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犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

パゴーヂ

2012年11月25日 | なりもの
東京に冬がやってくるこの時期と言えば、
外語祭。

府中市内、関東村跡地に移転して13年?
住まいから自転車で30分足らずなので、行きやすい。

すっかりきれいなキャンパスに、すっかりおしゃれさんになった学生たち。
巣鴨の校舎にいた西ヶ原溜男くん滝野川朽男くんたち卒業生は、ここへ来ると驚く。
ましてや"ヴァイスラキン"なんて歌ってたバンカラ時代はどこへやら。

キャンパス中央の円形のアーケードで、一年生たちはそれぞれの国の料理店を開く。
私の目的はだいたいこれ。

ビール飲んで、ケバブやカバーブやキャバーブ食って、人類皆兄弟。

文化の代表は食。
それから衣。
住は学祭でやりにくいかな?
それから音楽・芸能。

各国の音楽や舞踊の同好会が有り、指導者も先輩も揃っているので
かなり見ごたえがある。

なんたっていろんなものがごちゃまんと集まっているのが楽しい。



20年近く前に一緒にバンドをやっていた渡辺健悟ちゃんが(ちゃん付けでごめん)
外語祭のサンバハウスに来ると言う。
ベース弾いたり歌ったりするって。

ちょうど近くについでもでけたし。奴のステージを見るのも久しぶりだ。

中央の円形からずっと離れた、入口に近い所にサンバハウスは有る。
鉄骨を組んで作ったテントだが、機材も入れて音はしっかり出す。(まあまあ)

ステージの前にテーブルを並べ、奏者は席について、パゴーヂの始まり。

パゴーヂってのは、こういう感じ。
みんなで集まって、酒でも飲みながら、それぞれできる楽器やって
歌おうよ、というサンバ。

楽しい。
奏者も楽しそう。
歌を知らないで同じ場にいるのが悔しい。

そもそも歌とか音楽とか芸能ってものは、こういうものだと思う。
夕飯食べて酒飲んで、親父が気分良く楽器を鳴らし始める。

音楽は専門家のものじゃない。
歌は誰でも歌える。

日本人がもっとオープンに夜を過ごして、芸能が民衆のものに帰って来ないかな。
テレビなんか消してさ。

それにつけても。
日本の東京の府中のすみっこのテントの中で、こんなにサンバでみんなが
楽しんでるなんて!

それに校舎の中ではまた他の国の踊りで教室が熱気に満ちているに違いない。
日本人なのに、ちょっとズレちゃってる人たちがこの学校にはいっぱいいる。
ここに入学して良かった。中途でやめちゃったけど。。



なんて居心地の良さを感じていても、終わりの時間は来るのね。
6時、演奏が終わって外に出ると、店はどこも片付け。
どうやら、営業終了の時間は決められている様子だ。

私がライブバーに出ていた頃(約20年前)は、日が暮れた頃からはジャムセッションになって
いつまでもいつまでも、演奏していたものだ。
パゴーヂなんか、きっと飽くことなくできただろう。
今の学生はかわいそうね、なんてちょっと思いつつ、おとなしく帰宅した。


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