裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

ペン粒オールラウンダー

2018-11-30 23:38:32 | 選手
今年もあと1ヶ月というタイミングで,性懲りもなく選手紹介

先月あたりに鵜養大輝を紹介したと思うが,そんな彼以外にもペンホルダーで若きテクニシャンが要るので,紹介したいと思う。

今回紹介するのは小島渡

ペン前陣攻守型の若手株の1人で,以前にも話した鵜養よりも先にネット上で有名になった人物である。


実際のプレーのようす。

先に紹介した鵜養と比べると一つ一つの技術が突出して凄いというわけではないが,その反面安定感と正確さが目立っている。

決して早い段階で強烈な癖球を出そうとするでもなく,無理なく入れているのが分かる。

時折繰り出されるフォアハンドの流し打ちもまた,相手のバックサイドを気持ちよくすり抜けていく

バックに来た甘い球に対しては裏面で弾いたりと,たまに速攻色を出してくるあたりにテクニシャンとしての要素が垣間見える。

全中から全日本選手権まで,主要な全角大会に軒並み出場した経験を活かし,現在ではTACTIVE府中店で指導者として活動されている。

ペン粒で大成したい人は,一度会ってみてはいかがだろうか

では,また

香港のスレンダー美女

2018-11-18 23:54:22 | 選手
何気なくネットで動画を見ていたら懐かしい選手が出て来たので

今回紹介するのは張瑞

172センチと言う恵まれた長身が特徴の,これまた珍しいペンドライブ型。

裏面にもラバーがあるのか,バック系技術では裏面を使うこともあるが稀で,実戦では主にショートを使うようだ。


北京オリンピックアジア予選の王楠戦にて。

手足はすらりと長いので,そのリーチをふんだんに生かした方が良いと思うのだが,実際のところは確実に入れに行っている感じ。

パワーよりは早い打点とコース取りで勝負するタイプと見受けられる。

シングルスよりはダブルスで主に活躍することが多く,現役当時は世界選手権等でメダル獲得の実績を持つ。

特に2005年のアジア選手権混合ダブルスでは,高礼澤との男女真逆な凹凸コンビで決勝に上がった。

決してパワーに頼らないスタイルは,力不足な選手にとっては一つのお手本となりうると思う。

では,また

裏面使い 期待の新星 Part2

2018-11-12 23:56:45 | 選手
近年ペンはシェークよりも少数派だが,えらいもんで探せば探すほど出てくる

そんなわけで今回もまた人物紹介

今回紹介するのは張薔

最近軍団中国に属する23歳で,女子としては珍しくなったペンドライブ型。


今年のスウェーデンオープン女子シングルスより。

なんとあの伊藤美誠とも対戦していた

ショートは使わず,台上の細かい技術の一部を除いてはバックは裏面だけで返しているスタイルのよう。

特に裏面ドライブはいっそう回転量を増すために最初から曲げてテイクバックしている。

実際回転量は豊富そうに見えているだけに,これで世界ランク227位と言うのだから勿体無い

逆に言うとまだ伸びしろはあると思うので,NT入りから日本のライバルの1人としてのし上がって行って欲しい

では,また

ブラジルのきら星

2018-11-06 23:53:12 | 選手
仕事が忙しく,更新をやり切った安心感から1週間近くも空けてしまった

今回紹介するのはクラウディオ・カノ

1965年12月18日生まれの日系ブラジル人の左ペンドライブ型で,あのウゴ・オヤマの先輩的存在である。

他国にいるようなパワーヒッターではないものの,ループドライブで無理なくつなぎ,最後はスピードドライブで的確に決めるスタイルだ。

80年代後半から90年代にかけて活躍し,パンアメリカン競技大会においても優勝経験が豊富


1987年の世界卓球のエリック・リンド戦より。

前陣ドライブ速攻を身上としていながらも調子が出ないリンドに対し,持ち前のシャープな攻撃で確実に攻め抜いている。

最後の攻撃への伏線として,ストップも堅実に送っているのが分かるかと思う。

オリンピックはソウルとバルセロナの2回にわたって出場している。

ただ残念なことに,アトランタオリンピック直前の1996年7月1日,サンパウロでバイク事故を起こし,そのまま帰らぬ人となった(享年30歳)

若くして幻の存在となったカノだが,その遺志やスタイルはウゴやマツモトらに受け継がれている。

クラウディオよ,今はカルデラーノも頑張ってるぞ

では,また