ジャイアンツの迷走は続く…２

助監督での球団復帰を中畑は固辞した。あんまりお利口さんとは思ってなかったが、最低限の状況判断能力は備わっていたようだ。ここで尻尾を振って入閣などしても、貧乏くじ以外の何ものでなかろう。あるいは、新球団への気持ちの表れかもしれないが。
そしてＡ級戦犯の誉れも高い池谷コーチが解任。須藤ヘッドと一蓮托生といったところか。勝負事である以上、誰かが（堀内は留任だ）責任をとらねばなるまい。また系列局のテレビ解説者が横滑りしてくるのだろうか（笑）。
ジャイアンツは清原にトレードの打診をしたそうだ。契約がある以上清原本人の意思次第だが、ペタジーニの去就如何では移籍の可能性は十二分にある。
余剰戦力には事欠かないジャイアンツである。弱点である投手陣の整備のためには多少の出血はやむを得ないということか。しかし、三顧の礼で迎えたＦＡ選手をこんな扱いしていいのだろうか。落合は清原に追われ、その清原は…。歴史は繰り返すということだろう。
一方ＦＡ権を取得した仁志、清水の去就も注目される。ローズをレフトに起用することになれば清水の出番はないに等しい。仁志はメジャー挑戦の意向があるようだ。
そして江藤、元木は首のあたりがずいぶんと涼しいに違いない。
来期の陣容がいったいどうなるのか。名を捨て実を取る勇気があれば、今年のような究極のアンバランスは解消されるだろうが、今のジャイアンツは何をやっても、起こってもネガティブなイメージを免れない「悪役」に成り下がってしまった…。