ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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人気漫画家「怒りで仕事が手につかず」暴行、わいせつ

2013年08月29日 | Weblog

 2013年8月16日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
 
「朝刊ピックアップ」で記事 
 
「人気漫画家「怒りで仕事が手につかず」暴行、わいせつ」
 
を企画、取材、執筆しました。

 

 けさの日本経済新聞に「強制わいせつ罪、漫画家を起訴」という記事がある。それによると、『モリのアサガオ』の作者として知られる漫画家・郷田マモラ(本名・上之郷守、50歳)が、警視庁に逮捕され、東京地検に起訴されていたことが明かになったという。

 『モリのアサガオ』とは、死刑囚と刑務官の交流を描いた作品で、文化庁メディア芸術祭漫画部門大賞を受賞し、映画化、ドラマ化もされている。ほかにも、遺体解剖の女性監察医が主人公の『きらきらひかる』、裁判員制度を扱った『サマヨイザクラ』、冤罪の闇にスポットを当てた『あしゅらみち』を手掛ける社会派の人気漫画家。

 事件については、民放の電子版の方が詳しい。フジテレビによると、郷田氏は今年4月、東京都国分寺市の事務所で、「女性に対し、頭に硬球を投げつける暴行を加え、『怒りで仕事が手につかない。これをどうしてくれるんや。そんなんで機嫌が直るか』などとおびえる女性に、怒号を浴びせて脅迫し、わいせつ行為を強要したという。その翌月には、同じ女性に対して、顔面に硬球を投げつけ、両手で胸部を突き飛ばして転倒させたうえ、後頭部を足でけるなどの暴行を加え、全治2週間のけがをさせた」という。

 これを読む限り、尋常ではない暴力だったことをうかがわせる。ちなみに、女性の後頭部を蹴っている点が、島田紳助が04年10月25日に大阪のABC朝日放送内で起こした事件を彷彿とさせる。

 この事件の被害者はコラムニスト勝谷誠彦氏のマネージャーAさん(当時40歳)。関係者はこう語っている。「彼女が紳助に暴行を受けたのはテレビ局内で出くわした彼にあいさつしてしばらく時間がたってからだそうです。彼女のあいさつの仕方が気に障ったのでしょうか。突然紳助に声をかけられて誰もいない局内の控室に連れていかれた。彼女はその時ドアにぶつかり、背中を打撲して足も捻挫した。それから紳助は部屋に鍵をかけて、彼女の頭を4、5発以上思いっきり殴った。拳で頭をガンガンと。その時の紳助は普段のにこやかな表情が消えて悪魔の形相だったそうです。彼女は“やめてください”と頭を抱えて壁まで後ずさりしたが、今度は髪をワシづかみにして“おまえみたいな女は”と言って壁にゴン、ゴンと4、5発以上もたたきつけた。彼女は本気で“殺される!”と思ったそうです(略)彼はまるで気が狂ったようだったと言っています。素手で殴るだけでは気が済まなくなり、彼女が持っていたリュックをひったくり、それを振り回して顔面を殴りつけた。その衝撃で左耳は音が聞こえなくなったそうです。ますます激高した紳助は“オレを誰だと思っているんだ”と怒声を浴びせながらAさんの顔一面にペッとツバを吐きかけた。ツバは彼女のメガネに飛び散り、アゴ付近にまで垂れたそうです。さらに手に持っていたリュックを床にたたきつけ、物すごい勢いで足で踏みつけ始めました」(日刊ゲンダイより)

 漫画家・郷田マモラ氏も島田紳助も、駆け出しの売れていない頃なら、こんな暴力沙汰は起こしていなかったのではないか。成功して富を得て、功名を成したことで、次第に謙虚さを失い、思い上がって女性に暴力を振るうまでに“人変わり”してしまったように見受けられる。出世した人間の残念なケースとして教訓にしたいところだ。(佐々木奎一)


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