goo blog サービス終了のお知らせ 

犬小屋:す~さんの無祿(ブログ)

ゲゲゲの調布発信
犬のこと、人の心身のこと、音楽や自作のいろいろなものについて

遠くへ行きたい

2021年03月11日 | なりもの

私の旅行は、もっぱら一人で車中泊だ。
目的地はごく大まかに決める。
その日にどこまで進むか、どこに寄るか、
どこでどれくらいの時間を過ごすか、どこで寝るか、
ほとんど行き当たりばったりだ。

年に一度くらいはそういう旅をしないと、むずむずしてしょうがない。

15年前から飼い始めた2頭の犬の
片方が、旅先で便秘をする体質だと分かった。
一泊二日くらいならともかく、何日も連れては行けない。
その上、その犬は、知らない土地を歩くと
興奮してひどく引いた。
かなりの内弁慶だった。

その犬が先立って、もう片方の犬ジーロくんだけになった。
犬同士の付き合いでは弱いけれど、
山は好きだし、知らない街ではマーキングをしないので、
とても連れ出しやすい犬だった。
その犬もこの世を去ってしまった。

新しい犬ウーゴくんは、
知らない人も知らない道も知らない物も
初めてのもの全てを怖がる。

これは、旅向きではなさそうだ。
困ったものだ。
車に乗ることはいやがらない。
しかし、クレート(犬用のカゴ)の中で震えて
1時間もすると車に酔って吐く。
車に慣らすところから始めなければならない。
4歳半である。
成犬から新しいことに慣れるのもたいへんだろうが、
まだ若い今のうちか。



ジーロが死んでしまったら、一年は旅三昧で過ごそうと思っていた。
しかし、新型コロナの世になってしまった。
Go To政策が有る一方、都内のナンバーの車へのいやがらせの話も聞く。
そんな中、性別不詳の女性一人で車中泊をする気持ちには到底なれない。

すみやかに気持ちを切り替えて、保護犬を引き取った次第である。



基本的に山が好きだが、
知らない街を歩くことも好きだ。
地域特有の街並みというものは不思議な情趣を惹き起こす。
春の海ひねもすのたりのたりの波の音を聞くことも好きだ。
南伊豆の磯に行きたいなあ。



昨年はオリンピックイヤーに対抗して
「2020年はブギーの年」にすべく、ブギの曲を7曲アップした。

日本で「ブギ」と言えば、故服部良一によるブギのシリーズだ。
私も笠置シヅ子の歌った『東京ブギウギ』『ヘイヘイブギ』『ジャングルブギー』『買物ブギー』を演奏した。

服部が持ち込んだのはブギに限らない。
アメリカやラテンのリズムを、日本の音楽とうまく混ぜ合わせて、
歌謡曲の様々な形を創り出した。
淡谷のり子に歌わせて始まった日本の「ブルース」も服部の仕業だ。
美空ひばりの『お祭りマンボ』などは服部の門下の作曲家による。

雪村いづみに『スーパー・ジェネレイション』というアルバムが有る。
『東京ブギウギ』や『ヘイヘイブギー』も入っているし、
『銀座カンカン娘』『一杯のコーヒーから』『蘇州夜曲』
と、ざっと服部良一名曲集のような体である。

バンドはキャラメル・ママ。
つまり、松任谷正隆、鈴木茂、細野晴臣、林立夫というメンバーだ。
アレンジがいかしている。

特に、『バラのルムバ』がすばらしい。
私は何年来、クリスマス讃美歌をファンキーなリズムのウクレレ弾き語りで
しかし歌はフツーに讃美歌らしく美しく歌う、
ということを試みてきている。
この『バラのルムバ』を聴いて、「こういうことがやりたいのよ!」と叫んだ。



ハナから種明かししておりますが、
キャラメル・ママのアレンジによる『バラのルムバ』みたいなことがやりたい、
ということをテーマに、『遠くへ行きたい』をアレンジして、演奏した。

 

OGPイメージ

遠くへ行きたいです

1962年にジェリー藤尾さんの歌った『遠くへ行きたい』をアレンジして歌いました。 いま、 知らない街を歩いてみたいです。 春の海をながめて...

youtube#video

 

 



『遠くへ行きたい』は、永六輔作詞、中村八大作曲。
服部の少ーし後の歌謡曲を支えたコンビである。

どうしてこの曲を選んだか、という話はまた今度。


コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。