オランダのテクニシャン

タイトルが少しベタになってしまったが,気力が萎えないうちにまた選手紹介を

今回紹介するのはリ・ジャオ

1973年1月15日,中国は青島出身のサウスポーである。

最初の頃は山東省でプレーしていたが,一時期引退し,オランダ移住後の2007年と11年にヨーロッパチャンピオンとなって知名度を上げた。

左利きから繰り出されるハイトスサービスからの硬いショートやプッシュは,知る人ぞ知る彼女の代名詞


2014年の世界卓球,石川佳純との一戦。

日本のエース石川に対しても,持ち前の安定感と正確さのあるショートでほぼ互角に渡り合い,ベテランとしての意地を見せている。

時期は忘れたが卓球王国のペン関連の連載で彼女のショートが紹介されていたが,従来の者とは少し変わった打ち方が注目されていた。

ペンのショートと言えば前に押すようなスイングなのだが,リ・ジャオの場合は従来のフォームから少し変化させて,上から見ると楕円を描いているような,いわゆるローリングと言うタイプの打ち方になっている。

スイングラインを楕円形にすることにより,今まで以上にスムーズに連打したりプッシュとの使い分けが出来ると言うことが,彼女の強さの秘訣となっているのだ。

ちなみに彼女はリオ五輪を最後に引退し,今はコーチをしているという。

では,また

半島のいぶし銀

道具ネタを挟んだ後は溜まり気味の選手紹介ネタに

今回紹介するのは李哲承

韓国代表のペンドラの1人として,90年代から2000年代前半に活躍した選手の1人である。

以前紹介した劉南奎や柳承敏と言ったオリンピックの金メダリストと共にダブルスを組んだ経験を持ち,事実オリンピックでもダブルスでメダルを獲得するなど,まずまずの実績を持つ。


2001年オランダオープン,何とあのワルドナーとも対戦していた。

ダイナミックのフォアハンドドライブ,そして時折繰り出されるバックハンドは金擇洙にそっくりだが,他の選手たちと比べると爆発力に欠け,地味な感じが否めない

この辺りはどうしても見劣りしてしまうのだが,それでも韓国NTの一員として,最後まで地道に戦い続けた。

アテネオリンピック以降は引退してコーチとして活動し,チームを盛り立てた事も。

では,また

ペン粒のニュースター

ネタ切れを防止するためにも,選手紹介ネタをぶっ込んでみるw

今回紹介するのは松島由佳

コンパスクラブと言う大阪のチームに属するペン異質型の若きホープ。

ペン粒と言うとカットマン同様ブロックで止めまくるという光景を思い浮かべられるかと思うのだが,彼女の凄さはそのテクニックの引き出しの多さにある。


ワールドラバーマーケットの動画より。

ただブロックで粘るだけではなく,裏面を存分に生かしたアグレッシブさは,恐らく今まで誰もしてこなかったであろうスタイルだ。

ドライブマンの相手に対し,ブロックからのループドライブをすかさず狙い打つだけでなく,バック対バックの展開やロングサービスに対するつなぎなど,多くの場面で裏面打法が威力を発揮する。

しかもフォアハンドの強打は裏ソフトの面を反転せずにそのまま打つという独特なもの

また,サービスはいわゆる王子サーブらかしゃがみ込みの動作を省いたタイプも使っており,これもまた相手の意表を突く。

数多の独創的なテクニックを擁し,相手を目一杯錯乱させるスタイルは,異質型がこれからの時代を勝ち抜くうえで必要なことだと思う。

今ペン粒で限界を感じておられる方は,参考にしてみてはどうか。

……,とペン粒から始めて約3年でドライブマンになった自分がボケてみるw

では,また

オンリー1の〇〇ペン表?!

最近の厳しい暑さのため,またもや放置状態にorz

週に1度の練習にもすぐに疲れがすぐに出てしまい,溜まって行くという状態を引きずっていたある日,YouTubeを見ていたらまた面白い動画を発見してしまったので,今回はその事で少し。



久々の選手紹介,今回は中村典正

関西の名門・近大の出で,このご時世珍しいペン表ソフト速攻型。

一見すると普通のペン表に見えるのだが,驚くべきはそのラバーの組み合わせ。

何とこの男,両面表と言う変わった組み合わせの使い手である

しかもバックは裏面で打球するのだが,これが弾くタイプのバックハンドで,シェークの異質型ばりによく入る。

フォアハンドはドライブはやや大ぶりな印象はあるが,ほぼノーモーションかと言うぐらいのコンパクトなスイングで打ち抜くスマッシュは実に的確

裏面ともなるとドライブを打つために裏ソフトを選ぶ人が大半だと思うが,このように表ソフトをはじめとする異質ラバーならではの球質を生かしたテクニックを会得するのも一つ選択肢となると思う。

人と違ったテクニックを持ち合わせた攻撃型を目指す人は,是非参考にしてほしい

では,また