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スポーツヲタクの独り言

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トルシエがFC琉球へ。沖縄の人には悪いけど、何か胡散臭くない?

2007年12月22日 15時55分25秒 | サッカー
日本フットボールリーグ(JFL)のFC琉球は19日、那覇市のトランスコスモスCRM沖縄で元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(52)=フランス=の総監督就任会見を開いた。トルシエ氏は「FC琉球を完全なプロチームへと導き、同時に若者の才能をしっかりと伸ばしていきたい」とJ参入や育成など多方面で、尽力していくことを表明した。
 約5年ぶりに日本に戻って、指揮にかかわるトルシエ氏。会見では、かりゆしウエアに身を包んで、音楽に合わせ踊りながら報道陣の前に登場。「はいさい、わんねートルシエやいびん」と沖縄の方言で笑顔のあいさつ。
 就任理由についてトルシエ氏は「野口必勝代表が私に伝えてくれた情熱、夢に誘われた。やる以上は、決意と長期構想をもってチャレンジしたい」と述べるとともに、FC琉球をJ1に参戦させることを約束。「JFL17位のチームの形をしっかりつくり上げていく」「私の名前、イメージ、ノウハウが役立つならば」とも話した。
 野口代表は「圧倒的なカリスマ性、指導力、求心力を持つ指導者として選んだ。3年以内にJ2、2013年にはJ1へ昇格したい」と明言した。
 トルシエ氏とFC琉球との橋渡し役となった榊原信行氏(DSE代表)は「沖縄でサッカーという新しい分野で全力を尽くしていく。今まで培った人脈を生かしたい。一過性の話題にならないよう、しっかりと結果を残していく」と協力を約束した。
 トルシエ氏は、トップチーム強化だけでなく、ジュニアなど下部組織までクラブ全体の構築に携わっていく。監督など、新体制は来年1月中旬に発表する予定。


日本代表監督退任後、職を転々としていたらしいトルシエ氏が再び日本に働き場所を求めたようだ。
しかし、JFLチームに「総監督」とは豪気なもの。今シーズンの低迷で監督を始め、選手もバッサリ切り捨てておいて、ずいぶんと思い切ったことをするものだ。
これはまったくもって個人的な心証だが、怪しげなマルチ商法などに見られる「広告塔」の役目をトルシエ氏におっかぶせているように見える。集金のための大風呂敷。榊原某の参画も長期的な視点というより、さっさと金集めをして売り抜けるんじゃないかと疑いたくなる。
沖縄の方には申し訳ないが、地理的ハンデを抱えてJリーグに参入するのは相当な困難なはず。夢は確かに大切だし、心意気は立派かもしれないが、この怪しげな面子で果たして達成できるのか。どこかで誰かが貧乏くじを引くハメにならないといいんだけど…。

浦和の3位は立派だけど、「世界3位」って言い方はおかしくない?

2007年12月16日 23時51分00秒 | サッカー
サッカーの6大陸クラブ王者などが世界一を争うクラブ・ワールドカップ(W杯)最終日は16日、横浜市の日産スタジアムで行われ、決勝で欧州王者のACミラン(イタリア)が南米代表のボカ・ジュニアーズ(アルゼンチン)に4-2で快勝し、17年ぶりのクラブ世界一を決めた。前身のトヨタカップなどを含め史上最多4度目の優勝。
 ミランは1-1で迎えた後半5分、ネスタのゴールで勝ち越し。さらにブラジル代表のカカ、インザギの自身2点目と立て続けに加点。ボカの反撃を1点に抑え、南米勢の3連覇を阻んだ。
 3位決定戦ではアジア王者の浦和がアフリカ代表のエトワール・サヘル(チュニジア)を2-2からのPK戦の末に破り、アジア勢過去最高の3位に入った。浦和は今季限りで退団するワシントンが2点を挙げ、PK戦は4-2で制した。
 最優秀選手はカカ。ミランは優勝賞金500万ドル(約5億6500万円)、浦和は250万ドル(約2億8250万円)を獲得した。


本腰を入れて勝ちに来たミランはやっぱり強かった。ヨーロッパの強豪クラブがガチンコの100%本気モードで試合するところを日本で観られる機会は滅多にないこと。それだけでもサッカーファンにしてみれば大満足と言える。
そして浦和レッズ。アジア勢最高の3位と大健闘。そのことは賞賛に値する。
だが、マスコミの「世界3位」って表現はちょっとおかしくないか? この大会の3位であることに異論はないが、そのことがイコール世界3位ではあるまい。
浦和の健闘にケチをつける気はさらさらない。開催国枠などという大会を盛り上げるための方便でなく自力で出場権を獲得して、アフリカチャンピオンに勝っての(まあ、PKだったけど)3位。立派なもんだ。だが、実力が違う大陸からそれぞれ1チームしか出場できない以上、2位以下のチームが真に世界2位とか3位とか言える訳もない。そんなこと誰もが百も承知なんだから、わざわざ「世界3位」などと声高に言うこともないではないか。大会3位で充分立派。それでいいじゃないか。
来年も、アジア枠から日本のクラブが出場できるように浦和・鹿島・G大阪には頑張って欲しいものだ。

遠い遠い世界への第一歩。CWCで見せつけられた力の差を埋められるか浦和

2007年12月14日 22時46分04秒 | サッカー
日本の誇りを背負った赤い悪魔が、欧州王者を追いつめた。アジア王者の浦和は13日、「TOYOTAプレゼンツ クラブワールドカップ2007」の準決勝でACミラン(イタリア)に0―1で惜敗した。後半23分にMFシードルフ(31)にゴールを許したが、守備陣が奮闘。日本勢が初めて体験する欧州ビッグクラブとの真剣勝負では課題も残ったが、世界へ大きな一歩を踏み出した。浦和は16日にエトワール・サヘル(チュニジア)との3位決定戦を行う。
 横浜の夜には、奇跡が起こりそうな予感が漂っていた。ACミランとの世紀の一戦。日本の誇る赤い悪魔は勇敢だった。前半10分、矢のようなMF阿部の猛スライディングがバロンドール(世界最優秀選手賞)男、MFカカーからボールを奪い去る。その瞬間、会場を埋め尽くした6万7000人観衆がどよめいた。
 失点は1。赤き血のイレブンのプレーが欧州王者の顔色を変えさせた。闘莉王は「守備が通用することが分かった」と胸を張った。後半31分に左太腿を負傷し、途中交代したが「点を取りにいく、楽しみにしていた時間だったのに」と強気に振り返った。
 日本勢として初めて欧州のビッグクラブに挑んだ真剣勝負。その試合で得たものは、鈴木の言葉が象徴していた。「失うものが大きい状況でずっと戦ってきて、きょうは失うものが何もないという気持ちになれた。断然、楽しく感じた」。アジアで常勝を義務づけられた王者が、挑戦者に徹した。その気持ちが最少得点差の敗北という結果に結びついた。
 J王者として迎えた今季は、大きな屈辱から始まった。2月にバイエルンMに招待されたブルズ杯で6失点。中でも攻撃参加が多い闘莉王は欧州スカウト陣から「エゴイスト」と酷評された。アジアで唯一、欧州でも認知されたクラブと言われる浦和だが、それは年間100万人超を動員する屈指の集客力への評価。世界中に生中継されたACミラン戦は、ピッチ上での力を証明する絶好の舞台でもあった。
 妥協なき強化方針も実を結んだ。昨季、個を尊重したブッフバルト前監督でJ1を初制覇しながら、クラブ幹部はその手腕に「限界を感じた」と明かした。今季は規律に厳しいオジェック監督を招へいし、さらに上を目指した。個性の強い巨大戦力のゆえ、チーム内の衝突は絶えない。だが、シーズンを通じ、アジアレベルでは決して沈まない強さを身に付けた。
 もちろん、カカーのスピード、ピルロの精度に点差以上の差を痛感したのも事実だ。だが、会場を埋めた圧倒的な赤とともに王者を苦しめた戦士は、大きなインパクトを与えた。クラブW杯はもはや「見る大会」ではない。国際試合は「代表」だけのものではない。日本が誇る赤き血のイレブンが、世界のサッカー史に新たな1ページをしるした。


点差こそ1だが、その実力差はあまりに大きい。アジアの頂点に立っても、欧州のビッグクラブははるか彼方って感じだった。
まあ、これは仕方あるまい。経験が違いすぎる。欧州のビッグクラブはいわば世界選抜。クラブでもナショナルチームでも充分過ぎるほどの経験を積み重ねている相手に、互角に渡り合えって言っても無理な注文だ。
日本にプロサッカーリーグが出来て15年。ようやく世界への道が開いたばかりだ。見上げる山ははるかに遠く高い。この山を目指すには、更なる強化と経験が必要だ。
ハッキリ言って、今の日本のクラブでこれが可能なのは浦和だけだろう。この際、国内で1強皆弱となろうとも、もっともっと選手を補強し、アジアを平らげてCWCの常連になることだ。
一応社交辞令として、浦和は強かったなどとイタリアのマスコミが言っているようだが、それは「思ったより」という言葉が抜けているだけ。おいそれと彼我の差が埋まるわけではないだろうが、今のCWCが各大陸王者のトーナメントである以上、いつかどこかで南米王者や欧州王者が足元をすくわれるときが来る。そのときの相手が日本のクラブであって欲しいと思っているのは私だけじゃないはず。その日を目指して浦和、ガンバレ! そしてその浦和以上のクラブ作りを他のJクラブも目指してくれ。

監督が代わった以上、岡田流でいくべきだ

2007年12月08日 21時58分36秒 | サッカー
サッカーの日本代表監督に岡田武史氏(51)の就任が7日、正式に決まった。前任のイビチャ・オシム監督が脳梗塞(こうそく)に倒れるという非常事態で、9年ぶりに日本人指揮官が誕生した。
 就任の記者会見で岡田新監督は「オシムのサッカーはできないが、できる限り今あるものを生かして予選の中で少しずつ(チームを)つくり上げるのがベター」と、オシム前監督のつくった土台を生かしながら、岡田色を加える強化の方針を示した。コーチ、スタッフは現在の陣容を引き継ぐ。
 12月中旬、オシム前監督時代に呼ばれていない1、2人の新顔を加えて練習試合を予定。来年1月15日から10日間の合宿を実施し、国際親善試合のチリ戦(同26日)ボスニア・ヘルツェゴビナ戦を経て(同30日)2月6日のW杯アジア3次予選初戦のタイ戦に臨む。


非常時には「岡田」と前々から決まっていたようなあっさりした監督交代劇。それはそれで危機管理がちゃんとできていたということで、サッカー協会の準備のよさの表れと言える。
どんな理由にせよ、監督が交代した以上は監督の思うとおりの代表チームを作ってW杯を目指して欲しい。
オシムが退任した原因が病気ということで、チーム作りを継承するべきという意見もあるようだが、それならコーチ陣からの昇格で応対するべきこと。それをせずに岡田監督を指名したからには、チーム作りにあれこれと制約を設けるべきではないはずだ。
コーチが残留するのは契約の問題だろうが、契約満了後には岡田監督に選択権を与えるべきだ。お仕着せのコーチでは監督もやりにくかろう。
この状況下で監督を引き受けた岡田監督が存分に力を発揮できるように環境を整えることが協会の役割。いつまでもオシムオシムと言い募ってもせん無いこと。1日も早く岡田色を打ち出した代表チームで戦って欲しいものだ。もちろん、勝つことが絶対条件なことは言うまでもないが。

川淵Cの気遣いを無にする浦和敗退。さすがキングカズは目立つ場面を心得ていらっしゃる

2007年12月01日 23時06分36秒 | サッカー
この大番狂わせを誰が予想しただろう。早々にJ2降格が決まった最下位チームが、王者浦和の2連覇を阻んだ。就任後ついに初勝利を挙げたジュリオレアル監督は「いいものが全部出た」と笑顔。実に21試合ぶりの4勝目で苦しかったリーグ戦を締めくくった。
 前半17分、左サイドの三浦知が阿部をかわして突破。速く低いボールを中央に入れ、走り込んだ根占が決めた。格上相手に一歩も引かない今季最高のゲームを披露。最後の最後で、J1に確かな足跡を残した。
 時すでに遅く、1年でJ2に戻る事実は変わらない。それでも三浦知は「こういう勝利は自信になるし、歴史にもなる。J2に行くのは残念だが、まだサッカーは続く。下を向かずにやっていきたい」と、胸を張って話した。


アジア制覇とリーグ戦の両立のために、チャーター機まで手配してバックアップした協会の気遣いも、やっぱり強行日程やモチベーションの低下には勝てなかったようだ。まさかの浦和敗北。それもシーズンたった3勝しかしてなかった横浜FC相手だから、ショックもひとしおだろう。
シーズン終盤にきての鹿島の猛追はすさまじかった。小笠原が機能しだしてからはとにかく強かった。それにしても、ここまで劇的な逆転はもうお目にかかれないかもしれない。
史上最速の降格を決めていた横浜FCのいったいどこにこれだけのモチベーションが隠されていたのだろうか? 単に目の前で優勝されたくないってだけとは思えない。
こういう大番狂わせの主役は、キングカズがよく似合う。J1最後の試合に最高のアシストを決めて、健在振りをアピールするのはやはりスターの証と言うものだ。
長かったリーグ戦は終わったが、これからCWCや天皇杯もある。来年早々にはW杯3次予選も始まるし、サッカーの話題には事欠かない。
そろそろ次代にスーパースターが頭角を現して、停滞気味のサッカー熱を盛り立てて欲しいものだ。

楽観は禁物だが、この相手なら楽勝で抜けて欲しいサッカー日本代表

2007年11月26日 17時34分40秒 | サッカー
10年のW杯南アフリカ大会(6月11日開幕)組み合わせ抽選会が25日、南アフリカ・ダーバンで行われ、アジア3次予選で日本はバーレーン、オマーン、タイと同じ2組に入った。初戦は08年2月6日、ホームでタイと対戦する。対戦方式は総当たりのホームアンドアウエーで、上位2チームが最終予選に進む。
 1組はW杯ドイツ大会16強のオーストラリアに中国、アジア杯王者イラク、カタールという厳しい組になった。3組では、韓国と北朝鮮が同居した。
 各組の組み合わせは以下の通り。▽1組 オーストラリア、中国、イラク、カタール▽2組 日本、バーレーン、オマーン、タイ▽3組 韓国、北朝鮮、ヨルダン、トルクメニスタン▽4組 サウジアラビア、ウズベキスタン、レバノン、シンガポール▽5組 イラン、クウェート、UAE、シリア


サッカーW杯アジア3次予選の組み合わせが決まった。
何と言うか、一番楽なところに入ったように感じる。これは相当ラッキーじゃないのか。
もちろん、楽観視するほど日本が図抜けて強いとは思えないが、この程度の組み合わせなら楽に抜けて欲しいものだ。
ここのところの日本代表は、強い国ともいい勝負をするが、楽勝と思える国ともそれなりにしか戦えない相手なりのチーム。キャプテンあたりが引き締めるような発言をするのも、モチベーションが上がらないと苦戦しそうな予感があるからだろう。
直近の相手が確定したわけだから、代表監督を早急に決めなければならない。快方に向かいつつあるオシム監督には治療に専念してもらう意味でも、ここは「総監督」的な変な肩書きをつけないで欲しいものだ。
噂される岡田監督だが、特に反対は出ないだろう。とにかく3次予選を通じてしっかりしたチーム作りが出来るように協会もファンも協力体制を構築していくことが肝要。何とか3次予選の後半は消化ゲームになるくらいのいいチームになってちょうだい!

サッカー北京五輪出場決定。でも監督解任論はまた出てくるんだろうなぁ

2007年11月22日 10時42分40秒 | サッカー
21日、サッカーの若き日本代表が北京五輪出場を決めた。反町康治監督(43)は試合終了後、喜びに沸くスタンドの前で、横一列に並んだ教え子の選手たちを後ろに従えるようにマイクの前に立った。「苦しい予選でした。でも北京に行けます!」と叫ぶようにあいさつ。批判にさらされながらもノルマを果たしたプロ指導者のプライドがにじんだ。
 日本サッカー協会の川淵三郎会長に手腕を買われ、監督に就任した。「理論と情熱を高く保つ」が信条の若き指揮官は、2次予選を6戦全勝で突破した。ところが、その川淵会長から戦いぶりに注文がついた。「このままでは絶対に予選突破なんてできない」。最終予選で首位を走っていても、解任の可能性まで取りざたされた。
 それだけに、あいさつの最後はうれし涙をこらえるかのように目をぎゅっとつむり「もっと訓練して、頑張りたいと思います。ありがとうございました」と言い終えた。その瞬間、苦楽を共にした選手たちに取り囲まれ、一斉にペットボトルの水をかけられた。若い選手と一つになって、達成感に浸った。
 ロッカールームに戻ると川淵会長が入ってきた。「ピチピチ感がないと言ってけなし続けてごめん」と率直にわびた。その瞬間、選手たちは大歓声を上げ、勝ち誇ったようにはしゃいだ。


何はともあれオリンピック出場おめでとう。
欧州などと違って、選手の国際経験の場が少ない日本にとって、オリンピック出場は貴重。先々のA代表候補たちが世界に触れるいい機会を得たのは喜ばしい。
監督はそのノルマを達成したわけだから、内容はともかく褒められていい。代表チームは勝つことこそが目標。それを成し遂げた以上はとやかく言われるべきではないはずだ。
だが、たぶんメディアからはいろいろ言われそうな気がする。みんなそんなに反町監督がお気に召さないのだろうか? 今回の五輪代表チームはもっと出来るはず、という期待の現われなのだろうか?
しかし、実際のところ、ここ最近の五輪代表に比べて人気の面で劣っているのは動員力を見れば明らか。これは単に選手に知名度がないだけなのだろうか?
選手の人気や知名度がないのは、上の世代に比べて華がないだけではなく、実力的にも劣っていることを示しているのではないだろうか?
正直なところ、今の日本サッカーにとって「美しさ」と心中することが是とは思えない。どんな形であれ勝ち抜くこと。行けるところまでは行くことこそ大切ではないのか。
本大会までまだ8ヶ月以上。この世代の選手にとっては決して短い時間ではない。伸びる素地のある選手たちを所属チームなどでいかに成長させるか、からしっかり考えてもいいのではないだろうか。

オシムのためにもとっとと後任人事を!

2007年11月18日 22時32分01秒 | サッカー
サッカー日本代表を率いるイビチャ・オシム監督(66)が16日未明、千葉県内の自宅で急性脳梗塞で倒れ、同県浦安市の順天堂大浦安病院に入院した。日本サッカー協会の川淵三郎会長が同日夕、東京都内で記者会見して明らかにした。
 オシム監督は集中治療室(ICU)で治療を受けており、同会長は涙で声を詰まらせながら「命を取り留めてほしい。かなり厳しい状況です」と容体を懸念した。
 病院側は病状を明らかにしないが、この病気は一般的にまひなどの後遺症が出ることが多いうえ、再発の恐れを常に抱える。このためストレスが多く、長距離移動を強いられる代表監督業務に早期に復帰し、これまで同様に指揮を執るのは難しいとみられる。
 日本代表はことしの試合予定を終えており、来年2月からの2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会のアジア3次予選を控えている。
 ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のオシム監督は昨年のW杯ドイツ大会後の7月に、ジーコ監督の後任として日本代表5人目の外国人監督に就任。1990年W杯では旧ユーゴスラビア代表を率いて8強入りするなど指導者としての実績は高く評価されていた。
 皮肉やジョークを交えた独自のコメントが人気を呼び、これらをまとめた著作「オシムの言葉」はベストセラーになった。サッカー界を離れてもその存在は注目を集めていた。


とにかく、回復を心から祈るばかりだ。何とか一命を取り留めて欲しい。
そのためにも後顧の憂いが一切ないように、素早い後任人事を望みたい。
結果として監督業を放り出さざるを得ない状況に後ろ髪引かれるようなことになれば、回復後のリハビリにも支障が出よう。意識が戻ったときに自分のことだけ考えれば済むような立場に置いてあげるのが優しさというものだ。
今回の件で思い出されるのは長嶋監督。やはり代表監督というのは常人の想像を絶するプレッシャーにさいなまれるのだろう。野球界はそんな長嶋監督の復帰の可能性を探る愚行を犯していたが、サッカーではそんなばかげた考えはやめてもらいたいものだ。
来年以降のW杯予選では、当然長距離の移動や、気候の変化等の肉体的重圧も激しかろう。そんな場面にオシムを晒してはいけない。
このタイミングで後任監督を招聘するのは困難なのは確かだろう。だが、オシムから出来る限りストレスを取り去ることこそ大切なはず。人道的な見地からもとっとと後任人事に着手してもらいたいものだ。

浦和レッズがアジア№1クラブに。他のクラブも追いつけ!

2007年11月15日 22時24分18秒 | サッカー
浦和が日本サッカー界の夢をかなえた。セパハン(イラン)との決勝第2戦は、前半22分にFW永井雄一郎(28)のゴールで先制。後半26分には腰痛を押して強行出場したMF阿部勇樹(26)が、ヘッドで試合を決定づける追加点を挙げた。相手の猛反撃もDF闘莉王(26)を中心にした気迫の守備で無得点に抑え、2-0で快勝。ハード日程で故障者が続出した中、第1戦(1-1)と合わせた2戦合計3-1として、日本勢初のACL制覇を成し遂げた。12月7日に開幕するクラブW杯にアジア王者として出場し、世界に挑む。
 約6万人の「WE ARE REDS!」の大合唱が、90分間、浦和イレブンに力を与え続けた。アジア制覇を告げる試合終了のホイッスルを耳にしても、ピッチ上の選手は走れなかった。大声援に背中を押され、ようやく歩きだした。阿部が、闘莉王が、力を振り絞ってチームメートと抱き合う。「こういうピッチに立てて誇りに思う」。阿部は歓喜の余韻をかみしめ、笑みをこぼした。
 一瞬のチャンスに飛び出した。1-0で迎えた後半26分。永井の放ったシュートを相手GKモハマディがはじいた。ゴール付近で弧を描くような浮き球。本来ならば右サイドにいるはずの阿部がそこにいた。跳び上がり、頭で押し込んだ。試合を決定づける2点目。「あとは入れるだけだった。ラッキー。でも何であそこにいたのかな。サポーターの声援のおかげかな」。耳をつんざくような〃激励〃を力に変えた。接触プレーで痛めた左足首の激痛に耐えながら、歯を食いしばって戦い抜いた。
 赤いユニホームに包まれた阿部の肉体はボロボロだった。9月に痛めた腰痛が再発。その影響と打撲で両足に痛みが走っていた。試合後は「腰? 多分(大丈夫)…。ほっとしています」と笑ってごまかした。ひんぱんに連絡を取っている父勝夫さんにも負傷のことは口にしなかった。「相当な覚悟で来ました」。浦和加入時の言葉通り、最後まで弱音は吐かなかった。
 今夏以降、浦和は過密日程とも戦った。7月に灼熱のベトナムなど東南アジアで6試合を行った阿部は、8月にも代表戦を含めて計8試合を消化。代表勢は9月にJリーグ、ACLを含めて8試合を戦った。ここまで1週間に2試合ペース。J、ACL、代表。3大会を掛け持ちする浦和の主力半分は中3日、中2日ペースで試合に臨まなければならなかった。
 故障者も続出した。交代出場した田中達は左足首や両足の打撲で先発落ちした。平川は11日の川崎F戦で左ふくらはぎを打撲。山田は右ふくらはぎ肉離れで復帰できなかった。小野も左足首骨挫傷で離脱中。そんな限界ギリギリの浦和を、闘莉王が最終ラインから支えた。
 闘将は先月24日のACL準決勝第2戦城南一和戦で左太ももを肉離れ。7日のアウエー第1戦を欠場した。「日程的に優勝は無理と思ったこともある。限界を超えて壊れそうだった。壊れた選手もいる。ここで負けたらむなしすぎる。最後はすべてを出し切った」。11日の川崎F戦で復帰したばかり。病み上がりでも体を張って完封した。
 12戦無敗のまま、アジアの頂点に立った。Jでタイトルを刻んだ強豪がなし得なかったACL制覇を初挑戦でもぎ取った。スタンドでサポーターがボードで描いた初快挙を示す「一番星」を眺めながら、浦和イレブンは先を見据えた。アジアを制したが、J連覇としてこそ本物のアジア王者。J連覇とアジア制覇の2冠を成し遂げ、赤い軍団は12月、世界の大舞台に立つ。


まずはレッズおめでとう。見事なアジア制覇。開催国枠ができたCWCにアジアチャンピオンとして出場できることは立派だ。
レッズの優勝を観てハッキリしたのは、やはりチームの総合力。財力に裏打ちされた選手層。これなくして過密日程は到底乗り切れなかったであろう。
レッズの勝因うんぬんはきっとあちこちで書かれることだろうからお任せする。この優勝で感じたのはやはりクラブの規模の勝利だってことだ。
今、Jリーグのクラブは31。そのうち半数以上は赤字経営だ。これは崇高な理念が先行して、経済的な裏付けがないままにクラブ数を増やしてきたことのツケと言っていい。
J1クラブの中でも年間予算に雲泥の差があることも事実。富める者が強くなり、強くなるから富めると拡大の循環に入っているクラブがある反面、J2から昇格を目指しての先行投資がかさみ、大赤字に転落するクラブもある。
市場が拡大しない現状にあっては、資源の集中が必要だろう。レッズなみとは言わないが、J1クラブ全体の収入が増えるように、J1のチーム数を絞る時期に来ているのではないか。クラブ全体を減らせとは言わないが、トップレベルを維持するには18チームは多すぎる気がする。
J1・10チームの4回総当りなら36試合が確保できるし、レベルの高いチーム同士で実力伯仲、観客動員アップにも期待できるではないか。
当然下部リーグからの入れ替えも必然的に熾烈になるし、手に汗握る試合がますます増えるに違いない。
何とかレッズに近いレベルのチームが国内にあと数チームできてくれれば、もっと面白くなると思うのだが。
今の状態が続けば、レッズ黄金時代は長そうだ。Jリーグの理念は大変けっこうだが、事を拙速に運ぶのではなく、拡大路線を一旦棚上げにするのも勇気だろう。レッズの陰で、その何十分の一の予算で存続のためのギリギリの戦いを強いられているクラブがあるのも事実なのだから。

実力が上でもバタバタしちゃうのはサッカー日本代表のお家芸か?

2007年10月18日 17時28分35秒 | サッカー
反町ジャパンが痛恨の黒星を喫した。U―22日本代表は17日、敵地ドーハでカタールと対戦。前半43分にDF青山直晃(21=清水)のゴールでリードしたものの、後半の2失点で逆転負け。今年2月に始まった2次予選から10試合目にして初めて敗れた。カタールと勝ち点で並んだ日本は得失点差で2位に転落。4大会連続の五輪出場へ、次戦11月17日のアウエー、ベトナム戦は負けられなくなった。
 貴重な先制点を奪ったのはアウエーの日本だった。前半43分、水野の左CK。相手GKのクリアボールが、飛び込んだ本田圭に当たってゴール前へこぼれる。これを青山直が右足で押し込んだ。反町監督は両手でガッツポーズ。「引き分けではなく勝ちを狙いにいく」と語っていた青山直は、DFながら8月22日のベトナム戦に続いて最終予選2ゴール目だ。
 勝てば北京五輪出場に王手がかかる大一番。日本は立ち上がりから積極的に攻めた。キックオフ直後に柏木のパスから李がペナルティーエリア内に進入すれば、前半2分には柏木、李とつないで水野がシュート。勝ちにいく――。確固たる決意表明だった。
 反町監督は選手を競わせることでチーム力のアップを図ってきた。練習では主力組を固定することなく、次々と選手を入れ替えた。最終予選の序盤のヤマ場だった9月8日のサウジアラビア戦、同12日のカタール戦では絶対的エースだった平山を先発から外し、下の世代の森島を起用。この日はここまで最終予選3試合で13分しか出場していなかった李を先発1トップでピッチに送り出した。
 負傷離脱と出場停止で梶山、本田拓の主力2人を欠くボランチの位置には、本来はDFの細貝を抜てき。14日には岡崎が右足首捻挫で離脱するアクシデントに見舞われたが、指揮官は「出場停止や故障者が出てたぐらいで芯(しん)が揺らぐようなことはない」と強気な姿勢を崩さなかった。
 11日からドバイで事前合宿を張り時差、暑さ対策は万全だった。「力が入り過ぎると調整ミスすることもある」と、セレブ御用達の高級スパで選手をリラックスさせるなど独特の調整法も披露。自身は解任と背中合わせの状況が続いたが「この職業に就いてから常にプレッシャーはある。ここに来て特に大きなプレッシャーを感じていることはない」。自らと選手を信じて指揮を執った。
 しかし、なかなか追加点が奪えない日本に悲劇が待っていた。後半32分にセットプレーから途中出場の16歳、ヘイドスに決められ同点にされると、ロスタイムには決勝PKを決められた。カタールに首位を奪われ、さらに次戦はFW森島、MF家長が出場停止。2次予選から無敗だった反町ジャパンが、初黒星で一気に苦境に立たされた。


明らかに日本の方が実力は上だったろう。だが、アウェーだという事情を差し引いてももうちょっとどうにかできなかったか。
強い国、強いクラブに見られる1-0で逃げ切る力。あるいは悪いときに引き分けに持ち込む力。アジアレベルではそういう立場に近い国が日本だろうに。
それなのに何故か日本は相手を見下ろす戦いができない。常に余裕のない試合を強いられる。何も油断をしろというのではない。精神的に優位に立てば、自然とプレーにも余裕も生まれるだろうということだ。
まあ、最後にPKでやられたことは事故のようなものだから、この敗戦そのものは致し方ないと見ることができる。実際、まだ2試合残されているし、連勝(1試合は大勝しないとまずいが)すれば済むことだ。フランスW杯予選で、一つ負けたらこの世の終わりみたいに騒ぎ立てたことを思うと、オリンピックということや、この代表があまり人気のないことで扱いは小さい。
次戦、アウェーでのベトナム戦が全てだ。負けはもちろん許されないし、2点差以上をつけて勝つことが求められる。この最終予選、ベトナムはまだ1勝もしていないが、ホームでは負けていない。他の3カ国と実力差は明らかだが、ホームで負けない「何か」を持っていることは少しおっかない。
若年層のレベルの高い国際経験の場が少ない日本にとって、各世代の国際大会に出場することは貴重だ。連続出場が途切れれば、フル代表の強化にも支障が出よう。
残り2戦。何が何でも勝ってオリンピックに出て欲しいものだ。

ただ不思議なのは、前戦勝ったにも係わらず反町解任論が噴出したのに、今回は負けて早々に続投支持となったこと。川淵Cの中で何が変わったのだろうか…。

Jリーグにとっての「競技の公平性」って何?

2007年10月10日 15時16分32秒 | サッカー
Jリーグは9日、仙台市内でJ1、J2合同実行委員会を開き、川崎Fがアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)を控えたリーグ戦で先発8人を入れ替えた件について「最強チームによる試合参加」の精神を各クラブに徹底した。犬飼専務理事が「各クラブが思惑でやったら、リーグがとんでもないことになる」「規則を満たしているから、いいということではない」とプロとしての精神、競技の公平性という観点から各クラブに理解を求めた。
 さらに同専務理事は再発防止策の1つとして、各クラブに現場と経営の両方を理解するGMの設置も提案した上で「(各実行委員から)賛同を得たので今後はこのような問題はないと思う」と話した。また、メンバーの大幅な入れ替えでJ2の上位4クラブが天皇杯初戦(3回戦)で敗退したことについては、鬼武チェアマンが「ナビスコ杯も天皇杯もやっぱりベストじゃないと」と苦言を呈した。


精神論を説いたところで、基準がなければ理解も運営もできないから「規則」ができたはずの「最強チームによる試合参加」。それを「規則を満たしているから、いいということはない」とはどういう意味か?
そもそも競技の公平性とは何なのか? 自らの意思でメンバーを変更することで公平性が保てないという理屈がさっぱり理解できない。第三者の命令でメンバーを代えるなら、確かに公平ではない。だが、メンバーチェンジはチームの意思なのだ。怪我、体調不良、その他諸々と選手が最高のパフォーマンスを出せない事情はいくらでもある。それを勘案して自らのメンバーからベストを選択するのはチームの権利で公平に認められるべきである。
「各クラブの思惑」だって、認められて当然のはずだ。優勝の見込みがなくなったら、戦力の底上げのため若手に出場のチャンスを与えるのは、先々を見越した立派な戦略だ。いつもいつも決まりきったメンバーだけで試合をしていては、バックアップを育てるのは難しい。育成のための選手起用だってチームの権利だろう。
それに「プロの精神」というなら、プロ選手としてトップの試合に出て活躍しようとするのはまさに「プロの精神」ではないか。誰がどんな権利があってチームのだれそれが「ベスト」と決め付けられるのか。
結局、事の良し悪しを決めるのは観客だ。過密日程、怪我、リーグ戦かカップ戦か、優勝や入れ替えがかかっているか消化試合か等々、観客が判断する材料はいくらでもある。その判断から許されないメンバーでの試合があれば、観客が真っ先に文句を言うだろう。そしてそういうチームはファンから見捨てられることになる。
上から偉そうに言わないでも、チームはできることをするはずだ。つまらないことで協会とリーグの意見の不一致なんて興ざめ以外の何物でもない。
ファンが天皇杯よりJ1昇格が大事と考えれば、それはそれでいいではないか!

伝統と格式の「天皇杯」軽視発言の川淵C。本音は違うでしょ、本音は…

2007年10月09日 14時25分35秒 | サッカー
日本協会の川淵三郎キャプテン(70)は8日、天皇杯3回戦でJ2の上位4クラブが大量にメンバーを入れ替え、いずれも敗れたことに関して「とやかく言うつもりはない」と話した。川崎Fがリーグ戦で8人の先発を入れ替えた際には、「ベストを尽くす精神」に反すると苦言を呈したが、今回は容認。何をもって「ベスト」とするかがさらに混乱する結果となった。
 J2首位の札幌と4位の仙台が10人、2位の東京Vと3位の京都が11人の総入れ替え。その揚げ句にJFLや大学のアマチームにそろって負けた“事件”は、9月末に川崎FがACL準々決勝の合間に行われたリーグ戦で8人を入れ替えた問題が物議を醸した直後だけに、協会トップの反応に注目が集まっていた。
 しかし、川淵キャプテンの反応は意外だった。スイスでのFIFAの会議に出席するために現れた成田空港で「負ける前提でやっているわけじゃない。とやかく言うつもりはない」と理解を示す言葉が口をついた。
 川淵キャプテンの見解を要約すると、入れ替えた人数や勝敗ではなく、試合に臨む気持ちの問題だということになる。9月23日の柏戦で8人を入れ替えた川崎Fは「直近5試合で1試合以上に先発した選手が6人いなければならない」とのJリーグのベストメンバー規定を満たしていた。だが、柏戦を捨てゲームにしたと判断された。
 今回のJ2の4クラブは、アマ相手でメンバーを入れ替えても勝てると踏んでいたと判断されている。欧州を引き合いに出し「日程上、厳しいし、カップ戦ではこういうこともある」とも話したが、日程の過密さなら川崎Fも同じ。「カップ戦とリーグ戦で今回は川崎Fとは逆」とカップ戦よりリーグ戦を重視したJ2勢との違いも強調したが、裏を返せば天皇杯は何をしてもいいのかという極論になりかねない。
 規定を守っていながら捨てゲームと批判された川崎F。批判覚悟でメンバーを入れ替えたが「負ける前提ではない」と容認された今回のケース。ものさしのない「試合に臨む気持ち」を問題にする限り、今後も同じことが起きる危険性がある。


恐れ多くも天皇陛下から下賜された「天皇杯」を争うカップ戦、天皇杯サッカー。その天皇杯でプロがアマチュアに負けるような試合をしておいて、それは「容認」、「カップ戦よりリーグ戦」というのはサッカーの親玉としても見苦しいいいわけだ。
規定がないからベストメンバーを組む必要がないという理屈なら、リーグ戦で規定に従ったメンバーで試合をした川崎Fも非難される筋合いではない。
「負けることを前提に試合をしない」というのもおかしな理屈だ。プロである以上、どんな選手で試合をしようと負ける気などさらさらないに決まっているではないか。それに川淵Cには他人の気持ちを透視する能力でもあるというのか。
結局、川淵Cはチャーター機まで出してやったのにメンバーを落とすとは何事かと言う「恩着せがましい」姿勢で文句を言ったり、容認したりしているだけだ。
サッカー協会の親玉なんだから、Jリーグのリーグ戦だけが栄えたらいいって姿勢はいかがなものか? そのJリーグよりはるかに長い歴史がある天皇杯を軽視するような発言は許されるのだろうか?
確かにサッカープロリーグ設立の立役者という実績は認めるが、そろそろご退場いただいてもいい時期なのかもしれない。

「出し」にされた川崎サポーター、Jリーグに怒り心頭!

2007年10月01日 13時44分59秒 | サッカー
川崎FのサポーターがJリーグに対する“抗議行動”に打って出た。30日、ホームで行われた甲府戦で約3000人の署名が入った「我々は裏切られていません」という横断幕を掲げた。9月23日の柏戦でメンバー8人を入れ替えた川崎Fを「サポーターへの裏切り」と批判したJリーグ幹部に反発したもので、1日にはその横断幕をJリーグ側に渡す予定だ。試合は9月26日のセパハン戦でPKを外したMF谷口博之(22)の同点ゴールで1―1と引き分けた。
 川崎Fの武田社長がJリーグの鬼武チェアマン、犬飼専務理事ら4人と会談したのは9月28日のこと。「やむを得なかったと判断している」という鬼武チェアマンの言葉で事態は収束したかのように見えたが、川崎Fサポーターは納得していなかった。
 ACL敗退が決定した同26日のセパハン戦では、犬飼専務理事がリーグ戦での選手入れ替えを批判して「サポーターを裏切ったことへの説明を求める」「リーグ戦を投げた」と発言。スタジアムの2階席には「犬飼さん、我々は裏切られていません」と“犬飼発言”への反論が堂々と掲げられた。
 20メートル×2メートルの巨大横断幕はサポーターの中心グループ「川崎華族」が作製。リーダーの山崎真氏は「犬飼さんがサポーターの気持ちを代弁しているかのように話をしているのが納得いかない。少なくとも川崎サポはチームのユニホームを着てピッチで戦っている選手がベストメンバーだと思って応援している」と説明。試合前に会場で署名活動を行って、約3000人が同意のサインをした。署名が書かれた横断幕は後半20分に外したが、それも、坂村マッチコミッショナーがかけた「気持ちは分かったから外してくれ」という“同情”の言葉に納得したから。Jリーグ側への不満は消えておらず、1日には代表者が横断幕をJリーグに届けるという。
 犬飼専務理事は発言以降、表舞台に出てきておらず、山崎氏は「Jリーグのサポートには感謝しているだけに、犬飼さんの発言はショック。話をしてほしい」と説明を求めた。Jリーグ側でも今週中に、サポーターと話し合う方向で調整しているが、円満解決にはまだ時間がかかりそうだ。


サポーターの反応はごもっともだ。自分たちが応援するチームをいわば裏切り者扱いするJリーグに怒り心頭といったところだろう。
だいたいベストメンバーとは何ぞや? 名前が知られていればベストか? そのときどきの技量・コンディションが優れているものの組み合わせがベストではないのか?
第一、Jリーグ側が定めたベストメンバーの最低ライン(変な日本語になっちゃった)を川崎はクリアしていたではないか。試合結果がよくなかったとしてもそれが即サポーターへの裏切りと言うのはあまりにも短絡だ。
Jリーグは、自分たちがわざわざ遠隔地に遠征しなければならない川崎のためにチャーター機まで用意したことを、恩に着せたいだけなのだ。そこまでやってやったのだから、リーグ戦もメンバーを落とすなと言いたいのだ。ただ、それをストレートに言えないがためにサポーターを出しに使っているに過ぎない。
川崎サポーターはその点に敏感に反応した。Jリーグに自分たちの気持ちを代弁してもらう必要もないし、その代弁もとんだお門違いだと。
Jリーグも本当に自分たちのクラブがアジアを制して欲しいなら(そのためにチャーター機まで用意したのだろうから)、まず日程を考慮することこそ大事なんじゃないだろうか。川崎がサポーター軽視と言うなら、Jリーグこそクラブとそのサポーターを軽視していると言わざるを得ない。Jリーグはここは素直に頭を下げるのが得策だろう。

選手の名前だけで良い悪いと判断していいの? 単なるいちゃもんじゃない川淵キャプテン

2007年09月28日 10時42分24秒 | サッカー
26日のACL準決勝第2戦を控えた川崎が23日の柏とのリーグ戦で大幅にメンバー変更したことにJリーグ・犬飼基昭専務理事が苦言を呈した問題で、川崎の福家三男強化本部長は27日、柏戦のメンバーについて「(イランから)帰国後の練習を見て決断したもの。イランでタフな試合をして、それでも同じメンバーで戦えというのは厳しい」と話した。
 犬飼理事は前日26日、「(川崎のために)チャーター機も飛ばしたが通じなかった」などと憤慨。一方、川崎は最高27日間9試合の日程を考慮し、あくまでJとACLの両立を考えてのことと強調。規程について事前にJ事務局にも確認しており、困惑は隠せない。
 「結果が出なかったことに言い訳はできない。ただ現場としてはベストな判断だったと考えています。事情聴取があれば行きます」と関塚監督。J側から要求があれば、事情を説明する考えだ。
★川淵C「問題がある」
 前日26日に川崎への不快感を公言したACLプロジェクトのリーダー、Jリーグの犬飼専務理事は「規約は守っても、基本は常にベストで戦うこと。そのためにリーグと日本協会の理事会を通してチャーター機を使ったのに、(柏戦で)トップから8人も代えるとは。再発したら困る」とこの日も怒りは収まらず。川崎の武田社長にはすでに注意し、来月9日の実行委員会でも他クラブの社長の前で説明させる考えを示した。また日本協会・川淵キャプテンも「問題があるといわざるをえない」とした。


通常のリーグ戦に、ACL、その上何人かは代表でも試合をこなしている川崎F。選手の疲労も相当なものだろう。ヨーロッパのチャンピオンズリーグと違って、移動距離も大きい。そもそもチャーター機で便宜を図らなければならないのも、直行便がないような場所に行かなければならないためで、これはヨーロッパでは考えられないことだろう。いくらチャーター便を使ったからといって、人間の疲労がそうそう軽減されるものではない。疲労感は移動距離に大いに関係するはずだ。
だいたい、川崎FはJリーグが定めるベストメンバーで試合をしなければならないという規定に関して、ちゃんとそれを満たすメンバーで試合している。本来文句を言われる理由がない。それに観客にとっていいパフォーマンスというのがメンバーだけで決まるとは思えない。主力を揃えたからといって、体調不良や怪我などで戦力が落ちるなら、控えのメンバーで戦ったほうがいいことだってありうる。それにもし力が同等なメンバーが大勢いて、代わる代わる使う必要があった場合、それを問題視するほうがおかしい。
今回の件は、明らかに「恩着せがましい」。チャーター機まで「出してやった」んだからという「お上」の視線で見ているからこういう恨み言が出てくるのだ。ルールに則ってやってることにまで文句をつけるのは言いがかりというものだ。下衆の勘繰りでいえば、サッカーの主力閥でない川崎F(富士通)だから文句が表面化するのではないか。川淵キャプテンもつまらないことを言うヒマがあったら、日程を考慮するとかもう少し政治力を発揮する場面があるんじゃないの?

自らがスポーツを政治利用しているから、人のやることが癇に障るわけね、中国って国は!

2007年09月22日 17時20分13秒 | サッカー
日本の女子サッカー代表チーム「なでしこJAPAN」が、17日に杭州(中国)で行われた女子W杯1次リーグA組ドイツ戦で、観客からブーイングを受けたにもかかわらず、試合後に「謝謝」(ありがとう)と中国への感謝を表した横断幕を掲げたことが、中国内で論争に発展している。「勇気に感動した。見習うべきだ」と称賛する声と「過去の侵略を認めない日本の宣伝活動に感動するなど中国の恥だ」と反発する声がメディアも巻き込んで交錯。08年の北京五輪に向け、中国では観客のマナー向上が課題となっており、今後も騒動は広がりそうだ。
 日本チームが横断幕を掲げたのは、17日に杭州で行われた女子W杯のドイツ戦。ドイツ・サポーターを装った圧倒的多数の中国人観客からブーイングを浴びる中、0-2で敗れたが、選手は試合後に観客席前で整列。「ARIGATO 謝謝 CHINA」と書かれた横断幕を広げ、深々とおじぎした。
 翌18日、四川省の成都商報(電子版)が写真付きで伝えると、話題は全国に飛び火し、主要サイトには「最大の敗者は日本選手ではなく(マナーの悪い)観客だ」(中国網)と反省を促す書き込みが。しかし「日本に手心を加えるな」「ブーイングは当然」との反論も相次ぎ、一部ではネット上でののしり合いも起きているという。
 こうした中で20日付の週刊紙「国際先駆導報」は、日中の歴史問題の重要性を認めつつも「中国には未来志向で健康的な大国意識が必要」と強調。歴史問題をスポーツに絡める態度をやんわりといさめた。
 中国では2004年のサッカーのアジア・カップで、日本チームに激しいバッシングが巻き起こった経緯がある。日本対中国の決勝では、6万人のブーイングが国歌斉唱のときから鳴り響いた。日本が勝利を収めた後も、怒った中国人群衆が会場周辺で騒ぎを起こしている。
 こうした背景を受けて、08年に行われる北京五輪に向けて中国では、観客のマナー向上が最大の課題となっていた。北京五輪組織委や北京市では、スポーツ観戦のマナー向上の活動を展開している。日本女子サッカーチームの行動は、感動か、恥か、今後も論争は続きそうだ。


スポーツと政治は切り離して考えなければならない。それが国際社会のお約束だ。中国はそんな世界の常識が一切通用しない国のようだ。理由は簡単だろう。自らがスポーツを政治的に利用しているからだ。だからよその国の人間が発するメッセージまでが政治的に見えてくるのだ。
人間、思っていても言ってはいけないことがある。世間の常識から著しく逸脱すること、例えば「死ね」とか「不細工」とか公で言うべきではない(思うのは自由だが)。サッカーの試合に「侵略」を持ち出した時点で、この国の民度が知れるというものだ。
来年の北京オリンピックでも、日本人選手が侵略を認めないといちゃもんつけられて襲われる可能性だってありそうだ。こんな国が国際大会を開催する資格があるのだろうか?
中国人に日本人を好きになってくださいなどと口が裂けても言わないが、せめてスポーツの大会で日本人選手がいやな思いをしないで済む程度の分別は身につけてもらいたいものだ。