犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
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ドッグランナウェイ

2021年03月21日 | 犬と暮らす
自宅から1㎞行かない所にドッグランが有る。ラッキー。

犬は走るのが好きだ。
犬同士、気の合う友達と一緒に駆けっこをする。
追いかけっこが楽しくてたまらない。
ドッグランの敷地の隅から隅へ一気に走り、
Uターンして戻って来てまたターンして行って帰って
を繰り返す。
誰かが疲れて止まるまで続ける。

投げてやったボールを追いかけて走る。
くわえて戻って来てまた投げてやって以下同文。

それならまだ分かるけれど、
ただただ独りで走ったりもする。
何がきっかけなのか全く見当も付かないが、
急に楽しそうな表情になってダーッと駆け出す。

犬が全速で走る時は、両前足を揃え、両後足を揃え、
全身をばねにして走る。
背骨を中心に、胴体を使って走る。
全身運動だ。
確かに、気持ち良さそうだ。



家では寝てばかりいる。
我が犬ウーゴはとても臆病で慎重なので、
我が家に来て半年近く経つが、
自分の寝床以外の所はほとんど歩き回らない。
本当に寝てばかりいる。

だから、毎朝のドッグランは一日のうちで一番楽しい時間である。



東西に30メートル、南北に90メートルくらいの広さが有る。
南側はバス通りに面している。
南東の角と北東の角に出入り口が有る。
出入口は二重扉になっている。
扉と扉の間はフェンスに囲まれた2坪あまりのスペースになっている。

ドッグランに到着すると、外側の扉を開けて、
その2坪あまりのスペースに入る。
私はそこでリードを外してやり、内側の扉を開ける。
犬は敷地内に駆け込む。

いきなり走りはしない。
まず、点検である。
敷地の端っこ、フェンス際をずーっと歩きながら、
丹念に地面を嗅ぐ。
必要に応じてマーキングをする。
それが犬同士のコミュニケーションの一つなのだろう。

半周か一周したところで、排便する。
我が犬ウーゴの場合、排便姿勢に入ってから
何度も何度も回って、やっと落ち着く位置を見付けて排便する。



早朝はいつも同じ顔ぶれがやって来る。
私より前に一人、
私がずいぶん待つと、何人も来る。

朝は顔ぶれが決まっていることも有り、
トラブルはほとんど無い。
皆マナーも良い。

飼い犬が排便していることに気付いていない人がいれば、
お互い知らせ合う。
だから拾いこぼしも無い。

朝一番に行くと、前日の夕方のものであろうか、
冷え固まったウンチが残っていることが有る。
自分のものではないが、拾って帰る。
他の人も、そうしている。

朝一番に行くと、前日の昼間のことであろうか、
地面に犬の掘った穴ぽこが開いていることが有る。
人も犬も足を挫くことが有るから、埋めておく。
他にも穴埋めに熱心な人がいる。



犬同士のじゃれ合いが喧嘩に発展することは、ほぼ無い。
いつもの顔ぶれなら大丈夫だ。
たまに、見かけない犬と人が入って来た時は、
気を付けていて、何か起きそうな時はすぐにリードを掛けて、
外へ出る。

それは当たり前の配慮として、そうしている。

他の犬と上手に遊べない犬が入るために、
通路を挟んでもう一つのエリアが用意されている。
犬同士や人同士の付き合いが難しい場合は、そちらに入れば良い。



毎朝の顔ぶれの他に、初めての人と犬がふらりと入ってくる場合が有る。
そんな時は、喧嘩に発展しないように気を付けて見守る。
初めて入って来る人も、慎重な人と、どんどん入って来る人といる。

先日、どんどん入って来た人と犬がいた。
おとなしそうな犬だったが、いつもの顔ぶれの中のある犬が
ちょっと気に食わなかったようで、かかっていった。
飼い主さんがすぐに取り押さえた。
入って来たほうの飼い主さんは自分の犬を抱き上げて、
外へ出て行った。

そのしばらく後で、私は帰ることにした。
内扉を開けてやると、我が犬ウーゴはするりと2坪あまりのスペースに入った。
そこで気付いてゾッとした。
外扉が開いているのだ。

さっきの、珍しく来た知らない人が、閉めて行かなかったのだ。

困る!
出入口のすぐ先はバス通りだ。
犬が飛び出てしまったら事故になる。

幸い、ウーゴはのんびりと地面を嗅いでいて、
私のほうがずっと早く扉が開いていることに気付いた。



まあ、すんでのところで喧嘩になりそうで、
犬を抱いて出て行ったので、しかたないか。
しかし、内扉はちゃんと閉めてあったのだから、
閉められなかったわけではないはずだ。
なんなのだ。



数日後、その人が来たが、別のエリアに入っていた。
トラブルを回避するために、それは賢明だろう。

帰った後、見てみると、扉が開けっぱなしだった。

そちらのエリアは出入口が一ヶ所だから、
中に他の犬がいなければ問題は起きない。
とは言え、なんだかマナーにもとる。



いつものように、南東の出入り口から入り、
フェンス際を嗅いで歩く犬と付かず離れず歩き、
敷地の北の端のほうまで歩いてきた。

そこで、北東の出入り口の、内扉が開いていることに気付いた。
ひえええ。
すかさず目を移すと、外扉も開いている。
!!!

幸い、我が犬ウーゴは熱心に地面を嗅いでいる。
私は急いで出入口に向かい、2坪あまりのスペースに入って内扉を閉め、
そして外扉を閉めてから、あらためてドッグラン内部に戻った。

これはひどい。
二重扉にしたところで、両方とも閉めない人がいては、
なんの役目も果たさないではないか。



疑わしいのは、あの人だ。
今度会ったら「ちゃんと閉めてください」と言おう。
うん、言おうと決めておけば、冷静に言えるはずだ。言おう。

などとあれこれ考えていたら、
十分ほどした頃、’あの人’が来た。

あれれ?

ひとしきり過ごした後、帰って行った。
見てみると、内扉は閉めてあるが、外扉は開けっぱなしである。

ううむ。
そういう人なのか。

疑って悪かった。
二重扉の両方を開けっぱなしにする人は、他にいるのか。



結局、言えなかった。
今度会ったら、
「外側の扉もちゃんと閉めてください。」
と言おう。
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