犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

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些細な音が怖い

2021年07月14日 | 犬と暮らす
飼い犬ウーゴくん去勢オスそろそろ5歳。
昨年10月初めに引き取った。

NPOが保護した時、推定生後3ヶ月だったという。
ペットとして飼えるような犬になるまで
4年あまりを施設で過ごしたことになる。

保護犬は非常に臆病なことが多い。
つらい経験から、人間を信頼していないので、
なかなか懐かない。
犬好きの間ではそういう犬をよく「びびり」と呼ぶ。
ウーゴもびびりちゃんだ。

初めての人、物、場所がすべて怖い。

私が初めて会いに行った時、
ウーゴはケージに逃げ込もうとした。
スタッフさんがケージの扉を閉めて逃げ込めなくしてくれたところで
私は接触を試みた。

目を合わそうとしない。どころか、こちらを見ようとしない。
おすわりしている全身から緊張がみなぎっている。

フツウ、こういう犬を撫でようとして手を出すと、
怒られる。
威嚇されるくらいなら良いほうで、
いきなり咬まれることも有る。

だから、犬を知っている人は、
手の甲を上にして、犬の鼻に近付ける。
まず、犬のほうから嗅いでもらうのだ。
それから、視野に入らない方向から手を近付けて、
耳の下あたりを撫でてやったりする。

というのが常套手段である。
犬に対するまっとうな礼儀である。

ウーゴはちょっと違う。
自分からはけっして嗅ごうとしないので、
嗅がせようと手を伸ばしても、何も始まらない。
どんどん頭を撫でちゃうのが正解なのである。

珍しい。
犬は、びびりでなくとも、頭を上から撫でられることは
いやがることが多い。

ウーゴはただただ緊張をみなぎらせたまま
撫でられる。
そんなに緊張するならやめてあげようと思うのだが、
ウーゴの場合、やめないのが正解である。
辛抱強く、へいちゃらそうに撫で続けてやると良い。
すると、数分後には
手を止めると、「もっと撫でて」とお手をしてくる。

あらそうなの?!かわいいヤツ
撫でようと思って、一歩近付くと、
すかさず遠のく。

近付かれるのはイヤなんである。
手を伸ばして、ただ撫でてくれなんである。

うーむ。

たしかに臆病ではあるが、
撫でてもらうことは大好きなのだ。



夕方の散歩が苦手だ。
小中学生の下校に会うと、びくびくと避ける。
突然バタバタ走りだしたり、大声をあげたりするのが怖いのだ。

犬はそこいらで気軽にヒョイヒョイおしっこする。
雄犬は特に、マーキングという習性が有って、
おしっこを小分けしてあちこちでする。

ウーゴは、おしっこをすることにも非常に用心深い。
場所を選んで選んで、片足を上げるがそのまま歩き、
振り返ってもう一度逆の足を上げるがまたそのまま歩き、
ということを何回か繰り返した末、
結局おしっこをしないままその場を去ることも多い。

神経が細いというか。

私が自分の足にとまった蚊を「パチン!」と叩こうもんなら、
驚いて飛び上がる。



そのくせ、雷は平気だ。

雷を恐れる犬は多い。
ガタガタ震えて尻尾を巻いてハアハア息づいてよだれを垂らし
おしっこを漏らし床を掻きむしる。
というのが雷恐怖の諸症状である。

蚊を叩く音で飛び上がるくせに、
雷の「ガラガラピシャン!」は全く平気である。

こう書いている今、隣家で雨戸を閉める音に驚いて、
水を飲みながら飛び上がっている。
遠くでは雷が鳴っているが、これは平気。



梅雨明け間近である。
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