[Capricious Model Rail Factory] ** 気まぐれ鉄道模型工房 **

European/British/Japanese railway modelling in OO/HO/N

キングスホビー N大型木製客車キット組立 5

2017-12-27 19:46:53 | [jp] 鉄道模型 日本型N

先々週から、日本人や英国人の同僚が周囲でゲホゲホやり出して、伝染って休む奴まで居たのだが、小生には不思議と伝染らず、ワシアホやから風邪引かへんねん~、とか言っていたのだが、土曜に休暇に入った途端に熱が出て、クリスマスは寝床で過ごした。そう言えば若い頃は少々具合が悪くても出勤し、土日に力尽きて寝込んでたなと思い出したが、社畜の頃の行動プログラムがまだメモリのどこかに残っていたのか。やっと熱が下がったので、発病前に仕込んだネタでも。

英国各地の保存鉄道は晩秋になると店仕舞いしてしまうが、12月にはサンタスペシャルと称して蒸機列車を運行する。子供をダシにして汽車を見に行きたいお父さんが結構多い様で、どこも繁盛している。

Keighley & Worth Valley Railway。Yorkの真西辺りにある中規模の保存鉄道。訪問日は雪ではなく雨だったが、かなりの乗車率だった。保線作業のボランティアの皆様、雨の中ご苦労様です。

kwvr.co.uk/

 

車体のハンダ付け工程は粗方終わり、最後に残ったのが展望デッキ。 

天井、内妻、床板のコ形真鍮パーツと、展望デッキ手すりのコ形洋白パーツを組んで箱にする。手すりパーツは事前に曲げ癖を付けておく。案ずるより産むが易しで、サクサク組み上がった。 

手間取ったのは雨樋パーツで、エッチングパーツを2枚重ねて、妻上端にハンダ付けする訳だが、位置決め方法に悩み、結局洋白板の切れ端で押え冶具を作り、上からハンダを流した。妻板の模様を潰さずに付けられたが、拡大すると少し歪んでいてorz。まあ肉眼では判らないのでこれ位で勘弁してやる。

あとは雨樋の長さを調整して車体に付けて完了。

 

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【新車導入】 HO Trix CIWL客車

2017-12-17 07:48:54 | [jp] 鉄道模型 欧州型HO

HornbyのIEPは、試作品がHPに出ているが、発売がまたしても2月に延期。英国と中国が組んで納期を守れる訳がないので、元々期待はしていない。中国に外注している模型は蟻を筆頭に大幅遅延がデフォなので、大体予定通りに出してくれるKATO、Tomixが神に見える。

木造ダブルルーフのマイブーム状態に陥ってる時に、ebayを 物色していたらこんなの見つけて、早速お買い上げ。二代目オリ急ワゴンリ客車で、大昔に小鳥の方で模型化していたが(持ってるが)、寝台車も3軸台車を履いているナンチャッテで(それはそれで有りだと思っているが)、漸くHOの方で正当な模型を出してくれた。

5両基本セットの箱がやたら大きく、配達を受け取った嫁に怪訝な顔をされた。いつもの事なので気にしないが。 

荷物車。荷物扉が開閉する。閉状態でロック出来ず、ちょっと傾けると開いてしまう。蟻じゃあるまいし、余計なギミックは要らん。室内点灯化のついでに固定してやる。 

 

寝台車を両側から。屋上の手すりは軟質プラで折る心配は無いが、質感が気になるので交換するかも。 

食堂車。 調理室が狭いが、調理間に合うのか?

 

 

室内点灯化と書いたが、台車に集電板が付いてたので、試しに通電したらば、室内灯標準装備でした。もう少し電球っぽい色に変えてやるか。

 

という訳で、今年の自分へのご褒美でした。牽引機は色々有るので大丈夫。

 

 

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キングスホビー N大型木製客車キット組立 4

2017-12-09 21:04:27 | [jp] 鉄道模型 日本型N

クリスマスが近づき、英国人が休暇準備モードに入って、面倒な仕事は「来年にしようぜ」とか言い出した。まだ早いだろと思いつつ、言っても無駄なので、年明けに次のアポを入れる。社内にも取引先にも、来週辺りから早々と休暇に入る奴もいて、仕事が進まなくなる。東北地方の陰気な冬から逃げ出したいのは判るが。

 

側板と仕切板を組み合わせて枠に組み、扉を取り付け、妻板を付けると、車体のハンダ付け工程はほぼ完了。 

窓上に明り窓が並んでいるのは、2段寝台のスロネ。

側板に仕切板を車体裾を合わせてテープで仮止めしてハンダで固定。次にデッキ部の雨樋を天井板に押し付けてハンダ付け。 

仕切板に扉をハンダ付けして、妻板をテープで仮止めしてハンダ付け。ハンダは要所に流すだけだが、Nなのでこれで充分。 

 

床板にトラス棒と床下機器を取付。機器箱は書割だが、これで充分だろう。後で気になったらプラ材で箱にするかも。 

ハンダ付け工程はここまで。 

この調子だと年内に9両のハンダ付け工程が終わりそう。

 

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Durham地域の鉄道史 6 Newcastleの郊外電車

2017-12-06 22:34:13 | [jp] 歴史

前回Shildon – Newport電化路線の記事で触れた、Newcastle近郊電車の話。

1904年に、NE鉄道がNewcastle近郊路線を600V第三軌条方式で電化し、電車を新造して近郊輸送を開始。切っ掛けは、Newcastleトラムが郊外路線を開業し、近郊区間の蒸機列車から通勤客をごっそり奪ったため。Tyne川北岸河口までの路線と、High Level Bridgeを渡って南岸河口までの路線を運行。川沿いに多数の港湾、造船所、工場があり、思惑通り、トラムから通勤客を奪い返すことが出来た。

https://www.lner.info/locos/Electric/ner_tyneside.php

英国の鉄道情報はなかなか日本に紹介されないが、近くに住み着いたお陰で、好ましいスタイルの木造ダブルルーフ電車の存在を知ることが出来た。増備車は丸屋根に変更。荷物電車だけOOでキットが出ているらしい。

因みに、同時期にLiverpool近郊で運行を始めたMersey Railwayにも、木造ダブルルーフ電車が居た。個人的にはこっちの方が好み。

https://www.emus.co.uk/zone/mersey/mersey.htm

 

LNERに統合後も電車運転は継続され、1934年に食パン顔の鋼製連接車が導入された。わざわざ連接車にするか?

https://www.lner.info/locos/Electric/lner_tyneside.php

Newcastle駅東側の、今は駐車場になっているスペースに、3面6線の電車専用着発ホームと1面の荷物電車ホームがあった。その電車ホームから、列車線を横断して各方面に電車を走らせるための分岐群がこちら↓。左方向はHigh Level Bridgeに繋がる。規格外の分岐、クロスを大量に敷設。ここまでやるか英国人。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Newcastle-on-Tyne_Station_from_the_Castle_geograph-3950092-by-Ben-Brooksbank.jpg

上写真はNewcastle Castle屋上から撮影。現在の姿がググル地図で見られる。LNERの連接電車は、既に国鉄標準仕様の外開き扉電車に置き換えられている。

 

1960年以降、地域産業の衰退と共に沿線の工場群は閉じられ、通勤需要も激減。車両、設備の老朽化により1967年に電車運行は廃止され、ローカルDCに置き換えられた。Newcastle駅の電車ホームは潰され、鬼線路も極普通の配線になってしまった。

近郊電車路線は1980年に直流1500V架線電化のメトロ線として再編復活。地下線で市内に乗り入れ、Queen Elizabeth橋でTyne川を横断。空港やSunderlandにも延長されて便利になった。廃線跡を利用してDurhamまで延伸する計画もあるが、具体化していない。

 

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