奥田民生のベスト・アルバム『記念ライダー1号 ~奥田民生シングルコレクション~』と、『記念ライダー2号 ~オクダタミオシングルコレクション~』を購入。デビュー20周年の集大成的な30曲が、『1号』と『2号』にそれぞれ収録されていますが、この区分に深い意味はそれほど無いようで、単に『1号』が日本語タイトルの曲、2号が英語・カナタイトルの曲という、ただそれだけのことというのが、何とも民生らしいですな。他人とは違う独自のスタイルを貫けば、「変わったヤツ」と指を差されるこの世にあって、民生はどこまでもダラダラでシンプルでお気楽極楽スタイル。まさに「雨降りでも気にしない 遅れてても気にしない(by「マシマロ」)」なのです。
こう書くと、さも頑張って生きてくことが阿呆らしいかのように聞こえがちですが、彼の楽曲をきちんと聴けばそんなことはない、というのは明白。「汗をふいて涙ふいていつかなれるんだぜ」という男の夢もあれば、「さすらいもしないでこのまま死なねぇぞ」という強い意志も、きちんと持っているのですよ。ただ、本作の唯一残念なところは、全てのリリース・アイテムを持ってる人には不要の一品なんだよねー。つまりレア・トラックとか、未発表曲とかのコレクター的な要素が全くないのです。せめて初回限定盤でもいいから、そういうプラスアルファ的なものが欲しかったところですね。