日本海庄やの過労死事件
これは、大学を卒業して新卒で入社した24歳の若者が、働き始めてからわずか4カ月で急性心不全で亡くなった事件です。彼が働いていたのは東証一部上場企業「大庄」の経営する居酒屋チェーン「日本海庄や」でした。
吹上元康さんは、大学卒業後の2007年4月に日本海庄や・石山駅店に配属されました。吹上さんは入社後は朝9時ごろに出勤し、夜11時まで働くという生活を送っていました。そして8月に急性左心機能不全で就寝中に自宅で亡くなりました。4ヵ月間の彼の残業時間は平均して1カ月あたり112時間でした。これは過労死ラインをはるかに超える労働時間です。このような長時間労働が、健康な若者を過労死させたと言えます。
また会社はそもそも長時間労働を前提としたような給料体系を使用していました。会社は最低支給額に時間外労働(=残業)80時間分を組み込んでいました。大庄の「給与体系一覧表」には最低支給額は月19万4500円と記載されていましたが、但し書きに「時間外(労働が)80時間に満たない場合、不足分を控除するため、本来の最低支給額は12万3200円」との記載がありました。つまり、80時間の時間外労働をしないと、満額の19万4500円は受け取れないことになっていたのです。厚生労働省が定めた月80時間以上の時間外労働があると過労死の危険性が高いという過労死ラインを、大庄は当然の前提として契約にしていたのです。
吹上さんが長時間労働していた事実が認められ、2008年12月に労働基準監督署から労災が認定されました。そして、両親が会社と役員を訴え2010年5月に京都地裁での判決がありました。その判決では、裁判所は原告の訴えを全面的に認めました。吹上さんを死に追いやった会社の責任を認め、また「長時間労働を前提としており、こうした勤務体制を維持したことは、役員にも重大な過失がある」と述べ、役員個人の責任も認めました。役員の賠償責任を認めた判断は今までには珍しい画期的なものでした。
今、過労死をもたらすほどの長時間労働、死に至る労働環境を改善していくために、法的な規制が必要になっています。このように、将来有望な若者が使い捨てられるような社会を変えるためには、過労死防止基本法の制定が重要になります。
(参考ソース) 朝日新聞社 http://www.asahi.com/special/08016/OSK200812180095.html
My News Japan http://www.mynewsjapan.com/reports/1277
***「過労死防止基本法」制定実行委員会が求めていること***********************
「過労死」が国際語「karoshi]となってから20年以上が過ぎました。
しかし、過労死はなくなるどころか、過労死・過労自殺(自死)寸前となりながらも
働き続けざるを得ない人々が大勢います。
厳しい企業間競争と世界的な不景気の中、「過労死・過労自殺」をなくすためには、
個人や家族、個別企業の努力では限界があります。
そこで、私たちは、下記のような内容の過労死をなくすための法律(過労死防止基本法)の
制定を求める運動に取り組むことにしました。
1 過労死はあってはならないことを、国が宣言すること
2 過労死をなくすための、国・自治体・事業主の責務を明確にすること
3 国は、過労死に関する調査・研究を行うとともに、総合的な対策を行うこと
【署名へのご協力のお願い】
私たちは「過労死防止基本法」の法制化を目指して、「100万人署名」に取り組んでいます。
≪署名用紙≫(ココをクリックお願いします)をダウンロードしていただき、必要事項をご記入いただいた上で、東京事務所もしくは大阪事務所まで郵送をお願いしたいと思います。
まずは過労死のことや過労死防止基本法を多くの人に知っていただきたいので、ツイッターでつぶやくなどして広めてもらえると助かります。記事の一番下についているボタンからも気軽にツイートできますので、ぜひともご協力お願い致します!
【連絡先】 ストップ!過労死 過労死防止基本法制定実行委員会準備会
HP:http://www.stopkaroshi.net/
twitter:@stopkaroshi ブログの更新のお知らせや過労死についての情報をお届けしています。ぜひフォローしてください!
◆東京事務所(本部)
〒104-0033
東京都中央区新川1丁目11-6 中原ビル2階
Tel・Fax:03-5543-1105
◆大阪事務所
〒545-0051
大阪市阿倍野区旭町1-2-7
あべのメディックス2階202
あべの総合法律事務所内
TEL:06-6636-9361
FAX:06-6636-9364
これは、大学を卒業して新卒で入社した24歳の若者が、働き始めてからわずか4カ月で急性心不全で亡くなった事件です。彼が働いていたのは東証一部上場企業「大庄」の経営する居酒屋チェーン「日本海庄や」でした。
吹上元康さんは、大学卒業後の2007年4月に日本海庄や・石山駅店に配属されました。吹上さんは入社後は朝9時ごろに出勤し、夜11時まで働くという生活を送っていました。そして8月に急性左心機能不全で就寝中に自宅で亡くなりました。4ヵ月間の彼の残業時間は平均して1カ月あたり112時間でした。これは過労死ラインをはるかに超える労働時間です。このような長時間労働が、健康な若者を過労死させたと言えます。
また会社はそもそも長時間労働を前提としたような給料体系を使用していました。会社は最低支給額に時間外労働(=残業)80時間分を組み込んでいました。大庄の「給与体系一覧表」には最低支給額は月19万4500円と記載されていましたが、但し書きに「時間外(労働が)80時間に満たない場合、不足分を控除するため、本来の最低支給額は12万3200円」との記載がありました。つまり、80時間の時間外労働をしないと、満額の19万4500円は受け取れないことになっていたのです。厚生労働省が定めた月80時間以上の時間外労働があると過労死の危険性が高いという過労死ラインを、大庄は当然の前提として契約にしていたのです。
吹上さんが長時間労働していた事実が認められ、2008年12月に労働基準監督署から労災が認定されました。そして、両親が会社と役員を訴え2010年5月に京都地裁での判決がありました。その判決では、裁判所は原告の訴えを全面的に認めました。吹上さんを死に追いやった会社の責任を認め、また「長時間労働を前提としており、こうした勤務体制を維持したことは、役員にも重大な過失がある」と述べ、役員個人の責任も認めました。役員の賠償責任を認めた判断は今までには珍しい画期的なものでした。
今、過労死をもたらすほどの長時間労働、死に至る労働環境を改善していくために、法的な規制が必要になっています。このように、将来有望な若者が使い捨てられるような社会を変えるためには、過労死防止基本法の制定が重要になります。
(参考ソース) 朝日新聞社 http://www.asahi.com/special/08016/OSK200812180095.html
My News Japan http://www.mynewsjapan.com/reports/1277
***「過労死防止基本法」制定実行委員会が求めていること***********************
「過労死」が国際語「karoshi]となってから20年以上が過ぎました。
しかし、過労死はなくなるどころか、過労死・過労自殺(自死)寸前となりながらも
働き続けざるを得ない人々が大勢います。
厳しい企業間競争と世界的な不景気の中、「過労死・過労自殺」をなくすためには、
個人や家族、個別企業の努力では限界があります。
そこで、私たちは、下記のような内容の過労死をなくすための法律(過労死防止基本法)の
制定を求める運動に取り組むことにしました。
1 過労死はあってはならないことを、国が宣言すること
2 過労死をなくすための、国・自治体・事業主の責務を明確にすること
3 国は、過労死に関する調査・研究を行うとともに、総合的な対策を行うこと
【署名へのご協力のお願い】
私たちは「過労死防止基本法」の法制化を目指して、「100万人署名」に取り組んでいます。
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私は大庄の主任研修を受けましたが朝10時から夕方6時まで研修を行い、その後店舗に向かい9時まで働き続けるという流れでした。
10時すぎくらいに社員寮に着きますが、レポートは毎日3つくらい書きます。
これを1週間くらいやりますが、なぜか1万8千円ほど給料から引かれます。不合格になり、次に受けるときは無料ですが、それにしても研修費くらい会社で負担して欲しいです。私の部署は一番給料が安く、主任研修は強制参加でしたから、ものすごく理不尽に思いました。
私がいた部署は9時で帰れましたが、他の部署では12時すぎるまで(あるいはそれ以上か?)店にいた方もいたようです。
「もう2~3日は寝ていない」とかいう人もいましたから。まず間違いとは思います。
私の同期もほぼ一睡もできず、研修中は居眠りでよく怒られていましたね。
私自身にいたっては、あまりにもバカバカしさにやる気をなくし、レポートなんかろくに提出しなかったモンで、呆れられたのかほとんど怒られなかったですが。
前述したように私の部署の人は、強制的にその主任研修を受けさせれましたが、就職する前にそのことは知らされていませんでした。
真面目にレポートを書いても、お偉いさんが気に食わなかったら戻されますから、同期のやつらはホント地獄のような辛さだったと思います。
居眠りするやつがいたら怒鳴りつけ、「研修とは血の出る思いでやるものだ!」とかいいながら、自分で自分の手の甲にシャープペンを何度も突き刺し、手の甲を穴だらけにした講師もいました。
確か、新社員研修でもその講師の講義を受けましたが、なんでかその時は、「気」だか「超能力」だかの実験をやるハメになりましたね。
挙げ句の果てに、「この実験は俺のいうことを信じなければ成功しない。俺のいうことを信じないやつはどこいっても務まらない」とまでいう始末。
カルト宗教にでも就職したのかと思いましたよ。
当然私は主任研修には不合格でしたが、しばらくすると、また強制的に受けさせられそうになりました。
しかし、そのころ店長と喧嘩してしまい、部長の命令で店から閉め出されることなりましたが、その分の給料は払ってくれました。
それで退社することに決め、研修にいく必要はなくなりましたが、むしろよかったと思います。
その研修の最中に、建物から一人の研修生が落ちて亡くなりました。
私は幸いその場に居合わせなかったので、嫌な思いをしなくてすみました。
普通建物から落ちるなんて考えにくいので、限りなく自殺に近い事故だと思いますね。
私の先輩の吹上さんも、過労で亡くなったわけですし。
あと、店長研修にいたっては、有給休暇をとらないと合格しない有り様らしいです。
ブラック企業にもほどがありますね。
普通であれば異常だと感じるはずの働き方に疑問をもてなくなるのはとても恐ろしいことです。それが誰の目にもおかしい過労死につながるんだというのが、お話から容易に想像できますね。
ワタミの事件をきっかけにしてこうした体験談を多くの人と共有することで、「どこもそうだから仕方ない」ではなく、「社会全体がおかしい」という意見に今つながってきています。この怒りを意味ある形でぶつけ、法律として形にしようというのが過労死防止基本法です。
貴重な体験談をお聞かせ頂き、ありがとうございました。
う~ん、人格を作り変えるというか、いや、少しちがいますね。
2つほど根拠があります。
というのも、講師の方々はまちがいなく善意で研修をしています。社員の人格を否定するつもりもないし、洗脳している気はないと思います。
まあ、自分たちが洗脳地味た真似をしていることに、全く気づかない方がある意味恐ろしいですが。
あと、洗脳自体は大方失敗していると考えています。
私が初めて働いた店舗の調理場は、20代~30代人が三人、40代が一人、50代が一人、70代が2人いましたが、一人を除いて洗脳されているように見えませんでした。
それどころか、「あれは洗脳研修だな(笑)」と笑い話のネタにされていましたね。
だいたいあんなアホな研修を受けたら、みんな不満持ちますよ。陰で悪口いうやつは多かったです。講師の「手の甲穴だらけ事件」は凄かったです。
「アイツは頭がイカれている」とかいわれてしたよ(笑)。
妙な奴隷根性を持つを奴もいましたが、もともとそういう人格だったように思えます。
しかし、研修が洗脳地味ているのは事実です。
研修センター長なる人物が、研修の最高責任者なんですが、その人がはじめて教えてくれたことは、
「損な人間になるな。損な人間とは、例えば、『あの人のいうこの部分は正しいと思うがこの部分は悪い』と考える人であり、人のいうことはすべて信じろ」
というかなり無茶な理屈でした。
外食の世界がブラックな原因の一つは、料理人の世界が閉鎖的だったからもありますね。
洋食を教えてくれた講師の方は、「30年前のコックは、ヤクザと同義語だった」と述懐していました。この方は40代半ばくらいだったと思いますが、「おれの若かったころでも相当辛かった。調理場には60過ぎの人もいるが、彼らはもっと厳しい環境だったから、本当はお前らを殴りたいくらいに思っているから気をつけろ」
とアドバイスをくれました。
板さんの世界って、それこそ親方に包丁突き付けられたり、冷蔵庫に入れられたりした経験がある人がいます。
昔であれはあるほどね。
「俺はこれで修行した」とか思っている方もいるでしょう。
一番ひどい話は、70代の板さんが若い頃に、油鍋に足っこんで大火傷しながらも働かされた事例です。
当時の人事部課長は、30代後半くらいで現場出身でしたが、「自分が店で働いていたころは、板さんが酒飲みながら仕事していた」と話してくれました。
昔に比べて、今はずいぶんマトモになったらしいですが、もともとこういう世界だった以上、ワタミや大庄がおかしくても無理ないですね。