犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

つとめて過冷却

2022年12月20日 | うつろい
毎朝ドッグランに行く。

深大寺ドッグランの周辺は広く平たい公園用地だ。
南西側には神代植物公園の森が有るが、
北東側は整地され、木も無い。
つまりは吹きっさらしである。

さみんだわ。

夜の明ける時、一気に霜が降りる。
地面がサーッと白く染まる。

この時季、深大寺の朝の鐘は6時に鳴る。
お日さんよりも、坊さんや犬ころや飼い主どものほうが早起きというわけだ。



犬と人のため、ドッグランには水道が有る。
以前は立ち上げが一本伸びているだけだったが、
今年の改修の際、3つのエリアそれぞれに立派な水場が設けられた。
コンクリートの壁から3本の蛇口が出ている。
学校や霊園の水場のような感じだ。

コンクリートの壁に守られて、きっと水は凍らないで済むだろう。
と、期待していた。

12月20日、気象情報サイトによれば、
朝、マイナス1℃まで下がったらしい。

たしかに凍らないエリアも有ったが、凍った所は凍った。
何が違ったのだろう。
昨日の夕方、最後に水を使ったタイミングの違いかな?
分からない。



改修工事の後、深大寺ドッグランはあれこれと変わった。
様子が変わったついでに、ちょいとルールとマナーが口やかましくなった。
どれもアホらしいものに私には思えるのだが。

その中の一つに、大小便の後には必ず水をかけてすすぎなさい、
というルールが有る。
世の大勢と同じなので、文句は言いにくい。

流したほうが良い場合も有るけれど、必ずってことも無いだろう。
と、私は思う。
細かいことは別の機会に書くことにする。

私のような、必ず水で流すというマナーをちゃんと守らない人、
そのための水をペットボトルに入れて持ち歩かない人、
というのが、まま、いるようで、
ホワイトボードに注意書きがされている。

更に最近は、水を入れたペットボトルが準備された。
ナスカンでフェンスに引っ掛けてある。
ご自由にお使いください、お膳立てしてやったからちゃんと流せよ、
というわけである。



蛇口から直接、水を飲むことのできる犬もいる。
しかし、我が犬ウーゴくんはできない。

水がドドドと落ちる音が怖い。
足元のグレーチングの隙間が怖い。

器に水を汲んで、水場のわきに置いてやると、
どうにか近付いて飲むことができる。

今朝も水場で器に水を汲んで、我が犬に水をやろうとしたが、
蛇口は凍ってしまって水が出ない。

困った。

いや、他にも水が有るじゃないの。

フェンスに吊ってある3つのペットボトルから、
半分ほどに水の減っているボトルを選び、
器に水を入れてやった。

我が犬ウーゴくんは喜んで水を飲む。

水を入れている途中で、
氷の混じる感覚が有り、
そしてすぐに氷が口に詰まって水が出なくなった。

フェンスからボトルを手に取った時には、
確かに凍っていなかったのだが。

フェンスに掛け直したボトルを見ると、
口のほうに氷が溜まっている。
ふーむ?

真ん中のボトルを見ると、
どうも凍っているようだ。
触ってみると、カチカチである。

左端のボトルはどうだろう。
全体が透明で、水のようだ。

凍っているボトルと凍っていないボトルが有るのか。

ちょうど私の目の高さくらい、つまり地上150㎝くらいの所に
ペットボトルは並んでいる。
条件に差が有るとは思えない。



これは、あれか、過冷却というヤツか。
と思い出した。

水は0℃で凍る。
かと思うと、そうでもない。
静かに温度を下げていくと、0℃を下回っても水の状態が続く。
この状態を過冷却と言う。
そして、
過冷却の状態の水をちょいと刺激すると、一気に凍っていく。

という実験を見たことが有る。アレだ。

左端の、透けているペットボトルを触ってみた。
やわらかい。水だ。
もみもみ。

おおおおお!
水面のほうから、氷の結晶があっという間に伸びていく。
痛快!

実験の映像は何度か見たことが有るけれど、
実体験は初めてだ。
気分いい!



やっぱり「冬はつとめて」ですな。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 縄文時代の耳飾りを模造する | トップ | 読書ノートを捨てる »

コメントを投稿

うつろい」カテゴリの最新記事