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のんちゃんのり弁・・・のシナリオ感想

2009-10-21 21:09:03 | 映評でなく、映画についてのエトセトラ
緒方明監督の最新作「のんちゃんのり弁」
面白かった・・・といっても松本ではまだ公開されておらず、面白かったとはシナリオを読んでの感想
「シナリオ」誌10月号に掲載。映画見る前にシナリオ読むのってどうかな・・・と思いつつ、読み出したらなんか面白くて一気に全部読んでしまった。

良かった台詞
主人公の小巻の台詞
長いけど
「はい。トシくってます。子供もいます。そのわりに金は無い。資格は無い。一般常識も世の中のこともなーんも考えずに生きてきて、もうすぐ32です。そんな馬鹿女が今日!はじめて!目標ができたんです。遅いですよ!そんなの百も承知!でもね!行き場所が見えたんです!居場所じゃなくて行き場所!最近の若いもんは幼いと思ってらっしゃるかもしれないけど。世の中の31の女が仮に全部そーでも!今のあたしは違う!もう全然覚悟が違う!お願いします!お金はいりませんから!」

簡単に言うと子持ちバツイチ女が弁当屋を始める話である。コミックが原作らしい。そのコミックに上記台詞があったのかは知らないが、いい台詞である。
はじめて燃えるものに出会った女の感動と決意がにじんでいる。この台詞だけで作品の50%を語っている。
映画では小西真奈美が喋るのだが、どうなるか・・・

もう一つ、主要登場人物の一人、小料理屋ととやの主、戸谷の台詞
「なんかの責任とるってのは、だいたい他のなんかをほったらかしにしなきゃできねえんだ。捨てたくないからって全部抱えてりゃ、みんな腐らせちゃうんだよ。あんたそれわかるかい」

これで残り50%を語っている感じ。映画では岸辺一徳が喋ることになる。

何かをすてて、何かを手に入れた女が、一人黙々と弁当を作りながら泣く場面に、読んでてこっちも泣けてきた。

セットとか美術とかに凝った映画にはならないのだろうけど、何枚かのスチール写真を見る限りでは映像的にすごいものにはなってなさそうだけど・・・キャラクターがみんな活き活きしていて、見ていて楽しい映画になりそう。脚本家の談によると「状況があって感情がそっちに引っ張られていくんじゃなくて、人物の感情が物語を引っ張っていく」なるほど。
クライマックスのヒロインの大アクションシーンというか、店をぶっ壊しながら男と喧嘩する場面が読んでいてワクワク。でも映画ではどうなるんだろう

たまには脚本読んでから映画見るのも良いだろう
でも忙しいから見に行く暇つくれるかな・・・

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