今度の日曜日、４月28日は東京レインボープライドのパレードだ。
今年もまたブラスバンドに参加する。
イベント自体は28日(日)と29日(祝)の二日間、
代々木公園イベント広場で催される。
例年、パレードは二日目だが、今年は一日目の28日に歩く。
事前エントリーは無く、当日、出発の１時間前に集合場所に行けば参加できる。
そのためか、例年より遅い14時出発になっている。
詳細はサイトを見れ↓
https://tokyorainbowpride.com/parade/
私の参加する「"みんな"で、ブラス！」は８番フロートだという。
以前は先頭で、いい気分だったんだがな。
先頭を切って歩いて、会場に戻ったらパレードの末尾が帰り着くまで演奏を続けた。
それは体力的にキツかったけれど、とても楽しかった。
※
トロンボーンには、テナートロンボーンという実に基本的な形だけのヤツと、
テナーバストロンボーンやバストロンボーンといった、
後ろんところに管が巻いてある機種も有る。
後ろに巻きが有ると、全体として重い。
しかし、低い音域をカバーしやすい。
５年前に初めてパレードのバンドに参加した頃、
トロンボーンを吹くのも久々だったので、
高い音域は疲れるかな、と考えて３番を吹くことにした。
だから、テナーバストロンボーンを使った。
結果、重くて疲れた。
これはいかんと思い、次は２番を吹くことにして、
テナートロンボーンを使った。
やはり軽くて良い。
しかし、もっと軽い楽器を使っている人たちがいた。
ちょうどその頃に売り出された、ピーボーンという、
プラスチックのトロンボーンだ。
色も何色か有った。
パレードの先頭をカラフルなピーボーンが並んで歩くのは、
まさにレインボープライドパレードに相応しいじゃないか。
いいなー。
欲しいなー。
楽器屋に行って試走してみた。
まあ、当然ちゃ当然なのだが、
ブラスつまり真鍮製の楽器ほどには、鳴らない。
音は出るが、響きが足りないのだ。
たぶん、遠鳴りしないだろう。
自分の思う音量を出して吹いていると、疲れてしまいそうな予感がする。
そう考えて、買うのをやめた。
※
しかし、軽さの魅力は捨て難い。
やっぱり買おうかな、と思って調べていたら、
コンパクトトロンボーンというのを見つけた。
トロンボーン特有のあの長いスライドを、ひと巻きして半分の長さにしてある。
なおかつプラスチック製だ。
ひとひねりしてある製品に、弱い。
ちょいと面白いな、と思うと手を出したくなる。
しかし、生産終了しているという。
※
そんならネットオークションだ。
しかし、ヤフオクには出ていなかった。
いや、今はメルカリよ、と思い直して探したら、一本だけ出ていた。
お買い上げである。
ソフトケースはまるでトランペットかのようなサイズ感だ。
ケースには何やらあちこちにポケットが付いていて、
中にはプラスチックの部品が入っていた。
組み立てたら、スタンドになった。
こんな軽い短いおもちゃ楽器にスタンドなんか要らん気もするが。
しかし、ケースにうまく収納されているのが、
私の合理性好みをくすぐる。
※
ただし。
このコンパクトトロンボーン、
非常に！
持ちにくい！
普通のトロンボーンの持ち方をすると、
私の小さい手ではしっかり握れない。
じゃあ代わりにこっちを握るか、と
スライドの側を握ってみると、
スライドに指が挟まリそうになって怖い。
軽いのは良いが、
楽器をしっかり把持できなかったら、かえって力が必要になり、
意外に腕が疲れてしまう。
ベルの支柱がもうちょっとベル寄りに付いていたらな。
※
スライドを折り返してあることで、
普通のトロンボーンのポジションのおよそ半分の距離ということになる。
これが難しいかと思ったが、そうでもなかった。
トロンボーンというモノ自体、
ポジションがバッチリ正確に取れていなくても、
頭ん中で音の高さをちゃんと歌えていれば、
出る音は合う。
そんなもんだ。
※
あと、付属の黒いマウスピースが妙に吹きづらい。
リムサイズのせいだろうか。
カップが小さいせいだろうか。
重量が無いからだろうか。
分からないが、
家に有った適当なマウスピースを使うことにした。
※
とにかく、プラスチックの音でしかない。
抜けや響きは良くない。
鳴らそうと思って吹いたって、無駄無駄無駄無駄。
気楽に吹いて元気に歩いてテキトーにパフォーマンスすればいいや。
