ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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鹿児島「ファミレス過労・脳性麻痺」事件 残業月200時間超、過去最高2億4千万円で和解

2013年08月05日 | Weblog

 鹿児島で和食、回転寿司、焼き肉などのファミレスを運営する康正産業の店舗責任者・松元洋人氏(発症時29歳、現39歳、実名)は、04年4月に店の正社員が2人欠けたが補充されず、月平均200時間超のサービス残業を強いられた。松元氏は203日間も休日なしで働き、同年11月10日早朝4時15分頃、自宅でうめき声を上げ、救急車で搬送。心室細動による低酸素脳症で脳性麻痺となり、意識不明の状態が続いている。松元氏の両親は、息子と連名で07年4月、鹿児島地裁に提訴。主治医は「人一人殺したのも同じ」と述べ、父親は「ごく平凡な一家庭をメチャクチャに壊しました」と陳述書で語った。10年2月16日の一審判決は、会社に1億9491万円の支払いを命じた。その11日後、会社は裁判外にて、過労を巡る損害賠償額としては過去最高といわれる2億4千万円で和解。植物人間状態の場合、介護などの費用がかかるため死亡よりも高額となる。ファミレスを舞台にファミリーが壊された“殺人事件”の全容を詳報する。
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【Digest】
◇深夜の報告業務に「勘弁してほしい。何も夜やることないのに」
◇年上社員に罵倒され号泣、「支配人にはなりたくなかった」
◇「人件費率」のノルマに追われ「仕事がキツ、身体がキツイ」
◇「人一人殺したのと同じ」主治医
◇「残業代を一切払わない体制に根がある」裁判所
◇一審判決で会社敗訴、1億9491万円の支払い命令
◇2億4千万円で和解、「サビ残はもうしていない」会社
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 http://www.mynewsjapan.com/reports/1864
 
 
 2013年7月31日付のMyNewsJapanで記事
 
「鹿児島の「ファミレス過労・脳性麻痺」事件 残業月200時間超、203日休みなしで植物人間に→過去最高2億4千万円で和解」
 
を企画、取材、執筆しました。

 

 写真は、鹿児島地裁。

 


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