自宅から1㎞行かない所にドッグランが有る。ラッキー。
犬は走るのが好きだ。
犬同士、気の合う友達と一緒に駆けっこをする。
追いかけっこが楽しくてたまらない。
ドッグランの敷地の隅から隅へ一気に走り、
Uターンして戻って来てまたターンして行って帰って
を繰り返す。
誰かが疲れて止まるまで続ける。
投げてやったボールを追いかけて走る。
くわえて戻って来てまた投げてやって以下同文。
それならまだ分かるけれど、
ただただ独りで走ったりもする。
何がきっかけなのか全く見当も付かないが、
急に楽しそうな表情になってダーッと駆け出す。
犬が全速で走る時は、両前足を揃え、両後足を揃え、
全身をばねにして走る。
背骨を中心に、胴体を使って走る。
全身運動だ。
確かに、気持ち良さそうだ。
※
家では寝てばかりいる。
我が犬ウーゴはとても臆病で慎重なので、
我が家に来て半年近く経つが、
自分の寝床以外の所はほとんど歩き回らない。
本当に寝てばかりいる。
だから、毎朝のドッグランは一日のうちで一番楽しい時間である。
※
東西に30メートル、南北に90メートルくらいの広さが有る。
南側はバス通りに面している。
南東の角と北東の角に出入り口が有る。
出入口は二重扉になっている。
扉と扉の間はフェンスに囲まれた2坪あまりのスペースになっている。
ドッグランに到着すると、外側の扉を開けて、
その2坪あまりのスペースに入る。
私はそこでリードを外してやり、内側の扉を開ける。
犬は敷地内に駆け込む。
いきなり走りはしない。
まず、点検である。
敷地の端っこ、フェンス際をずーっと歩きながら、
丹念に地面を嗅ぐ。
必要に応じてマーキングをする。
それが犬同士のコミュニケーションの一つなのだろう。
半周か一周したところで、排便する。
我が犬ウーゴの場合、排便姿勢に入ってから
何度も何度も回って、やっと落ち着く位置を見付けて排便する。
※
早朝はいつも同じ顔ぶれがやって来る。
私より前に一人、
私がずいぶん待つと、何人も来る。
朝は顔ぶれが決まっていることも有り、
トラブルはほとんど無い。
皆マナーも良い。
飼い犬が排便していることに気付いていない人がいれば、
お互い知らせ合う。
だから拾いこぼしも無い。
朝一番に行くと、前日の夕方のものであろうか、
冷え固まったウンチが残っていることが有る。
自分のものではないが、拾って帰る。
他の人も、そうしている。
朝一番に行くと、前日の昼間のことであろうか、
地面に犬の掘った穴ぽこが開いていることが有る。
人も犬も足を挫くことが有るから、埋めておく。
他にも穴埋めに熱心な人がいる。
※
犬同士のじゃれ合いが喧嘩に発展することは、ほぼ無い。
いつもの顔ぶれなら大丈夫だ。
たまに、見かけない犬と人が入って来た時は、
気を付けていて、何か起きそうな時はすぐにリードを掛けて、
外へ出る。
それは当たり前の配慮として、そうしている。
他の犬と上手に遊べない犬が入るために、
通路を挟んでもう一つのエリアが用意されている。
犬同士や人同士の付き合いが難しい場合は、そちらに入れば良い。
※
毎朝の顔ぶれの他に、初めての人と犬がふらりと入ってくる場合が有る。
そんな時は、喧嘩に発展しないように気を付けて見守る。
初めて入って来る人も、慎重な人と、どんどん入って来る人といる。
先日、どんどん入って来た人と犬がいた。
おとなしそうな犬だったが、いつもの顔ぶれの中のある犬が
ちょっと気に食わなかったようで、かかっていった。
飼い主さんがすぐに取り押さえた。
入って来たほうの飼い主さんは自分の犬を抱き上げて、
外へ出て行った。
そのしばらく後で、私は帰ることにした。
内扉を開けてやると、我が犬ウーゴはするりと2坪あまりのスペースに入った。
そこで気付いてゾッとした。
外扉が開いているのだ。
さっきの、珍しく来た知らない人が、閉めて行かなかったのだ。
困る!
出入口のすぐ先はバス通りだ。
犬が飛び出てしまったら事故になる。
幸い、ウーゴはのんびりと地面を嗅いでいて、
私のほうがずっと早く扉が開いていることに気付いた。
※
まあ、すんでのところで喧嘩になりそうで、
犬を抱いて出て行ったので、しかたないか。
しかし、内扉はちゃんと閉めてあったのだから、
閉められなかったわけではないはずだ。
なんなのだ。
※
数日後、その人が来たが、別のエリアに入っていた。
トラブルを回避するために、それは賢明だろう。
帰った後、見てみると、扉が開けっぱなしだった。
そちらのエリアは出入口が一ヶ所だから、
中に他の犬がいなければ問題は起きない。
とは言え、なんだかマナーにもとる。
※
いつものように、南東の出入り口から入り、
フェンス際を嗅いで歩く犬と付かず離れず歩き、
敷地の北の端のほうまで歩いてきた。
そこで、北東の出入り口の、内扉が開いていることに気付いた。
ひえええ。
すかさず目を移すと、外扉も開いている。
!!!
幸い、我が犬ウーゴは熱心に地面を嗅いでいる。
私は急いで出入口に向かい、2坪あまりのスペースに入って内扉を閉め、
そして外扉を閉めてから、あらためてドッグラン内部に戻った。
これはひどい。
二重扉にしたところで、両方とも閉めない人がいては、
なんの役目も果たさないではないか。
※
疑わしいのは、あの人だ。
今度会ったら「ちゃんと閉めてください」と言おう。
うん、言おうと決めておけば、冷静に言えるはずだ。言おう。
などとあれこれ考えていたら、
十分ほどした頃、’あの人’が来た。
あれれ?
ひとしきり過ごした後、帰って行った。
見てみると、内扉は閉めてあるが、外扉は開けっぱなしである。
ううむ。
そういう人なのか。
疑って悪かった。
二重扉の両方を開けっぱなしにする人は、他にいるのか。
※
結局、言えなかった。
今度会ったら、
「外側の扉もちゃんと閉めてください。」
と言おう。
犬は走るのが好きだ。
犬同士、気の合う友達と一緒に駆けっこをする。
追いかけっこが楽しくてたまらない。
ドッグランの敷地の隅から隅へ一気に走り、
Uターンして戻って来てまたターンして行って帰って
を繰り返す。
誰かが疲れて止まるまで続ける。
投げてやったボールを追いかけて走る。
くわえて戻って来てまた投げてやって以下同文。
それならまだ分かるけれど、
ただただ独りで走ったりもする。
何がきっかけなのか全く見当も付かないが、
急に楽しそうな表情になってダーッと駆け出す。
犬が全速で走る時は、両前足を揃え、両後足を揃え、
全身をばねにして走る。
背骨を中心に、胴体を使って走る。
全身運動だ。
確かに、気持ち良さそうだ。
※
家では寝てばかりいる。
我が犬ウーゴはとても臆病で慎重なので、
我が家に来て半年近く経つが、
自分の寝床以外の所はほとんど歩き回らない。
本当に寝てばかりいる。
だから、毎朝のドッグランは一日のうちで一番楽しい時間である。
※
東西に30メートル、南北に90メートルくらいの広さが有る。
南側はバス通りに面している。
南東の角と北東の角に出入り口が有る。
出入口は二重扉になっている。
扉と扉の間はフェンスに囲まれた2坪あまりのスペースになっている。
ドッグランに到着すると、外側の扉を開けて、
その2坪あまりのスペースに入る。
私はそこでリードを外してやり、内側の扉を開ける。
犬は敷地内に駆け込む。
いきなり走りはしない。
まず、点検である。
敷地の端っこ、フェンス際をずーっと歩きながら、
丹念に地面を嗅ぐ。
必要に応じてマーキングをする。
それが犬同士のコミュニケーションの一つなのだろう。
半周か一周したところで、排便する。
我が犬ウーゴの場合、排便姿勢に入ってから
何度も何度も回って、やっと落ち着く位置を見付けて排便する。
※
早朝はいつも同じ顔ぶれがやって来る。
私より前に一人、
私がずいぶん待つと、何人も来る。
朝は顔ぶれが決まっていることも有り、
トラブルはほとんど無い。
皆マナーも良い。
飼い犬が排便していることに気付いていない人がいれば、
お互い知らせ合う。
だから拾いこぼしも無い。
朝一番に行くと、前日の夕方のものであろうか、
冷え固まったウンチが残っていることが有る。
自分のものではないが、拾って帰る。
他の人も、そうしている。
朝一番に行くと、前日の昼間のことであろうか、
地面に犬の掘った穴ぽこが開いていることが有る。
人も犬も足を挫くことが有るから、埋めておく。
他にも穴埋めに熱心な人がいる。
※
犬同士のじゃれ合いが喧嘩に発展することは、ほぼ無い。
いつもの顔ぶれなら大丈夫だ。
たまに、見かけない犬と人が入って来た時は、
気を付けていて、何か起きそうな時はすぐにリードを掛けて、
外へ出る。
それは当たり前の配慮として、そうしている。
他の犬と上手に遊べない犬が入るために、
通路を挟んでもう一つのエリアが用意されている。
犬同士や人同士の付き合いが難しい場合は、そちらに入れば良い。
※
毎朝の顔ぶれの他に、初めての人と犬がふらりと入ってくる場合が有る。
そんな時は、喧嘩に発展しないように気を付けて見守る。
初めて入って来る人も、慎重な人と、どんどん入って来る人といる。
先日、どんどん入って来た人と犬がいた。
おとなしそうな犬だったが、いつもの顔ぶれの中のある犬が
ちょっと気に食わなかったようで、かかっていった。
飼い主さんがすぐに取り押さえた。
入って来たほうの飼い主さんは自分の犬を抱き上げて、
外へ出て行った。
そのしばらく後で、私は帰ることにした。
内扉を開けてやると、我が犬ウーゴはするりと2坪あまりのスペースに入った。
そこで気付いてゾッとした。
外扉が開いているのだ。
さっきの、珍しく来た知らない人が、閉めて行かなかったのだ。
困る!
出入口のすぐ先はバス通りだ。
犬が飛び出てしまったら事故になる。
幸い、ウーゴはのんびりと地面を嗅いでいて、
私のほうがずっと早く扉が開いていることに気付いた。
※
まあ、すんでのところで喧嘩になりそうで、
犬を抱いて出て行ったので、しかたないか。
しかし、内扉はちゃんと閉めてあったのだから、
閉められなかったわけではないはずだ。
なんなのだ。
※
数日後、その人が来たが、別のエリアに入っていた。
トラブルを回避するために、それは賢明だろう。
帰った後、見てみると、扉が開けっぱなしだった。
そちらのエリアは出入口が一ヶ所だから、
中に他の犬がいなければ問題は起きない。
とは言え、なんだかマナーにもとる。
※
いつものように、南東の出入り口から入り、
フェンス際を嗅いで歩く犬と付かず離れず歩き、
敷地の北の端のほうまで歩いてきた。
そこで、北東の出入り口の、内扉が開いていることに気付いた。
ひえええ。
すかさず目を移すと、外扉も開いている。
!!!
幸い、我が犬ウーゴは熱心に地面を嗅いでいる。
私は急いで出入口に向かい、2坪あまりのスペースに入って内扉を閉め、
そして外扉を閉めてから、あらためてドッグラン内部に戻った。
これはひどい。
二重扉にしたところで、両方とも閉めない人がいては、
なんの役目も果たさないではないか。
※
疑わしいのは、あの人だ。
今度会ったら「ちゃんと閉めてください」と言おう。
うん、言おうと決めておけば、冷静に言えるはずだ。言おう。
などとあれこれ考えていたら、
十分ほどした頃、’あの人’が来た。
あれれ?
ひとしきり過ごした後、帰って行った。
見てみると、内扉は閉めてあるが、外扉は開けっぱなしである。
ううむ。
そういう人なのか。
疑って悪かった。
二重扉の両方を開けっぱなしにする人は、他にいるのか。
※
結局、言えなかった。
今度会ったら、
「外側の扉もちゃんと閉めてください。」
と言おう。
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