私の父というのは、ひどいニコチンの虜であった。
昼も夜も、煙草が無くてはダメだった。
一日のほとんどを一つの部屋で過ごした。
その部屋は寝室でもあり、母もその部屋で寝た。
明け方、毎日、母の咳が離れた部屋まで聞こえてきた。
彼が亡くなって半年あまり経った頃、母がすっかり咳をしなくなったのに気付いた。
更にそれから一年以上経ってから、他の人もいる時に、そのことを母に告げた。
本人は、気付いていない。
咳が止まったことも、以前は咳をしていたことも。
他の人もいる時に話したのは、理由があった。
母がろくでもない反応をするのを、抑えたかったからだ。
煙草で影響を受けていることを認めたくないのか、
そういった指摘をすると、母はキレる。
私の母を知る人は、こう書くと驚くだろう。
あの静かなお母様があ!?と。
まあ、キレると言ったって、他の人がキレるのとはまるで表現が違うのだが、
デタラメで頑固で張り通し否定的であることで、怒るというよりはキレるという
言葉がしっくりくる。
同居する者への煙草の害、というものを正確に認識してしまうと、
今までとてもじゃないけれど生活してこられなかったからだろう。
母は弱虫なので、そういった現実には目を背けがちだ。
目を背けながら、一緒にいたのだろう。
こと煙草に限らず、夫婦にありがちなことだが、これは
そのもとで育つ子どもにとっても迷惑な話なので、
ちゃんと喧嘩して欲しいものだ。
だが、喧嘩できないだろうとも思う。
この場合、なんせ相手は中毒者なので、事実は見られないし、
指摘されればキレる。これはほんとに、キレる。
私の父を知る人は、こう書くと驚くだろう。
あの静かなお父様があ!?ってね。
静かなのは名前だけですよ・・・。
触らぬ神に祟り無し、ってところです。
無いと思っていることが実は気付いてないことで、
気付かないと思っていることが実は目を背けているから、
なんていうのは、しばしばありそう。
目に見えることくらいは見ることができるくらいの強さは持っていたいと
思う次第。
昼も夜も、煙草が無くてはダメだった。
一日のほとんどを一つの部屋で過ごした。
その部屋は寝室でもあり、母もその部屋で寝た。
明け方、毎日、母の咳が離れた部屋まで聞こえてきた。
彼が亡くなって半年あまり経った頃、母がすっかり咳をしなくなったのに気付いた。
更にそれから一年以上経ってから、他の人もいる時に、そのことを母に告げた。
本人は、気付いていない。
咳が止まったことも、以前は咳をしていたことも。
他の人もいる時に話したのは、理由があった。
母がろくでもない反応をするのを、抑えたかったからだ。
煙草で影響を受けていることを認めたくないのか、
そういった指摘をすると、母はキレる。
私の母を知る人は、こう書くと驚くだろう。
あの静かなお母様があ!?と。
まあ、キレると言ったって、他の人がキレるのとはまるで表現が違うのだが、
デタラメで頑固で張り通し否定的であることで、怒るというよりはキレるという
言葉がしっくりくる。
同居する者への煙草の害、というものを正確に認識してしまうと、
今までとてもじゃないけれど生活してこられなかったからだろう。
母は弱虫なので、そういった現実には目を背けがちだ。
目を背けながら、一緒にいたのだろう。
こと煙草に限らず、夫婦にありがちなことだが、これは
そのもとで育つ子どもにとっても迷惑な話なので、
ちゃんと喧嘩して欲しいものだ。
だが、喧嘩できないだろうとも思う。
この場合、なんせ相手は中毒者なので、事実は見られないし、
指摘されればキレる。これはほんとに、キレる。
私の父を知る人は、こう書くと驚くだろう。
あの静かなお父様があ!?ってね。
静かなのは名前だけですよ・・・。
触らぬ神に祟り無し、ってところです。
無いと思っていることが実は気付いてないことで、
気付かないと思っていることが実は目を背けているから、
なんていうのは、しばしばありそう。
目に見えることくらいは見ることができるくらいの強さは持っていたいと
思う次第。
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