裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

反転ペンの隠れた名人

2017-09-25 23:59:59 | 選手
今年の入って反転ペンを久々に取り入れ始め,しかも表ソフトまで貼って少し元気を取り戻しつつある今日この頃

今までにない組み合わせにしてちょっとテンション上がってはいるのだが,実はすでにこの組み合わせを取り入れて全国で活躍している人物がいる。

それが今回紹介するこの人,小野思保である。

1987年8月11日,埼玉出身の30歳で,小学校1年の頃から卓球を始め,武蔵野中,白鵬女子高校,淑徳大学を経て社会人になってからはサンリツと日立化成に属している。

インターハイは2003年,1年の時にいきなり女子シングルスで決勝まで進出するほどの実力者である。

その当時は中ペン(しかもアバロックス)に表ソフト1枚だけと言う組み合わせだったが,大学か社会人になってからは反転ペンを使って裏面打法も取り入れ,現在に至っている。


2012年ブラジルオープンにて。

女子の戦い方でも定番と言えるバック対バックのラリーで裏面の前陣ドライブも使っているが,時折表面でのプッシュも混ぜるあたりに,ペンホルダー本来の良さを残そうと心掛けている。

ただ,惜しむらくは劉国梁のような獰猛さがあれば,もっと国際舞台でも通用するかと思う。

反転ペンに表と言う組み合わせだが,一般的に反転ペンは軽いものが多く,厚めのラバーでも振り切りやすいので,前陣速攻には合うかと思う。

卓球王国のコラムだったと思うが,この組み合わせは本人にとってもこれ以上のものはないとの事だ。

是非参考にしていただきたい。

では,また

次世代の前陣速攻型

2017-09-12 23:19:53 | 選手
久々にラバーネタを送り出してすっきりしたところで,一息ついて人物紹介。

今回紹介するのは孫晨

1997年4月13日生まれの20歳の中国選手で,本国のペン表速攻型としてはかなり久々に出て来たであろう若手である。

ラケットはクリッパーCRにフレアストーム2とテナジー05FXと言う組み合わせである(ソースはこちら)。

一見すると今風のペン表かと思いきや,従来以上に裏面の技術を生かしているのが特徴である。


2015年に開催された18歳以下の大会の決勝にて,王藝迪との決勝戦。

女子だけにバック対バックには当然強いのだが,注目してほしいのは表面のショートではなく裏面の前陣ドライブによる連打である点だ。

しかもバック前の短いサービスに対するレシーブを,チキータあるいは台上ドライブで積極的に攻めているあたりに,今風のスタイルが垣間見える。

そしてペン表本来のスマッシュも,要所でしっかり決めている。

まだミスが出る場面もあるが,1球1球に対する執念は将来性を十分に感じさせてくれる。

シェークが幅を利かせる中でこういうタイプが1人でも多くいてくれないと,卓球は面白くならないんだという事を,女子の試合からも通じて感じさせられた。

東京オリンピックまであと3年,それまでに少しでも成長して,最高の舞台でミウミマという日本勢と抗争を繰り広げてもらいたいものだ。

では,また