今日は土曜出勤だった。
営業部の勉強会を担当し、午後は今期の売上数字の最終予想、夕方のMTGで来期の課題予測…一日中会社にいたけど忙しく充実した一日だった。
来期は何が何でも今期のクリア出来なかったことをできるようになりたい。
数字達成を絶対として未来を固定して課題をひとつずつ解決していこう。
今夜、ようやく今週読みたかったきじを読めた。
やっぱり、素晴らしい人間だなぁ イチロー選手は。
以下スクラップ
「耐える力、負けない」 イチローが語る競争世代
日本の高度成長を支えてきた団塊世代の子供たちである「団塊ジュニア」。その中心を占める1973年生まれが今年、40歳となる。日経産業新聞の創刊年でもある73年の出生人口は、209万人と最近の約2倍だ。厳しい受験競争や就職氷河期を経験し、荒波にもまれてきた。企業の課長・係長クラスに位置し、中核的な役割を担い始めたこの世代が何を考え、どこへ向かおうとしているのか。その思いを聞いた。初回は、米大リーグのイチロー選手。
今年40歳を迎える世代は人口が多く、就職する時は不況で狭き門だった。他の世代との違いを感じるか。
「世の中に出ると、そこには競争がたくさん存在する。学校教育の中では楽しみを与えながら、社会に出てからの免疫をつけてあげることが大切なように思う。僕らの世代はまだそれが存在していたように記憶している。『耐え忍び持ちこたえる力』という点で、ゆとり世代と呼ばれる若い世代に負けるとはとても思えない」
子どもの頃の競争経験が強みになる?
「少なくとも僕にとってはそうだ。職場でつらい時間を過ごさなくてはならない時、その人の支えになっているのは、大切な人の存在以外では、過去に経験した苦しい時間や理不尽な体験であることが多いのではないか。社会に出ると理不尽なことにたくさん遭遇する。正論だけでは生きていけない」
「僕にとって学生時代の理不尽な経験は、高校時代に2年半過ごした寮生活だ。あんな経験は2度とごめんだ。この40年の中では、ずぬけて過酷な経験だったと言える。しかし、この体験はその後の自分を確実に支えてくれている経験でもある。教育のあり方がどうあるべきなのか、とても難しい問題だ」
■不本意でも本気
同世代のサラリーマンは会社の中で重荷を背負う立場になっている。
「世の中にはやりたいことをやれている人などほとんどいない。上司の文句ばかり言っているサラリーマンも大勢いると思うが、本来、やりたくないことに本気で向き合い、好きになろうと努力し、最後は本当に好きになって、結果を出している人は偉いと思う。そんなサラリーマンを、僕は尊敬する」
10月に40歳を迎えるが、数字の重みを感じるか。
「子供のころや20代の時、40歳になったら多くの経験をしてすごい大人になっているんだろうなと想像していた。しかしその年を迎えると自分がそれなりになったなどととても思えない。だから当然重みを感じることもできない」
子どもの頃に描いた40歳にはなっていないと?
「子供の頃、40歳になった自分がこんなにも子供であるなんてとても想像できなかった。頭で思い描いていても実際にそこに到達してみて初めて知ることがたくさんある。きっと人生はその繰り返しなのだろう。いろいろな知識を簡単に頭に入れられる時代。頭で理解するのではなく、身をもって大切なものを得られる生き方ができたら最高だ」
「米国に渡った2001年に警官から銃を向けられたことがあった。何年か後、車に爆弾を仕掛けた、とメッセージが届いたこともあった。こういうこともあって、死について考えるようになった。でも死について考えだすと、それまでよりもはるかに生に向かっていこうとする自分が現れた気がする」
■変わる選手寿命
プロ野球選手にとって40歳は1つの壁なのでは。
「世の中では多くの事が前に進んだのに、いまだに野球選手は40歳前後が定年という価値観が残っている現状は僕にとってはクエスチョン。食、住、野球をとりまく環境、道具の進歩、医療の発達など、昔とは比較できないほどいろんな事が前へ進んだ。なのに、選手寿命だけが停滞しているのは問題だろう」
自分は変わらないのに周りの見方が変わるということか。
「個人競技であったとするなら、今の状態で引退を考えることはあり得ない。ただ、野球は団体競技なのでポジションが限定される。この先、理不尽なこととも戦っていかなくてはならないと想像しているが、それも受け入れ、目の前に現れる壁と対峙していく覚悟だ」
同世代との付き合いは。
「付き合いは少なく、50代以上や上の世代が比較的多い。付き合いの幅は極端に狭いが、その関係はとても深いと思う」
就職氷河期をくぐり抜け、鍛えられてきたこの40歳世代が、さらに成長するには何が必要か。
「僕が教えてほしい。そもそもこれまで自分が成長していると実感したことなどほとんどない。自分が成長しているなんて自分で思えるものですかね。(成長とは)第三者が評価したり感じたりすることのひとつのように思う」
「ただ、成長するとしたら、真っすぐそこに向かうことはないのでは。進む、後退するを繰り返して、ちょっとだけ前に進む。つまり、成長には後退も必要だと考えている。様々な回り道をして、遠回りに見える道が、実は最も近道で味わい深いものであるような気がする」
回り道をしていても常に前進するモチベーションを抱き続けるにはどうしたらよいか。
「簡単なことだ。とにかく満足すること。それができれば次の目標や楽しみが生まれる。でもこれは自らに厳しい人間であることが大前提だ。よく『満足してはいけない、満足したらそこで終わりだ』という言葉を耳にする。これは自分に甘い人間に当てはまるように思う。小さな満足を重ねていくことで、モチベーションがどんどん上がっていく。満足感や達成感は次への大きなエネルギーだ」
■失敗したら自分を問う
40代が直面する壁、失敗をどう乗り越えたらよいか。
「40代に限らず自分が失敗したと感じたことと、どう向き合うかは大切だと思う。人との付き合いにも当てはまると思うが、うまくいかなかった原因をどこに向けるのか。うまくいかなかった原因を、最初に自分以外の第三者に求めてしまう人はなかなか前へ進めない。まずは自分に何が足りなかったかを問うべきだろう。それができて初めて失敗を次への力に変えられるし、その人自身の成長を自ら促すことができるのではないだろうか」
競争を経験してきた世代も、不惑を迎え、リーダーシップや組織論に悩むことが多くなる。
「人を見極め、導きながら人を動かす、ということはとても大変なことだろう。人の上に立つ立場は日々神経をすり減らしていくことになる。人に使われる立場は思うようにできないストレスを抱えていることが多いだろう」
「言えることは、それぞれの立場にそれぞれの苦労が存在するということだ。上の立場の人間は下の立場の人間に敬意を払う。下の立場の人間も上の立場の人間に対して敬意を払う。そのような関係を構築するには、いろいろなことへの意識が高くないとできないうえに、時間もかかるから、とても難しいことだが、それができたらその組織はとんでもなく強いだろう」
■自国以外の経験は宝物
課長クラスなど企業の重要なポストを任されるようになる40歳世代。これまで以上にグローバルな視点が求められ、もっと世界に出るべきだとの声は多い。
「自国の文化になじめず、『逃げ』の手段として外に出ることに意義があるとは思わないが、純粋な思いから世界に出てみることからは学ぶことがたくさんあるように思う。そして自分は完璧じゃないことを知り、でも自分が考える完璧に向かって進んでいく。そうあることができれば、世界のすごいヤツらとも戦えるのではないだろうか」
「僕の場合は米国のごく一部分に触れているにすぎず、とても『世界』とはいえない。それでも野球を通して自国以外の文化や習慣に触れられたことは僕にとっては宝物だ。何より良かったと思うことは、『人の痛み』を察するようになったこと。日本人の価値観では考えられないことが次から次へと起こり、心に傷を負ったこともあった。おそらくずっと日本にいては、味わえなかったことだろう。日本人としての矜持(きょうじ)という意味では、米国に行ってからの方がそれまでよりはるかに大きいものになっている」
「余談だが、先日、日本で飛行機に乗る機会があって、搭乗してから2時間待たされた。でも、乗客は誰一人として文句も言わずにじっとしていた。こんなことができるのは日本人だけなのではないか。米国でプレーするようになってから、こういうところで、日本人としての誇りを感じるようになった。日本人はすごいんです」
世界で戦う日本人選手が増えた野球界とは逆に、産業界では日本の存在感が低下している。
「(米国で)最近は買い物に行っても中国語の表記はあちこちで見るが、日本語はみかけない。以前は日本語表記が多く、日本人スタッフもたくさんみかけたので、確かにそう感じることはある。でも、外国製品であっても、そこで使われている技術は実は日本人が開発したということが多いのではと想像している。だから、技術が外に出てしまったという状況を招いてしまった国や企業に対しては、それはいかがなものかとは思う」
「安倍晋三首相のこと、めちゃくちゃ応援しています。ぜひ頑張ってほしいです。政権交代してからわずかな時間でこの流れや結果ってすごいことなんじゃないですか?自分ができることはすべてやる、という覚悟があるように僕には見えます。円が高くなれば『大変だ』と言われ、安くなっても『大変だ』と言われる。批評家の言うことなど気にしないで、ご自分の信じていることを貫いていただきたい。メディアも含めてみんなで盛り上げていきましょうよ」
■株式投資で時流つかむ
経済動向をいつもウオッチしている?
「株と為替に興味があって、初めて株を買ったのが中学生の時。『ファミコン』の株取引を楽しめるゲームソフトで遊んでいた。高校時代はスポーツ欄より株式欄を見ていた。今でも滞在先のホテルで日経新聞をリクエストしている」
「今は応援したい企業の現物株を買って配当を少しもらうというスタンスで投資している。僕のイメージでは株式市場を活性化させているのは投機筋と呼ばれる人たちなんだろうが、僕は生計を立てるつもりはないし、そんなこと素人にできることではないことくらいは知っている。でも将来は投機筋の仲間入りをしようかなと思うこともある。それは年を取ってからの楽しみにしておく」
株式投資の魅力とは。
「世の中の流れが分かりやすく見えること。野球も経済も、自分なりに先を読むのが好きだ」