the 禁句s あんたに言われたくない

[あらすじ] 「心配よ」なんて呪いの言葉にしかならない、
「うるさい」にはワケがある、「当たり前」と思ってるのは自分だけ。
何気なく使う自分勝手な言い回しを捨てて身軽にいきたい。
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「あんたに言われたくない」と言う理由はなんだろう。

あんたは私と同類だから。
あんただって同じことやってるじゃないのさ。
あんたのほうこそそうじゃないの。
あんたにその言葉そのまま丸々返してやる。

きっと、わたしから見たら、あんたが指摘しているそれと同じことをしている
そんなあんたが指摘してくるから、腹が立つのだろう。

人の目は外に向いて付いているので、自分のことよりもひとのことが
見えやすい。
だから自分からはひとのことが見えているが、その分、同じように、
ひとからは自分のことが見えている。

さらに、そもそも図星は突かれたくないものだ。

目上の人や、尊敬する人から同じ指摘を受けても、
「あんたに言われたくない」とは言えない。
相手のことを自分と同等か自分より下と見るから黙っていられず
「あんたに言われたくない」と口に出る。

けれど、自分がそんなふうに見ている相手から、指摘されている。
重く見るべき事態だ。

「あんたに言われたくない」と思う時は、
あんたにすら言われるほどわたしは相当ヤバい時だ。

売り言葉に買い言葉でその場はよろしかろ。
でも、今後どうなりたい？