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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

時を歩くおっさん

2020年09月29日 | 日々

数日ぶりに、朝の散歩をしっかりとした。
雨で出られない日が続いたり、
犬を迎えるために何度も審査されて気持ちが疲れてしまったりで
歩けていなかった。

3,4千歩も歩きゃいいか、
くらいのしぼんだ気持ちで出かけたが、
知らない道を見つけて曲がってみたり
大きな木の見える方に進んでみたりするうちに
気付いたら楽しく、いつもより遠出していた。



遠いと言ったって、歩いてあちこち曲がったりくねったりしているので、
距離はさほどではない。
自宅から直線距離で2㎞も行っていない。

ただ、それくらいでも知らない場所は有る。
駅や、行きつけの店でも無いと、通ってもみない道は多い。
車では通る道でも、わきの道を通ったことが無いなんていうのはザラだ。



自宅から北東の方角は、特に未知の道が多い。
大きめの通りを車で通ることは有るけれど、
わきの細い道はほとんど知らない。

駅も無い方向なので自転車でも通らないし、
住宅街が続くから散歩でも歩いたことが無かった。

日が昇るか昇らないか昇ったか、くらいの時間帯であれば、
歩いていて気持ちの良くないことはまず無い。
つまらない住宅街でもいい。

知らない道が有れば、
歩いていて面白くならないことはまず無い。
気分の乗らない日でもいい。

つまり、気分の乗らない時でも、知らない街を歩いていれば
なんだか楽しいことになる。

見たことの無い道を見つけてふらふら~と入って行ければ、
いつの間にか気分は上がっている。



とは言え、道はそこに在るものであって、
そうそう増えるものでもない。
だから、何度も同じ所へ行くと飽きてきてしまう。

2週間くらい同じ方向を歩いていたら、もう飽きてしまった。
気分が乗らないのはそのせいも有る。
ちょっと足をのばせば知らない道が有るのは分かっているが、
足をのばすのが億劫になっている。

とかなんとか思いながら出かけたが、
いくつか知らない角を曲がっているうちに、乗った。
曲がってみたら行き止まりなんてのも歓迎である。
長い道を奥まで来たが結局袋小路、なんてのも
初めての場所だと苦にならない。



4千歩6千歩程度でも疲労を感じる日も有るが、
知らない街を歩けた日は9千歩1万歩1万5千歩くらい歩いても
疲労感が無い。
頭がすっきりして、帰宅後も掃除でも勉強でも作業でもはかどる。

私にとって朝の散歩は運動でもあるが、
きっと、初めての道を行くことで好奇心を刺激しているのだろう。



自宅から直線距離で1.8㎞、けして遠くないところに、
神社が在る。

その少し西側に広めのバス通りがあり、
その道に面して大学病院がある。
この病院は、母を通院させている所なので、
この辺にはよく来る。
来ることは来るが、大概は車だ。
一人で来ても自転車で、病院の用事だと他の道を散策することも無い。
吉祥寺駅へ行くにはここを自転車で通るが、
駅が目的地だと、周囲の道に寄ってみることも無い。

そういうわけで、十年ほど前まで私はこの神社の存在を知らなかった。

たしか、盆踊りが好きになった頃に、あちこちの神社を調べまくっている中で
見つけたのではなかったか。



神社について調べていたら、秋祭りの時に曳く万燈が名物だという。
規模が大きいわけではないが、小規模ならそれはそれで風情が有る。

ただ、今年は万燈は無い。
神事のみ行われると、貼り紙がしてあった。

神社の前の道を挟んで、池がある。
そして、その先に仙川が流れている。

仙川は、深いコンクリートの溝になっている。
上流から下流までコンクリート壁だ。
本当に気の毒な川だ。
工事はいつ頃だったのだろう。
どうしてこんな造りになったのだろう。
コンクリートの壁の深さは4メートルくらい有りそうだ。



今昔マップon the webという地図サイトが有る。
年代の異なる地形図を並べて表示することができる。
移動しても、両方の地図が同時に移動する。
も、猛烈に楽しい。

そのサイトで、この神社と池と川を見てみる。
http://ktgis.net/kjmapw/kjmapw.html?lat=35.678721&lng=139.570473&zoom=16&dataset=tokyo50&age=2&screen=2&scr1tile=k_cj4&scr2tile=k_cj4&scr3tile=k_cj4&scr4tile=k_cj4&mapOpacity=10&overGSItile=no&altitudeOpacity=2

すると、川は昔はこの池から流れ出ていたようだ。
むむ?
現在の仙川は、確か小金井市のどこぞが水源ということになっている。
現在の地図を見ると、池からの水が仙川に合流している。

昔の地図の上で、現在の仙川の流れの位置を辿って行ってみると、
500メートルほど北で、現在の仙川の流れに似た流れが記されている。
よく見ると、そこでその流れは分岐している。
上流へ辿ってみると、玉川上水から引かれた分水だということが分かる。

この流れと今の仙川が全く同じかというとそうでもない。
現在の仙川の源流からの流れはまた別に、昔の地図にも存在する。



現在の仙川の流れは、いつ頃定まったものなのか。
妙に溝が深いことも、つぎはぎに川を造ったことと関係が有りそうだ。

今昔のマップを並べて表示して、
ねちねちと見較べて楽しむ。


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