裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

中国卓球界の名馬

2019-02-22 23:33:09 | 選手
今まで人物を紹介してきたが,意外と大物を紹介できていないことに薄々感づいている今日この頃

なので,今日は2月生まれの大物中の大物をご紹介

ペンホルダーなら大半の人がご存知の馬琳

1980年2月19日,中国は遼寧省瀋陽の出身で,2000年代を中心に最強軍団中国を牽引したペンドラのスターの1人である。

変化の分かりづらいサービスからの3球目ドライブ,そしてスピードとパワーを兼ね備えたフットワークで,世界の舞台を所狭しと暴れまわるその姿を,覚えておられる方も多いかと思う。

巧みな台上技術や裏面打法も駆使し,単複ともに実績を積み重ねた。


北京オリンピック男子シングルス決勝より。

現役当時はペンホルダーの中でもとりわけ並外れた実力の持ち主でありながら,世界選手権では個人でのタイトルにはなかなか恵まれず,時代の流れの中でもがき続ける毎日

特に一番のステータスでもある男子シングルスでは,99年,2005年,2007年と3度にわたって決勝に進んでいながら,いずれも競り合いで涙を呑んでいた。

しかしそんな苦難に満ち溢れた日々の後,地元開催となった北京オリンピックで,念願のシングルス金メダルを取り,全ての苦労が報われることとなった

ちなみにこの男子シングルス以外にも,同大会で初採用となった団体戦,そして2004年のアテネで最後となったダブルスでもタイトルを獲得しているため,オリンピック卓球史上唯一の3種目金メダリストでもある。

一般のプレーヤーに対する影響も絶大で,彼の名を冠したラケットは今もなお人気を誇っている。

引退してだいぶ経つが,自分も大学生時代の一時期に馬琳に寄っていたのが懐かしい……。

では,また

台湾のショットガン・ドライブ

2019-02-17 23:59:14 | 選手
身を切るような寒さと仕事の忙しさで,更新が思うようにいかずorz

と言うことで,ここに来て大物を繰り出してみるw

今回紹介するのは蒋澎龍

1976年生まれの今年43歳で,90年代後半から2000年代にかけて活躍した,当時としては数少ない日ペン使いに1人だった。

コンパクトなスイングながら破壊力のあるドライブに加え,何よりもバック系の技術が堅実だったのは有名である。

特に手首を使って弾くようなプッシュは,彼の最大の武器であった。


2001年の世界卓球シングルス準々決勝にて。

前回チャンピオンの劉国梁に対し,途中から臆することなく得意のプッシュで渡り合っていく。

フォアドライブも炸裂させてこのまま一気に行くかと思われたが,3ゲーム目の途中から劉国梁ににじり寄られて苦しい展開に

それでもきっちりと競り合いを制して連覇を阻み,表彰台に何とか上り詰めた

またこの大会で,だいぶ前に紹介した相方と組んだダブルスでも3位に入っている。

と言うかむしろもっと早く出しておくべきだったと思うが

では,また

中ペンのBrave Soul

2019-02-12 23:41:27 | 選手
寒さも逆戻りすれば何をしようにもダルく感じてしまい,更新も放置状態orz

そんな中で今日はとりあえず選手紹介。

今回紹介するのは桑原勇希

1987年10月1日に富山県に生まれ,全中で少数派のペンドラながらベスト16に入り,その後東山高校から駒澤大学を経て岡谷市役所に属している。

比較的スリムな体型から繰り出される,相手に対して完全に背を向けるような独特のフォームのサービスからの前・中陣攻撃を得意としている。


森屋翼との日本人若手同士のペン対決

サービスの際に時折ラケットをブラブラさせているのを見て,ちょっと金沢咲希(元全日本チャンピオン)を思い出してしまった

また,王晧のように裏面での巻き込み式逆横回転サービスも出している。

バック系の技術は裏面も使うが,どちらかと言うとショートの方が得意のように見える。

カット性ショートも使っていることから,どちらかと言うと馬琳に近いスタイルだろう。

現在でも全日本社会人選手権に出場するなど,選手として活躍中である。

では,また

Korean Kang-Hee Generation

2019-02-04 23:59:24 | 選手
なんかのアイドルグループみたいな名前になってしまったが,今回もまた人物紹介

今回紹介するのは姜煕燦

1970年5月10日生まれの48歳で,主に90年代前半に活躍した韓国の卓球選手の1人である。

国際大会での主な実績としては,バルセロナオリンピック男子ダブルス銅メダルが挙げられる。


1989年,劉南奎との一戦。

この劉南奎や金澤洙に代表されるように,日本式ペンのドライブ型は回り込みの大きさや速さ,そしてスイングとフットワークによるダイナミズムが一番の持ち味だが,姜煕燦の場合はそこまでオーバーにせず,ややコンパクトなスイングを心掛けている。

ドライブの引き合いにせよ,決して無理をせずにきちんと入れている印象がある。

サービスもロートスが主で,バック系の技術も的確さを持っており,どちらかと言うとテクニカルな面が目立つタイプのようだ。


93年世界卓球より。

動画の後半から出て来るが,この頃になるとアグレッシブさもある程度上がり,当時としては珍しい逆横回転サービスも見せている。

今はどうしているのだろうか。

では,また