亡父は網戸を嫌った。
だから、家に網戸が無い。
蚊に食われても痒くならない人がいる。
たいへんうらやましい。
今までの調べの結果によると、どうやら
幼少の頃にたっぷり蚊に刺された人がそうなるらしい。
大人になってから刺されてもそうはならないようだ。
幼い子どもを守るのは大事だけれど、
深刻ではないものには曝すことも有用ではあると言えそうに思う。
蚊に食われてもへいちゃらな人になりたい。
草がやたらに伸びる6月になるたびにそう思うが、
満52歳令の私が今から刺されまくっても
へいちゃらは獲得できないということだ。
※
[あらすじ] たくさん貰った薪を雨ざらしにして朽ちさせたくないので、
薪小屋を作ろう。そのために桜の大枝を切ったり、金木犀を一本伐ったりした。
すると破風板や外壁や軒天の塗装が傷んでいるのが気になった。
詰まってドブ滝になっていた雨樋も修繕した。
関東甲信地方が昨日、梅雨入りした。
おい。
九州から一気に北上して、東海地方が平年より3週間早く梅雨入りしたので
一ヶ月前の私はたいそう焦った。
薪小屋を新たに作るのは諦めて、優先すべき他の作業を進めた。
小屋を作るよりは簡単だと判断し、既存の屋根を延長させて
乾いた場所を確保した。
その後、前線はぴたりと足を止めた。
関東の入梅は平均すると6月11日だ。
例年より3週間も早く目の前まで迫って来たのに、
結局のところは4日遅れのご到来となった。
いづれにせよ、
家の修繕が間に合って良かった。
介護で手一杯ということを言い訳に、家の外装については後回しにしてきたので、
梅雨前線がケツをひっぱたいてくれてちょうど良かったのだ。
※
雨の降らない日はペンキを塗ったり、木を伐ったりと作業に追われた。
草取りや小枝の剪定はその合間の軽作業だ。
週に2回の燃やせるゴミの収集日に合わせて、
70リットル袋3個分になるくらいの作業をする。
暑さに弱い。
痒いのも嫌いだ。
ミントやティーツリーやユーカリやレモングラスやヒバなどのオイルを混ぜて
虫よけスプレーを作る。
作業着にぶっかけてから着る。
且つ、蚊取り線香を置く。
そうやって蚊から身を守ってきたが、
ある日のちょっとの不用心で、茶毒蛾にかぶれてしまった。
ステロイド剤入りのかゆみ止めがよく効く。
けれど、作業をして体温が上がってくると
チリチリと痒みがぶり返してくる。
汗をかくような激しい作業はしばらくお休みいたします。
かぶれて4日目だが、火照るとまだまだ痒い。
※
昨年10月から飼っている犬ウーゴくんが
これまた暑がりである。
毛深いのかい?
風通しよくしておきたい。
しかし、
窓を開放していたら蚊が入る。
蚊取り線香を焚いていれば防げる。
しかし、ここ数年、すっかり喉が弱くなってしまった。
煙で喉がやられる。
きれいめの声で歌うことは続けていきたいので、
喉が荒れるのはイヤだ。
痛いし。
※
網戸の無い家で育ったので、私も網戸が嫌いになった。
しかし、背に腹は代えられぬ。
私の部屋は二階だったから、今まで網戸無しでもなんとか過ごしてこられたのかもしれない。
今は一階で過ごす時間が長い。
地に近い一階のほうが断然、蚊は多い。
※
網戸の何がイヤって、
景色がひどくくもることと、
開放よりも通気が半減することだ。
しかし、蚊が入るのがイヤで窓を開けないのなら、
網戸をして窓を開けるほうがどれだけマシか知れない。
それに、今どきの網戸の網は、さほど気にならない。
そうだ。
網戸を使わずにいたこの40年余りで、
網戸のほうも進化を遂げていた。
※
昭和の網戸は、水色だった。
と、平成生まれの音楽的相方やまちゃんに話したら、
「???」っと固まった。
見たこと無いのか。
網戸のあの繊維が、水色だったのさ。
それはそれは鬱陶しかった。
当時は良かれと思って水色で作っていたのだろうけれど、
それはそれは鬱陶しかった。
私が網戸を知らぬ間に、
グレーが主流になっていた。
そして今は、黒になっている。
網戸は黒が目に付かないのである。
※
水色の網戸は光を反射してやたらな存在感であったが、
黒の網戸はまるで主張しない。
そう言えば、フェンスについても同じことを思っていた。
フェンスは妙な水色だが、あれは非常に景観を壊す。
緑の多いところでも良かれと思って水色に作っていたのだろうけれど、
悪目立ちする。
景色の中にフェンスが有ればすぐに分かる。
ある頃から、公園のフェンスに黒が使われるようになった。
すると、まるで気にならなくなった。
変に隔絶された感じも無くなる。
壁が無いような感じになるので、広くも感じる。
良いではないか。
※
黒の網戸が丸めてあると、黒くて暗くてよろしくないように見える。
しかし、網一枚だったら暗くもならない。
フェンスも同様だ。
暗い壁にはならない。
気付いた人えらい。
ちょっとしたパラダイムシフトだと思う。
というわけで、
黒の網戸なら私も受け入れられる。
網戸を付けよう。
つづく
だから、家に網戸が無い。
蚊に食われても痒くならない人がいる。
たいへんうらやましい。
今までの調べの結果によると、どうやら
幼少の頃にたっぷり蚊に刺された人がそうなるらしい。
大人になってから刺されてもそうはならないようだ。
幼い子どもを守るのは大事だけれど、
深刻ではないものには曝すことも有用ではあると言えそうに思う。
蚊に食われてもへいちゃらな人になりたい。
草がやたらに伸びる6月になるたびにそう思うが、
満52歳令の私が今から刺されまくっても
へいちゃらは獲得できないということだ。
※
[あらすじ] たくさん貰った薪を雨ざらしにして朽ちさせたくないので、
薪小屋を作ろう。そのために桜の大枝を切ったり、金木犀を一本伐ったりした。
すると破風板や外壁や軒天の塗装が傷んでいるのが気になった。
詰まってドブ滝になっていた雨樋も修繕した。
関東甲信地方が昨日、梅雨入りした。
おい。
九州から一気に北上して、東海地方が平年より3週間早く梅雨入りしたので
一ヶ月前の私はたいそう焦った。
薪小屋を新たに作るのは諦めて、優先すべき他の作業を進めた。
小屋を作るよりは簡単だと判断し、既存の屋根を延長させて
乾いた場所を確保した。
その後、前線はぴたりと足を止めた。
関東の入梅は平均すると6月11日だ。
例年より3週間も早く目の前まで迫って来たのに、
結局のところは4日遅れのご到来となった。
いづれにせよ、
家の修繕が間に合って良かった。
介護で手一杯ということを言い訳に、家の外装については後回しにしてきたので、
梅雨前線がケツをひっぱたいてくれてちょうど良かったのだ。
※
雨の降らない日はペンキを塗ったり、木を伐ったりと作業に追われた。
草取りや小枝の剪定はその合間の軽作業だ。
週に2回の燃やせるゴミの収集日に合わせて、
70リットル袋3個分になるくらいの作業をする。
暑さに弱い。
痒いのも嫌いだ。
ミントやティーツリーやユーカリやレモングラスやヒバなどのオイルを混ぜて
虫よけスプレーを作る。
作業着にぶっかけてから着る。
且つ、蚊取り線香を置く。
そうやって蚊から身を守ってきたが、
ある日のちょっとの不用心で、茶毒蛾にかぶれてしまった。
ステロイド剤入りのかゆみ止めがよく効く。
けれど、作業をして体温が上がってくると
チリチリと痒みがぶり返してくる。
汗をかくような激しい作業はしばらくお休みいたします。
かぶれて4日目だが、火照るとまだまだ痒い。
※
昨年10月から飼っている犬ウーゴくんが
これまた暑がりである。
毛深いのかい?
風通しよくしておきたい。
しかし、
窓を開放していたら蚊が入る。
蚊取り線香を焚いていれば防げる。
しかし、ここ数年、すっかり喉が弱くなってしまった。
煙で喉がやられる。
きれいめの声で歌うことは続けていきたいので、
喉が荒れるのはイヤだ。
痛いし。
※
網戸の無い家で育ったので、私も網戸が嫌いになった。
しかし、背に腹は代えられぬ。
私の部屋は二階だったから、今まで網戸無しでもなんとか過ごしてこられたのかもしれない。
今は一階で過ごす時間が長い。
地に近い一階のほうが断然、蚊は多い。
※
網戸の何がイヤって、
景色がひどくくもることと、
開放よりも通気が半減することだ。
しかし、蚊が入るのがイヤで窓を開けないのなら、
網戸をして窓を開けるほうがどれだけマシか知れない。
それに、今どきの網戸の網は、さほど気にならない。
そうだ。
網戸を使わずにいたこの40年余りで、
網戸のほうも進化を遂げていた。
※
昭和の網戸は、水色だった。
と、平成生まれの音楽的相方やまちゃんに話したら、
「???」っと固まった。
見たこと無いのか。
網戸のあの繊維が、水色だったのさ。
それはそれは鬱陶しかった。
当時は良かれと思って水色で作っていたのだろうけれど、
それはそれは鬱陶しかった。
私が網戸を知らぬ間に、
グレーが主流になっていた。
そして今は、黒になっている。
網戸は黒が目に付かないのである。
※
水色の網戸は光を反射してやたらな存在感であったが、
黒の網戸はまるで主張しない。
そう言えば、フェンスについても同じことを思っていた。
フェンスは妙な水色だが、あれは非常に景観を壊す。
緑の多いところでも良かれと思って水色に作っていたのだろうけれど、
悪目立ちする。
景色の中にフェンスが有ればすぐに分かる。
ある頃から、公園のフェンスに黒が使われるようになった。
すると、まるで気にならなくなった。
変に隔絶された感じも無くなる。
壁が無いような感じになるので、広くも感じる。
良いではないか。
※
黒の網戸が丸めてあると、黒くて暗くてよろしくないように見える。
しかし、網一枚だったら暗くもならない。
フェンスも同様だ。
暗い壁にはならない。
気付いた人えらい。
ちょっとしたパラダイムシフトだと思う。
というわけで、
黒の網戸なら私も受け入れられる。
網戸を付けよう。
つづく
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