本日 横河電機Gにて春の招待試合 法政
成蹊の一戦が行われた。
もう一度法政がプライドを取り戻す為には、こんなところで、いい試合をしては
いけない。圧倒しないと強豪校への挑戦権は得られないと思いながら会場へ向った。
とはいえ、関東戦でも、まだまだのレベルだったので、そこまで出来るかどうか?
むしろ接戦になりやしない? 最悪の事も考えていた。
結果は以下の通り。
法政 成蹊
前半 38 7
後半 29 0
合計 47 7
(得点)
前半:竹下T(G×)⇒後藤T(G○)⇒森谷T(G○)⇒半井T(G○)⇒草間T(G×)
⇒西内T(G○)
後半:川原田PG成功⇒金T(G○)⇒宮田T(G○)⇒金T(G○)⇒松原T(G×)
法政勝利
相手のレベルもあるし、課題も多いが、この結果にはちょっとした安堵みたいな感情
がある。
まずは、Aにおける小野木監督の初勝利を祝いたい。
まだまだ課題も多いが、就任から3週間と経っていない中で、我々ファンにも
方向性と成果が見えて、一歩ずつ前進しているのが見えて嬉しい。
もちろんまだまだ遠い道のりではあるが・・・。
今日の試合内容はこんな感じ(尚、間違いがあればご容赦を
)
・6分 22mラインあたりでモールから西内選手が猛突進。そこから高城選手
が大外の竹下選手へ。竹下選手が右サイドを突破しトライ。
・11分 成蹊陣内右サイドにおいて5mラインアウト。素早くモールを組むと
そのまま押し切り、後藤選手トライ。
(後藤選手のトライ)
・16分 またしても西内選手の突進から右に展開。川原田選手がギリギリまで敵を
引き付け、飛び込んできた森谷選手にナイスパス。そのままトライ。
・18分 法政陣内中央 10mラインと22mラインの中間あたりで岡本選手より
半井選手がパスを受けると、大きく左サイドにまわって駆け上がる。
スピードに乗った素晴らしいラン。何人かわしたのだろう?
敵陣に入ると再び相手ディフェンスを2人ほどかわしながら中央に切り込み
トライ。昨日同様50mはあろう圧巻トライだった。
(半井選手 Aデビューも堂々の活躍)
・24分 相手に一瞬の隙を突かれトライを奪われる。
・34分 相手Gライン手前でモールで押し込み、草間選手がトライ。
・38分 相手陣内Gラインまで10mないと思うが、スクラムをFWが押し込み
西内選手がターンオーバー。相手ディフェンスもあり体制を崩すも、直ぐ
立ち上がり、振り切ってそのまま突進しトライ。
なんと強靭な足腰だ。
前半終了 法政38-7成蹊で折り返す。
前半、関東戦で出来なかったランニングラグビーを意識している様子がプレーに
出ていて、随所に素晴らしいプレーが見られる。
FWも前に出ていて、関東戦よりいい。
得点で見ると、元を辿れば西内選手の突進を起点にした得点ケースが目立つ。
西内選手 なんちゅう体幹の強さだ。倒れない。引きずって突進する。
ディフェンス面でも大活躍。
本当に一年なのか?と思う。
また半井選手も倒れないランスキルもさることながら、ディフェンスも
いい。
ディフェンスも全体的にだいぶ修正できている。タックルは昨年と比べ格段に良く
なっていると感じる。
もっともタックルはいいのだけれども、中々ターンオーバーできない。
だから得点差とは裏腹に、成蹊に攻め込まれている時間も長い。
この辺は課題だと思う。
(後半)
後半から堀選手に代わって小池選手を投入。
ここで一気に仕留めたい法政。しかし、SOの安易なキックミスから自陣に
釘付けになり、これ以降、SO責任を感じてか精彩がない。弱気のキックや不用意な
パスなど、苦し紛れのプレーが目立ち、途中 本村選手がキックを担当するあたり
自信を失ったのか?
この時間帯で結局成蹊を仕留めきれず、押せ押せの感じは失せ、こう着状態となる。
またFWの動きも後半早々悪くなり、まだまだフィットネス不足を感じる。
・後半19分 岡本選手が負傷すると、ついに金選手を投入
停滞していた流れが変わる。
(金選手 投入 ついにAデビュー)
・23分 成蹊陣内10mラインを超えたあたりで金選手に成蹊選手が
ハイタックル。
ここで川原田選手がPGを決めて、後半ようやく得点をとる。
・27分 高城選手からパスを受けた金選手が中央ポスト下にトライ。早速結果
を出す。
・30分 法政のポッカリ空いた隙を突かれ成蹊選手が独走。法政Gポスト手前まで
持ち込まれあわやトライを奪われる大ピンチ。そこに半井選手がよく戻り、
鬼タックルでピンチを防ぐ。攻守に凄い。
今度は小池選手が自陣からボールを受けると、昨日と同様猛突進で大きく
ゲインして逆襲。今度は左に展開。
そして西内選手がまたまた敵陣に大きくゲインして入ると、宮田選手が
フォロー。そのまま30m近く走り、回り込んで中央ポスト下にトライ。
良く走った。成蹊は足が止まる。
・31分 金選手30m近く走っただろうか? これまでの試合、どちらかというと
パスとかディフェンスの上手さなどで目立った感じだったが、今日見せた
ランスキルも素晴らしい。3人ほどかわしてトライ。
僅かな時間で2トライは素晴らしい。
(金選手の2トライ目 お見事
ボケてしまった
)
・34分 敵陣10m中央あたりから小池選手突破で西内選手へ。
今日も見せるこの二人の大幅ゲイン。そして竹下選手へ。そしてここから
大きく左に展開。成蹊翻弄される。最後は、後半30分過ぎ、半井
選手に代わって出てきた松原選手の切れ味鋭い走りで左サイドにトライ。
(松原選手 A戦では初トライ? 素晴らしいトライだった)
そして試合終了。60点差の圧勝だった。
が・・・・後半20分近くの膠着状態は、法政の課題が凝縮されていたと思う。
仕留めるところで仕留めれず、ズルズル悪い流れになった。
まあ金選手が入り、もう一回突き放せたのは精神的な進歩のような気がする。
ただ、複雑な思いがある。新人のA初デビューの半井・小池・金選手は期待以上の
働き。十分Aで通じた。
嬉しい限りだが、その反面、1年生が目立ち、上級生が目立たない。
これは心配になる。
相当頑張らないと、秋には実力で選べば下級生が多く占める状態になりそうだ。
あと個人的には、オープン戦も残り僅かだし、今後のことを考えれば、
Reの選手をもっと早い時間帯で試して欲しかった。
交代時期が遅く、何も出来ない。
ちょっと残念に思う。
まあ、指導陣には考えがあってのことだと思うが・・・。
いずれにせよ、絶対勝たなければならない相手に、小生が心配していた
最悪の状態は脱した。
1トライの失点で抑えられたように、ディフェンスも良くなったし、
高速展開ラグビーも、金・川原田・半井選手の加入もあって、随所に見られ、
関東戦に比べれば遥かに出来たと思う。
これが強豪校に出来るようになるには、まだ厳しい練習を乗り越える
必要がありそうだが、また少し光が見えたと思う。
来週は帝京戦。精一杯ぶつかって欲しい。
頑張れ 法政