裏面打法は単板で

10mmの単板に両面ラバーを貼っている男が,卓球についてまとめます。

進撃のマサ

2019-07-30 23:08:11 | 選手
今日はいつもより早く目覚めてしまい,昨日の仕事疲れも相俟って近所しか外出できずorz

その分昼寝して気分がましになってきたところで,またもや選手紹介

今回紹介するのは政本尚

戦型は日本式ペンドラで,先日紹介した坂本憲一と同様,マスターズで活躍しているベテランの1人である。


2017東京卓球選手権・男子ハイシックスティ決勝より。

相手はカット+攻撃型の広浜泰久

打点の不規則なカットに対しても,ベテランらしく無理しては打たずに落ち着いてつないでいる。

若かりし頃はもっとガンガン動けてはいたのだろうが,年齢が年齢だから仕方ないのだろう。

そして相手の甘いボールに対しては容赦なくスマッシュ連打を浴びせている。

サービスはこの世代あるあるのバックサービスが主体だが,フォアサービスも使っている。

尚且つペン特有のフォロースルーを工夫するでもなく,シンプルに出すことによって効率的な戦おうという考えなのだろう。

ちなみにマスターズはサーティーの頃から出場しているようで,2017年にハイシックスティでの通算10度目の優勝が直近の栄冠となっている。

では,また

薩摩のLucky strike

2019-07-27 23:10:30 | 選手
今月は更新が比較的停滞しているので,連投ながら選手紹介を忘れないうちに

今回紹介するのは福山孝哉

日本リーグの九州ブロックにおける,京セラ川内に属する,ペンホルダードライブ型の若手株の1人である。


ワールドラバーマーケットの対決動画より。

典型的な中ペンのドライブマンだが,彼の特徴はその豪快さにある。

サイドに来たボールから決め球に至るまで,確実にボールを引っかけてとらえ,迷い無くシャープに振り切るのが印象的だ

短いサービスとロングサービスの使い分けも巧みで,相手をきちんと揺さぶっている。

もちろん,ペンドラならではの回り込みドライブもお手の物だ

本人としては至ってリラックスしてやっているつもりなのだろうが,それでもスイングスピードが速く,威力あるボールを安定して繰り出せている。

スタイルがとてもアグレッシブな印象があるだけに,日本リーグにとどまっているのが何となくもったいないように思う。

いつかは張本・丹羽あたりとも戦うところを見たいものだ

では,また

粘着ペンドラのカリスマ

2019-07-26 23:47:57 | 選手
強まる暑さに負けないうちに,またネットで見つけた選手の紹介を1つ。

今回紹介するのは藤川大輔

東京は五反田にあるOverlightなるチームに所属する選手で,今となっては草の根レベルでも数少なくなった日本式ペンドライブ型である。

ネット上では「藤川選手」とだけ紹介されていたが,とある大会の対戦表をたまたま見る機会がありそこで下の名前を初めて知った次第

日本式ペンと言うだけでもレアだが,驚くなかれ。

何と彼はそこに粘着性ラバーと言う組み合わせを実践しているのだ


実際のプレー。

ラケット裏面を支える指をあえて少し開くとという特異なグリップから繰り出されるドライブは,回転量が豊富でラリーに安定感をもたらしている。

また台上技術も丁寧な印象があり,相手のストップレシーブが高くなってもむやみには打ちに行かず,無理なくつないで得点に結びつけようとしている。

ドライブの引き合いからカウンターに至るまで,緩急の使い分けに長けているのが見て取れるかと思う。

日本式ペンドラというとパワーとスピードと言う印象が強いが,ラリー重視で尚且つその中にも球種に緩急の差をつけ,要所で狙い撃つというスタイルは,粘着性ラバーだからこそ可能にしたと言えよう。

一連の流れの中で決して相手に的を簡単には絞らせない,頭脳派としての印象が強い

パワーに自信のない方は,彼みたいな戦い方も1つ参考にして見てはいかがだろうか

では,また

カリブの女海賊

2019-07-21 23:17:23 | 選手
ちょっと懐かしいタイトルで申し訳ない

ネタ切れにならんうちに先週に続いてまた選手紹介

今回紹介するのは呉雪

真夏も近いのにヒンヤリ感のする名前だが

1980年3月22日に北京市に生まれた,今年39歳のベテランである。

今では貴重な存在となった片面ペンドライブ型で,ドミニカ共和国で帰化選手として頑張っている。


北京オリンピック女子シングルス準々決勝より。

相対するは若手のエース・郭躍

スピードとパワーの2本柱を誇る郭躍に対し,呉雪は堅実な前陣攻守を身上としている。

威力で勝るバックドライブに対しても安定感を失わないショートが,彼女のスタイルを物語っている。

ツッツキ等の対下回転のテクニックにしても,ミスが少なく安定している。

時折放たれるカウンタードライブもまた,相手の意表を突いている。

ただ,前陣を中心に戦っているためか,大きな揺さぶりや代から離れてのプレーが苦しいようにも見えるのだが

それでも,現代的な両ハンド攻撃に対してペンホルダーならではのテクニックで果敢に戦う姿は,今だからこそ女子にも見てほしいものだ。

では,また

深紅の彗星 Part2

2019-07-15 23:52:21 | 選手
ネタがなかなか出てこないうえに,何やかんやでバタバタして更新が空いた

そんな中,今日もいつものように選手紹介へ

今回紹介するのは陳子荷

1968年2月29日,福建省出身の51歳。

ペン粒高の前陣攻守型で,80年代後半から90年代にかけて活躍した。


91年世界卓球,女子ダブルス決勝より。

動画にも出てくるパートナーの高軍と同様,ハイトスサービスからの安定感抜群のブロックを武器としている。

フォアハンドはコンパクトなスイングで軽く持ち上げたりミート打ちをしたりと,緩急の使い分けも巧みだ。

また,そのミート打ちも裏ソフト(多分)に反転して繰り出したりもするので,球質に変化をつけている点も特徴的である。

フォアに振られても,打点の早いカットで粘り強く返球することも出来る。

中国NTのメンバーとしては93年頃まで活躍し,それ以降はドイツのKASALと言うチームで選手活動に励み,そこで出会ったコーチと97年7月に結婚している。

しかし,99年には6年間にわたるドイツでの生活に区切りをつけて帰国,故郷・福建省のスポーツセンターの副部長を歴任した。

また,2008年の北京オリンピックの際には,地元で聖火ランナーとして走ったこともある。

ソースはこちら

では,また