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野球界の薬物汚染が露に。阪神ウィリアムスの名前もあるけど…

2007年12月15日 17時35分15秒 | 野球
米大リーグの薬物使用実態を調査した「ミッチェル・リポート」が13日発表され、ロジャー・クレメンス投手、エリク・ガニエ投手、ミゲル・テハダ内野手、アンディ・ペティット投手ら大物現役選手の薬物使用が報告された。具体的に選手名が公に示されたのは初めてで、大リーグの薬物汚染が広がっている実態が明らかになった。
 409ページに及ぶ詳細な報告書は、主に3グループの薬物使用選手を挙げている。栄養補助食品会社「BALCO(バルコ)」に絡むバリー・ボンズ外野手ら8選手。薬物の違法売買により逮捕されたメッツの元球団職員からの情報をもとに特定されたクレメンスら53選手。インターネットでの購入記録がある16選手。
 そのほか球団から大リーグ機構への連絡があった薬物所持例や、薬物の違法な処方を受けて摘発された例などを挙げ、AP通信は計85人としている。西武に所属していたアレックス・カブレラ内野手と、ジェフ・ウィリアムス投手(阪神)の名前も含まれている。
 ニューヨーク市内のホテルで記者会見したバド・セリグ・コミッショナーは「悪事にかかわる者がいるなら、その事実を明らかにしたかった」などとする声明を発表した。しかし、2003年まで薬物検査を導入しなかった大リーグ側の責任には言及しなかった。
 米議会の圧力や世論の批判を受け、大リーグは昨年3月、ジョージ・ミッチェル元上院議員を責任者に任命し、薬物使用の実態を調査していた。


野球界と薬の問題は最近になって騒がれだしたことだ。それまではまったくの不問。いわばやりたい放題の状況にあったわけだ。ドーピング検査に乗り出したのもほんの最近のこと。騒ぎが大きくなるにつれて、メジャーのホームランバッターが減っていったことを思えば、薬物依存は確実に存在していたはずだ。
だが、我々の世界ではそれが違法と決まる前までの行為は歓迎されないにしても許されるべきこと。それが法治国家のルールだ。規制以前の薬物使用者は尊敬されないまでも犯罪者ではありえない。
件のミッチェル・リポートには日本で活躍する外国人選手の名前も挙がっているらしい。例えば阪神のウィリアムス。証拠の小切手もあるそうだ。
私はドーピングの実態について詳しくないが、少なくともウィリアムスはオリンピックに参加していて、厳しいチェックを潜り抜けているはず。彼が使っていたとされるような禁止薬物は使用を中断したからといって検出されなくなるようなものなのだろうか? あるいは検出不能にするような薬物も同時に使用しているということなのだろうか? 買ったことは事実のようだから、使用を目的にしないでその手の薬物を購入するのは不自然といえば不自然なのだが。
仮にドーピングの形跡を消す方法があって、検査をすり抜けられるとしたら、薬物疑惑はあらゆる選手にありうることになる。そうなったらもう取り締まりに意味がないことになる。今の時世の薬物とその検出がどのくらい進んでいるのか、ぜひ何かで取り上げて欲しいものだ。
日本球界でも内心ひやひやしている選手はいるかもしれない。肉体改造などと称して身体をでかくした選手は怪しまれること必至だろう。
正直言って、トップレベルのスポーツは健康を害するもの。どのスポーツでも怪我が付いてまわる。健康を害してまで薬物でパフォーマンスを上げることは間違っていると言い切っていいものか、私にはわからないのだが…