裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

表に回転の要素を

2017-08-14 23:51:18 | 選手
仕事疲れで盆半ばまで一切更新が出来ずorz

ここは気休めに選手紹介と行くか

今回紹介するのは陳龍燦

1965年3月21日生まれの52歳で,80年代に中国NTで活躍し,その後90年代に入ってから日本リーグでプレーした選手である。

あの全日本チャンピオンの偉関晴光とはかつて中国NTでダブルスを組んだ仲で,87年世界選手権,そして翌年のソウルオリンピックで共にチャンピオンに輝いたと聞けば,ピンとくる方も多いかと思う。

戦型は中国伝統の表ソフト速攻型だが,他の選手と一線を画すのはその回転量である。

ドライブマンをも凌駕するほどの回転量のパワードライブに加え,サービスからツッツキに至るまでの,細かい技術においてもよく切れていて,あの荻村伊智朗も目を見張ったほどだったと言う。

卓球レポートにおいても,日本にいた時代には戦型別ステップアップレッスンのコーナーで連載を担当,その中でバーベルで手首を鍛えるトレーニング方法を紹介しており,これが彼のプレーの強さの秘訣となっている。

それまでの速攻戦術に回転の要素を加えたことで世界で活躍した,恐らく数少ない存在と言えよう。


1985年世界卓球の決勝にて。

陳龍燦だけラバーが青い気がするのだが,恐らくこの頃はまだ今のように赤と黒に統一される前だったから仕方がないのだろう。

何しろこの大会の混合ダブルスでチャンピオンになった蔡振華がアンチで猛威を振るっていたばかりにルールが改訂の方向に動いていたのだから。

ちなみに日本リーグに在籍していた90年代には,ラケットの裏面に裏ソフトを貼り,最後まで裏面打法を使わずに反転するというスタイルだったという。

悩めるペン表の皆さんには,彼みたいに回転の要素も今一度プラスしてみてはどうかと提案したい。

では,また


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