ジャーナリスト活動記録・佐々木奎一

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小6にビール、サワー飲み放題で居酒屋摘発

2013年05月15日 | Weblog

2013年4月26日、auのニュースサイト EZニュースフラッシュ増刊号
 
「朝刊ピックアップ」で記事 
 
「小6にビール、サワー飲み放題で居酒屋摘発」
 
を企画、取材、執筆しました。

 

 今月は「未成年者飲酒防止強調月間」にあたる。そんな中、けさの新聞に「小6にビール 口コミの居酒屋」(東京新聞)、「小6女児に酒提供の疑い」(産経新聞)という記事があった。

 記事によると、小学6年~中学3年(12歳~15歳)の少女6人にビールやサワーなどの酒を提供した容疑で、横浜市鶴見区の居酒屋「台屋」の女性従業員2人と会社が25日、神奈川県警幸署に書類送検されたという。

 同署によると、送検容疑は1月6日。まず、少女2人が午前1時半から2時間飲み放題コースで飲酒。2人の話を聞いた別の少女4人も同日午後8時~10時半に酒を飲んだ。少女らは「子どもにも酒を出してくれると口コミで広まっていた」と話しており、従業員は「子どもだと分かっていた」と容疑を認めているという。

 ちなみに、未成年者の飲酒防止を啓発するアルコール健康医学協会によると、未成年者は脳が未完成なので、アルコール摂取により、脳の神経細胞を破壊し、脳委縮を起こりやすいという。性腺が萎縮して、勃起障害、月経不順になる可能性もある。アルコールを分解する酵素の働きも未発達なので、急性アルコール中毒になる危険も大人に比べ高いという。だからこそ、大人の責任で、子どもに飲酒をさせないようにする必要がある。

 なお、いうまでもなく酒は大人にとってもリスクをはらむ。例えばWHO(世界保健機関)によると、大量飲酒やアルコール依存症は、脳萎縮や認知症の危険性を高める。また、過度の飲酒は口腔・咽頭・喉頭・食道・肝臓・大腸がんと、女性の乳がんの原因となる。少量の飲酒で赤くなる体質の人は、食道がんの原因にもなる。ほかにメタボリックシンドローム、肝臓病、膵臓病、アルコール性肝炎などの恐れもある。

 妊婦の飲酒が胎児に悪影響を与えるのも周知の事実だ。特に妊娠7~12週目の間の飲酒は、顔面変形、低出生体重・低出生身長に関連性が明白にある、という調査報告もある。(米カリフォルニア大学の研究チームの調査結果。日本医療・健康情報研究所データベースより)

 その一方で、酒は百薬の長ともいわれており、少量・適量なら、循環器疾患や認知症の予防になるともいわれる。酒と上手に付き合う、大人の飲み方が求められよう。


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