夢の続き・・・

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こよなく愛し、ささやくブログ

母親を欺くために!!

2010年08月19日 12時46分00秒 | ノスタルジア
先日、山梨県立博物館で「懐かしの昭和展」という催し物を見たっこともあり、
忘れていた記憶が頭のタンスの中からこぼれてきて、思い出した記憶がまだある。
誰もがそうであると思うが、人は親と数え切れない騙しあいをして大人になる。
これは、母親との名勝負の記憶じゃ!!

小生 小学校低学年(2年か3年くらい)の頃じゃった。
小生が小学生の頃、山梨県では結構養蚕が盛んじゃった!!
よって、桑畑といった畑が結構あった(今は全くといっていいほどない)。
この桑の木は甘い実をつける。
葡萄のような黒い色で、小さな実だ。当時の子供達にとってはたまらないフルーツであった。
ただ、この桑の実、一つ欠点がある。
それは桑の実の汁だ。
顔につくと紫色になり、よく洗わないと取れないことと、服につくと当時の洗剤ではとるのに苦労する。よってどこの母親にとっても洗濯する上で警戒する実であったことは間違いない。

本当か嘘かわからないが、ある時母親は小生にある事件を例にだし、桑の実を食べに桑畑に近づかないよう強く言い聞かせた。
「ある女の小学生の子が桑畑で桑の実を食べていたら、知らないおじさんが来て、その子を誘拐し、殺してしまった。
だからお前もそうなってはいけないから、桑の実を食べに決して桑畑に近づいてはいけない・・・」と迫ったのだった。

今思えば、服を汚さないために仕組んだ親の嘘だったとも思うが、当時の小生には桑畑に悪いオヤジがいると思い、怖かったのを覚えている。
母親の術中に見事にハマッたのだ。

しかし、そこは小学生。実に単純で浅はか。
目の前にあれば食べたくなる。
理性が利かず抑えられない。
母親にバレなければいい。小生こっそり畑に入り食べまくり、何事もなかったように家に帰った。

何故か母親の張り手が飛ぶ!!

その時、母親が怖かったのは勿論だが、同時に一つの疑問が頭をよぎった。「何故バレたのか??」
答えは簡単。服に桑の実の汁が飛び散っていたのだ。
「恐るべし 母ちゃん!!」と幼い小生は思った。(どこがじゃ!!)

そしてまた後日。
誘惑の実が小生を誘う。小生が悪いのではない。桑の実が悪いのだ!!

「バレたらまた張り手が飛ぶ。こうなったら完全犯罪しかない」幼い小生は強い覚悟を持った。汗が額をつたわる・・・

そして予め上着を脱いで、桑の実の汁が服に着かないようにし、
食べ終わるとまた服を着て、掌を川で洗い、何事もなかったように家に帰った。
「今度は完璧だ。母ちゃんを欺ける!!」小生には自信があった。
が、またしても母親の張り手が飛んだ。

「何故じゃ!! 僕は食べていない」と無実を訴えた。
すると母親は鏡を前にだした。

鏡に写しだされた小生の顔の口のまわりには、紫の汁がべっとりついていて、一目瞭然じゃった。
「負けた・・」小生の完全敗北じゃった。涙がこぼれ落ちる。

三国志で、諸葛亮に何度も挑み、遂に欺くことが出来なかった周瑜の気持ちがよく分かる(そんな大したことでは・・・)




あれは暑い夏の日の事じゃった!!


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2 コメント

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懐かしい… (ユミーナ)
2010-08-18 22:14:22
私も小学生の頃♪隣の家の実(*^^*)を沢山食べた事を思い出しました~。…と言うか今まで(ブログを拝見するまで、記憶にもなかった!)あんなに大好きだったのにね!
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Unknown (ユミーナさんへ)
2010-08-19 12:49:09
コメントありがとうございます。
同じような思い出があること、嬉しく思います。幼い頃見ていた桑畑が、今探すのが難しくなってます。
ちょっとした寂しさ感じますね。
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