ぶふぉぶろぐ

小説などをつらつらと・・・

龍の末裔 第41話

2006-10-03 | 小説
大きな力に引き寄せられ、その力を疑問にも思わなかった。 力に従っていれば、何も恐ろしいことはなかった。 まるで、その力が自分のものだと思い込んでいた。 刃向かうものは切り捨て、与えられた力を誇示してきた。 自分は選ばれたものだと愚にもつかない思い込みをしていたのだ。 その結果が、あの事件だ。 自らの業は膨れ上がり、獲物を求めて自身を傷つけ始めた。 それだけでは飽き足らず、父と兄を呑みこんでいった . . . 本文を読む