ははは。
「エアコンもつけていないのに、動いています。」
風も無いのに、天井を移動している。
我が家の中をうろついているらしい。
この2ヶ月の間も、いつもそうしていたのだろう。
風船のおかげでそれを私たちが見えるようになっただけのことだ。
「googleフォトが風船の写真を高木だと認識しました。」
似顔絵描き冥利に尽きるのである。
高木よ、久々のボディはどうだい?
みんなに見えるようになると、いろいろ伝えやすいね。
あ、バッドガンのステージでは、さんざんひっぱたいてごめん!!!
ちゃんと小節頭にこっちに戻ってくるから面白くてさ。
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