不訃報エビ

一昨日、水槽に入れているエビ３匹のうち、
抱卵している雌２匹が死んでしまった、と書いた。

間違っていた。

※

卵を育てるために、雌は必死でたくさんの脚を動かし続け、
卵に新鮮な水を送っている。

勝手に川から掬い獲って来て、勝手に飼っている者としては、
せめて、良い水質で飼ってやりたい。

今まで、エアーポンプを入れていなかった。
フィルターを通った水が落ちる時に空気が混ざる、それでいいだろう、
と考えていた。

しかし、あまりに卵がうまく孵化しないので、反省し、
エアーポンプを買った。

ネットショップで購入して、
それなのに、商品が届く前にエビが次々と消え去った、
という次第だ。

※

本日、やっと届いたポンプにホースを繋ぎ、設置した。
今さらだけどさ。ごめんね。と思いながら。

設置し終えて、
あぶくで賑やかになった水槽を眺めていると、エビが見えた。

ひとまわり大きく成長した雄。

そして、向こうにもう一匹。
あれ？
いる。

卵を抱いてはいない。
すると、やはり見たのは死骸ではなく、脱皮殻だったのだろう。

雄は脱皮して大きく成長し、
雌は脱皮して卵を失ってしまったのだろう。

生きていて良かったが、
卵は無い。

※

と、思ったその直後、さらに向こうにもう一匹、エビが見える。
おいおい。
姿の見えない時は本当に見えないのだが、
見える時は３匹見える。
なんなんだ。

そしてその最後に見えた一匹は、抱卵していた。
わーい。

明日にでも、こどもべや水槽にこの抱卵雌を移してやるとしよう。
そろそろ卵が孵化してもおかしくない頃だ。