goo blog サービス終了のお知らせ 

犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

足腰歯も元気

2017年10月28日 | 犬と暮らす
雄犬ジーロ12歳。
人間で言ったら後期高齢というところだが、
人間の後期高齢もそうであるように、まだまだ元気である。

雨上がりに散歩に出ると、駆け出したくて思わず足取りが跳ねる。
ひょこひょこと尻が上下する。
年取った犬も思わずスキップするもんだな。

深大寺は散歩にうってつけの環境だ。
ちょっと行けば植木畑があり、空き地もあり、広場もある。
土日のドッグランは遠方からの客で賑わう。

だいたい犬の散歩に出る時間は人によって決まっている。
同じ時間に出れば同じ人と犬に行き会う。
私は日の出によって出る時間が変わるので、
季節によって会う人が違ってくる。
たまに何かの都合で遅く出ると、また
会ったことの無い人と犬に会える。

最近知り合った人と犬いる。
雑種を2匹連れた六十前後の人だ。
もとは沖縄に住んでいて、一匹はその頃から飼っているようだ。
どちらも保護した犬らしい。
ジーロの様子を見て、すぐに保護犬と見てとったのも、
そういう経験を積んできているからだろう。

何度目かに会ったとき、「ハイ」と
手に握った何かをくれた。
「エゾシカのジャーキーよ」
えっ?
「わたし、北海道でとってんの」
とっ?えっ?

「とる」とは「お取り寄せ」のことなのか、
「捕っている」なのか「獲っている」なのか、
さらなる会話で解き明かしたかったのだが、
エゾシカのジャーキーを握った私を
ジーロとその人の犬とが取り囲んで欲しがり、
ちょうどそこへやって来たボーダーコリーに至っては
私の胸まで飛びついて欲しがり、
会話どころではなく、その人も犬を引いて行ってしまった。

ボーダーコリーはなんとか飼い主に呼び寄せられてジャーキーをあきらめた。
これでゆっくりジーロに与えられるか、と思って一切れやると、
夢中でかじる。

そんなにイイもんなのか、と嗅いでみると、
しっかり干してカチカチになってはいるが、
獣のにおいがした。
私もきらいじゃないな。

かじってみる。
ガチガチに固いかたまりなので、
はしっこの繊維を少しかじり取る。
噛んでいると口の中でほぐれてきて、
獣のにおいが立ってくる。

よく干してあるから食べられるが、
煮たり焼いたりだったらかなりスパイスが欲しいところだろう。

それからその人に会っていないので、
いまだに「とる」の意味は判明していない。


コメントを投稿