Love Life Rock

行こう 昨日までのキミを 苦しめたもの全て
この世の果てまで 投げ捨てに行こう
(この世の果てまで)

彼女

2006年09月16日 | Review
 aikoのニューアルバム『彼女』を購入。初回限定盤はジャケット違いに加え、カラートレイとブックレット付き仕様となってます。サウンド面は、ここ数作で言われていたような「どれも似たような感じ」という意見を一掃する内容となってて、バラエティさに富んだ印象がありますね。これについては、ねすさんも高評価を与えたいと思います。一方、歌詞は年を重ねるごとに情念さが深まっていってるというか・・・もはや「恋の奥ゆかしさ」というレベルではないような(笑)。どんどんと「思い続ける一途なあたし」の存在が強くなってる感じがしますが、聴く側が受け止めきれるのかどうかが、強い共感を得るか得ないかの一つのポイントになるような気がしますね。ねすさんも全曲マンセーではなくて、曲名はあえて書きませんけど、元彼と会って女々しくあーたらこーたら、っていう曲がどうしても受け入れられなかったです。男性なら同様の感想を持った人が、それなりにいるのでは?と思うんだけどなぁ(笑)
 また、全体を一枚の作品としてみた場合の“カラー”がやや薄いような感じもしますが、1曲1曲のクオリティは非常に高くて納得の出来です。やっぱりイチ押しは、M12「瞳」ですね。『これから始まる毎日にきっと降り続けるのは 小さくて大きな生きる喜びでしょう』という詩に、常に前向きで、相手を包み込むaikoの大きな愛を感じました。この曲だけのためにアルバムを買ったとしても、損ではないはずです(笑)